【NBA】「アナリティクスVSアイテスト」の対立構造とNBAベストデュオランキングと名コーチの系譜と。/ケビン・デュラント、ゴベア、レブロン、レイカーズ、デンバー・ナゲッツ、シャック、コービー、ウォリアーズ、セルティックス、マイアミ・ヒート、バックス

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【NBA】「アナリティクスVSアイテスト」の対立構造とNBAベストデュオランキングと名コーチの系譜と。

スタッツ・指標の種類が日に日に増え、それらデータへのアクセスも容易になってきたNBA。

筆者がお世話になってるNBA関連サイト一覧

統計や確率というものはデータ分析・合理的判断に役立つもので、バスケにおいても古くから用いられてきました。

1959年に出版されたフランク・マクガイア著『Defensive Basketball』中の1ページ。著書へのリンク

フランク・マクガイアは今から60年以上も前の時点でポゼッションの概念とそのスタッツの重要性を周知していました。
ちなみに、ノースカロライナ大学でフランク・マクガイアのアシスタントコーチを務めていたのが伝説的名コーチのディーン・スミスです。

解任となったマクガイアを引き継ぐ形で、現在にまで至るコーチングツリーの礎となりました。
勿論フランク・マクガイア、ディーン・スミスの他にも多くの先駆者が存在します。

バスケに限らず、あらゆる分野の発展に貢献してきた統計学・確率論、ひいてはスタッツ・指標の数々。

「データ分析・合理的判断の役に立つ」なんて言い方は、何やら堅苦しくて面白味がなく聞こえるかもしれませんが、「誰々が50得点した」とか「トリプルダブルを記録した」といったニュースや記録に胸をときめかせる事も立派な統計学・スタッツの活用法です。統計からポジティブな感情・有意な情報を引き出しているのですから。

筆者も散々お世話になっていますので、胸を張って「スタッツやスポーツアナリティクスが好き」と言えますが、当然そうではない方も存在します。そして、そう思う方の気持ちもわかります。(「100%わかる」と言うと傲慢な気もしますが)

前述したとおり、スタッツ・指標・データへのアクセスが容易になり、SNSも盛んになった事で、様々な人間が様々な時と場所で引用する事も増えました。

NBA選手ですら、一般人のツイートへ返信・リポストする時代です。

Automaticが示したデータに返信するケビン・デュラントやリポストするルディ・ゴベアら。

当然、中にはポジティブでないスタッツ・指標の引用も含まれます。そういったポジティブでないスタッツ群、ネガティブな評価も「公平なデータ分析・合理的判断」をするには時として必要不可欠となります。しかし、必ずしもスポーツをファンとして楽しむのには必要不可欠ではありません。

と言うより、「公平なデータ分析・合理的判断」なんてハナから求めていないスポーツファンのほうが多いでしょう。純粋に楽しむために観ている方が殆どでしょう。私だってそうです、ただ私はヒマ人かつデータ分析やスポーツアナリティクスも好きで楽しめてるってだけで。

ただ楽しめない方にとっては無粋なもの・楽しみを損なうものとなり得ます。好きな私ですら、眉をひそめたくなるデータを目にする事は幾度となくありますし、当ブログが誰かにそういう思いをさせてる事だってきっとあるでしょう。

「アイテスト(試合を観て評価する事)とアナリティクス」を「水と油」のように“相反するモノ”“全く別々のモノ”として捉えている方もいます。

ケンドリック・パーキンスに限らず「アイテストvsアナリティクス」の構図を引き合いに出す方は多くいます。パーキンスとは逆に「アナリティクスはアイテストよりも優れている」と主張する方も勿論います。

しかし、前述のマクガイアやハービー・ポラック、ディーン・オリバー、ベン・テイラーら優れたコーチ、先駆者、データアナリストほど両方の長所短所を考え、ないがしろにせず併用する重要性も説いています。

私は未熟者故あまり強い物言いをしたくはありませんが、「アイテストとアナリティクス」は決して“相反するモノ”ではありません。

ファンにとっても、互いが互いを補い合い、楽しみを増やすシナジー(相乗効果)を持つ可能性の塊です。BESTデュオです。マイケル・ジョーダン&スコッティ・ピッペンです。

歴代デュオたち。

シャック&コービーと同じように、仲違いする事はあっても手を取り合えば強力で、“良き兄弟”となり得るものです。

今回はこの辺で。ではまた。

余談。

実は本記事は「前置き」「前編」と言いますか、別に書きたい事があって書き始めたんですけど、長くなりすぎるので一旦切りました。(続きは多分明日に。すみません)

流石に中途半端すぎて申し訳ないのでオマケ。

Fadeawayworldによる2023シーズン開幕後少し経った2022/12/23時点での「2023シーズンTOP10BESTデュオランキング」

元記事へのリンク

10. レブロン・ジェームズ&アンソニー・デイビス

9. ザイオン・ウィリアムソン&ブランドン・イングラム

8. ジェイレン・ブランソン&ジュリアス・ランドル

7. ジョエル・エンビード&ジェームズ・ハーデン

6. ドノバン・ミッチェル&ダリアス・ガーランド

5. ニコラ・ヨキッチ&ジャマール・マレー

4. ジャ・モラント&デズモンド・べイン

3. ヤニス・アデトクンボ&ドリュー・ホリデー

2. ケビン・デュラント&カイリー・アービング

1. ジェイソン・テイタム&ジェイレン・ブラウン

2022/12/23時点でのランキングですから、2023/9/20現在の今見れば当然違和感はあります。忘れている事もありますからね。

レブロン&ADの10位評価、ヨキッチ&マレーの5位評価も今となっては低く感じますが、当時の状況が思い起こされて、むしろ感慨深いです。

2022/12/23時点での順位表。

レイカーズは13勝19敗でプレイオフ進出すら危ぶまれていました。

ナゲッツは既に1位でしたが、マレーはまだ完全復活とは言えない状態でしたね。

マレーの開幕後から12/23直前までの平均スタッツ。

NBAファイナルまで進出したマイアミ・ヒートも負け越していたので、ジミー・バトラー&バム・アデバヨ両者の名前もありません。

カイリー&KDはトレード前でネッツは好調。ペリカンズもザイオンの怪我前で好調等々こういう風に過去の記事・順位表を見ると、たった数か月間でも選手・チーム・状況はガラリと変わるし、忘れてしまう事も沢山あると実感します。

決して「○○を低くor高く評価するなんて見る目がない」と嘲笑いたいわけではないです。

見る目のあるアレックス・カルーソ(?)

最後にFadeawayworld同記者が2023/1/15時点で書いた「歴代TOP10デュオランキング」

10. Karl Malone And John Stockton

9. Wilt Chamberlain And Jerry West

8. LeBron James And Dwyane Wade

7. Tim Duncan And Tony Parker

6. Larry Bird And Kevin McHale

5. Stephen Curry And Klay Thompson

4. Bill Russell And Bob Cousy

3. Shaquille O’Neal And Kobe Bryant

2. Magic Johnson And Kareem Abdul-Jabbar

1. Michael Jordan And Scottie Pippen

歴代にしろ何にしろ、この類のランキング・リストでは「強いチームのスターターからビッグネーム2人を抜き出しました」ってだけであまり「デュオ感」を感じない人選もあったり。そこら辺の「デュオ観の違い」含め、人によって違いがあるからこそ面白いんですけどね。

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