TOP選手たちのレギュラーシーズン&プレイオフTS%比較。プレイオフ被3P%ランキング。各チームのショットチャートその他あれこれ。
戦国時代の名将、朝倉 宗滴は臨終の際、こう言いました。
あと3年生きていたい。
命が惜しいのではない。
織田上総介(信長)という男の行く末をもう少しだけ見たいのだ。
-『続々群書類従』『朝倉家録』より-
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いや、ごめんなさい。
ただですね、若い才能たちが今プレイオフを席巻しているのを見て私も似たような事を思ったんです。
朝倉 宗滴が前述の言葉を残した時、信長はまだ若く織田家当主争い中でした。旧勢力(幕府)が弱体化し、誰が天下へと近づくのか、群雄割拠真っ只中の時代です。
今のNBAと似てますね。
そして、ルカ・ドンチッチは織田信長なのかもしれません。
というわけで昨日2024/5/27の試合結果。
負けはしたもののアンソニー・エドワーズがとんでもないスラムを見せてくれましたね。
エドワーズも立派な信長候補(?)です。ウルブズは前年チャンピオンを破ったわけですし。
件のスラムを見た時は何となく「ジャ・モラントもまたはよ観たいな」とも思いましたし、今季どこが優勝するにせよ、まだまだ天下は乱れそうな気がします。
さながらビクター・ウェンバンヤマは信長の陰に隠れた徳川家康です・・・・隠れてないか。
アホな例えはこの辺にして、残ったチームのショットチャートでも眺めてみましょう。
まずは昨日の記事で既に紹介したセルティックス。
2024レギュラーシーズン、セルティックスのショットチャート。
2024プレイオフでのセルティックスのショットチャート。以下全て2024/5/27終了時点。
2024レギュラーシーズン、ペイサーズのショットチャート。
2024プレイオフ、ペイサーズのショットチャート。
2024レギュラーシーズン、ウルブズのショットチャート。
2024プレイオフ、ウルブズのショットチャート。
2024レギュラーシーズン、マーベリックスのショットチャート。
2024プレイオフ、マーベリックスのショットチャート。
とりあえず以上。
基本的にプレイオフではシュート効率は下がる傾向にあります。特に1stオプションと呼ばれるような選手に顕著です。プレイオフの深い所に行けば行くほど、そうなりやすいです。ディフェンスのインテンシティが上がり、対策が取られ、疲労や慢性的な怪我の蓄積もあります。
ケビン・デュラント、ステフィン・カリー、ニコラ・ヨキッチのような「効率お化け」ですらプレイオフではTS%を落としています。
現役選手対象プレイオフキャリアPPG TOP20ランキング。TS%/試合数他併記。
現役選手対象レギュラーシーズンキャリアPPG TOP20ランキング+ヨキッチ(26位)。
1st オプションが対策をとられ注意を引きやすい分、周りがオープンショットを決めるのが理想なわけですけど、これがまたそう簡単かつ単純ではないようです。疲れてるのは一緒ですし、いつもと違う大舞台でショットセレクションに迷いや躊躇が出てしまうケースや逆に入れ込み過ぎちゃうケースも見受けられます。要は今までの強みを発揮しづらくなっちゃうんでしょうね。
負けた後に言うのは気が引けますが、OKCはレギュラーシーズン3P38.9%で1位。それがカンファレンスセミファイナル(以下CSF)では33.5%。%を下げたのはタフなディフェンスを目の当たりにしたシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(以下SGA)ではなく、他の選手たちでした。
OKCのCSFでの各種%。
SGAのCSFでの平均スタッツ他。
2024レギュラーシーズン、OKCのショットチャート。
2024プレイオフ、OKCのショットチャート。
マーベリックスのディフェンスが素晴らしいのが大前提ですけども、だからこそアグレッシブさを維持しないとショットクロックは浪費され、結果ターンオーバーやタフショットでポゼッションが終わる。そういったシーンがマーベリックスの相手には多く感じます。
2024プレイオフ、被3P%ランキング(相手の3P%)。
・・・・色々調べながら書いてるうちに収拾がつかなくなりそうになってきたので続きはまた後日。他チームのショットチャートにも色々面白い情報が詰まっております。
今回はこの辺で。ではまた。