【NBA2023プレイオフ】等しく尊い歴史的パフォーマンスを残したヨキッチとブッカー。/テイタムを信じた柔術マスター。/歴代パーフェクトスコアラーTOP20ランキング。/デンバー・ナゲッツ、セルティックス、シクサーズ、サンズ

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【NBA2023プレイオフ】等しく尊い歴史的パフォーマンスを残したヨキッチとブッカー。/テイタムを信じた柔術マスター。/歴代パーフェクトスコアラーTOP20ランキング。/デンバー・ナゲッツ、セルティックス、シクサーズ、サンズ

本日2023/5/12の試合結果。

セルティックス対シクサーズについて。

前半のジェイソン・テイタム。

写真のチョイスに悪意がありますが正直少し笑いました。

ハーフタイム中にセルティックスのファンコミュニティを覗いたら、まぁ阿鼻叫喚でした。セルティックスが7点リードしていたにもかかわらず。

大量に作られていたコラ画像の一つ。

しかーし

第4Qに3P4/5含む16得点。テイタム一人で第4Qシクサーズ全体での13得点を上回る数字。

試合全体で見ると

結構なアレなんですけども

勝ちゃ良いんです、勝ちゃ。

本試合でのセルティックスへは「うーん」って眉をひそめる展開が80%くらいあった印象ですけど、結果的にそれがセルティックスファンにとって良い塩梅となったのではないでしょうか。サウナの後のコーヒー牛乳みたいなもんです。

この試合での各種チームスタッツやリードトラッカーを見ると、「大量リードを奪い一時逆転を許すも終盤に突き放したセルティックスは盤石」と思えなくもないんですけど、テイタムは明らかに「シュートが入らない」以上に不安な内容でしたから、後半ずっと「うん?セルティックスさん?テイタムさん?」って感じでした。
逆転された時も“驚いた”というより「そりゃあ、ね」と一人で利いた風な態度をとってました。
Points off Turnovers(ターンオーバーから許した失点)の多さは昨季ファイナルでの敗北も思い出されました。

けどやっぱり、到底私の想像も及ばない強い信頼関係がテイタムとセルティックス面々にはあって、信じ続けたコーチングスタッフとチームメイトとソレに応えたテイタムはお見事です。

「調子が悪ければエースといえど使わない」と「調子が悪くともエースを信じ続ける」。この二つの判断の成否・正否は永遠に答えの出ない命題な気がします。

けど今日はテイタムを信じたジョー・マズーラHCに最大級の賛辞です。

ジョー・マズーラHCからテイタムへのメッセージは「愛している」とだけ。
ジョー・マズーラHCは幼い頃お父上に空手のレッスンに連れていかれて以来、柔術など格闘技に情熱を持っているそうで。

試合後テイタムとジェイレン・ブラウンの嬉しそうなハグも印象的でした。

抱き合う二人にデリック・ホワイトやタイムロードがタッチしていくのも◎。リンク

そしてマーカス・スマート。今季含めハッスルアワード複数回受賞は伊達ではないようです。戸惑いの見られるハーフコートオフェンスの中で、望ましい形ではないにしてもシュートを捻じ込みチャンスメイクを試み続けた姿は正にハッスルでした。ディフェンスは言わずもがな。

泣いても笑っても次戦はシクサーズ、セルティックスどちらかのシーズン最終戦。両方の健闘を願っております。

ナゲッツ対サンズについて。

ナゲッツが勝利しカンファレンスファイナル一番乗りと相成りました。ひとまずおめでとうございます。

何度でも見たい、ニコラ・ヨキッチがドラフト指名された瞬間のTV画像。絶賛タコベルのCM中。ちなみにタコベルはヨキッチが初のMVPを獲得した際、「彼は我々の1位指名だ」と粋なツイート。リンク

ESPNパネリストによるシリーズ開幕前の予想ではサンズ有利でした。

16人中12人が「サンズの4-2勝利」と予想。ナゲッツ勝利を予想した4人も4-3予想。

終わった後に取り上げるのは意地悪かつ卑怯で申し訳ないですし、私は別に彼らを「見る目がない」とか「ざまあみろ」とか言いたいんじゃあないんです。

ウェスト1位をほぼ確保した事による惰性を鑑みても、レギュラーシーズン終盤でのナゲッツを見て不安や疑問を覚えるのは不思議じゃないでしょうしね。

ただ、ナゲッツがプレイオフでそれだけステップアップし、人々の想像以上の活躍を見せている事の一つの証左かなと思います。

そのナゲッツについて語る前に、まずはサンズについてから。

何というか、少し悔しい気持ちがあります。何が悔しいかと言いますと、今プレイオフでのデビン・ブッカーの歴史的なパフォーマンスの数々が語られなくなるのが悔しい

今季2023プレイオフでのスタッツ・ゲームログ一覧。

最終戦以外全て40分以上出場。3度の超高効率な45得点以上。笑うしかないジャンパーを幾度となく決めていました。

最新の試合、シーズン最終戦の出来が話題の中心になるのは当然な事ではあるんですけど、やっぱり今プレイオフでのブッカーの素晴らしさよりもエリミネーションゲーム(負けたら終わりの試合)での不出来についてだけ語られるのは、こう、何というか、ええと・・・・

って。

勿論今後ブッカーの活躍が全く語られないって事はないでしょうけど、昨季2022もカンファレンスセミファイナル第7戦マーべリックスへの大敗で、サンズの良いところやクリス・ポールがペリカンズとのシリーズで記録したプレイオフレコード等々が語られる事は少なくなった印象があります。それが少し口惜しいです。

FG100%、FT100%での史上最多得点ランキング。レギュラーシーズンとプレイオフ両方含む。2023/5/12時点。

ちなみにFG100%だけでの史上最多得点ランキングですとこうなります↓。

ちゃっかりヨキッチが4位にいてサンズ相手に記録してるっていう。トーマス・ブライアントもいて、こちらもサンズ相手に記録してるっていう。これも何かの運命でしょうか。

2018/10/20の試合。フリースローを1本だけミス。しかも31分の出場時間での上記スタッツ量。この試合ハイライトへのリンク。

とまぁ、他にも書ききれない様々な因縁と見所の多いシリーズでした。

上では悔しいと書きましたが、それ以上にヨキッチを始めとしたナゲッツの素晴らしさを十二分に堪能できた嬉しいシリーズでもありました。

勝利したシリーズで平均30/10/10以上を記録したのはこの60年でヨキッチのみだそうです。(敗退込みですとレブロンとラスもいます)

ナゲッツは今日の試合ではケンタビアス・コードウェル・ポープ21得点、前回はブルース・ブラウン25得点etc.とヨキッチとジャマール・マレー以外でも隙あらば誰もが得点重ねちゃうのが観てて飽きないです。

その強豪チームで21位指名ルーキーも存在感を発揮してるんですから尚更たまらんです。

まだあどけなさの残る顔立ちのクリスチャン・ブラウン(左)とペイトン・ワトソン(右)。と、その可愛いルーキー二人に絡むマレーおじさん。

そんなナゲッツの強さ・魅力を引き出したブッカー、ケビン・デュラント、全てのサンズ関係者に改めて敬意を。

来季サンズも楽しみにしております。ナゲッツは束の間の休息を楽しんで下され。

今回はこの辺で。ではまた。

余談。

件のルーキー、クリスチャン・ブラウンはカンザス大出身でNCAA優勝を経験。

ヨキッチ曰く、「彼を一言で表すと“Winner”勝者」だそうです。

カンザス大と言えばジョエル・エンビードの母校でもあります。

ですがクリスチャン・ブラウンはヨキッチのファンだったらしく、2019年の時点で以下のツイート。

動画を見たい方へのリンク。

これも一つの運命でしょうか。

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