【NBA】NBAのコンディショニング巧者たちとウィングスパンランキングと身長体重グラフと色々。/テイタム、ヨキッチ、ミカル・ブリッジズ、バム・アデバヨ、ドンチッチ、OKC、クリッパーズ、マブス、ナゲッツ、バックス、ラプターズ

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NBAのコンディショニング巧者たちとウィングスパンランキングと身長体重グラフと色々。

コンディショニング超大事。どんなスポーツでも。

なんですけども、注目・評価される事は少ないです。バスケファンは当然バスケが好きなのでバスケのスキルに注目・評価します。

偉そうな書き方になりますがコンディショニングについては「痩せる=良い」「太る=ダメ」「コンディショニング=体調を整る・怪我予防」くらいの認識をされてるファンが殆どなのかもしれません。

ところがこれまた奥深いものでして。痩せたor太ったの見た目や体重・筋肉の増減だけでコンディショニングの良し悪しはわかりませぬ。

2021年に読売ジャイアンツが日本ボディビル選手権9連覇をした鈴木雅さんをフィジカルトレーナーとして招聘した事が界隈で話題となりました。

ボディビルダーやフィジーク選手には運動生理学や解剖学・栄養学などに精通されている方が多く、他スポーツアスリートを相手にパーソナルトレーナーをされてる方も多いです。

表紙に映っているのが鈴木雅さん。「何の話してんねん」と思われるやもしれませぬが、私が尊敬してやまないアスリートの一人です。

NBAチームにも当然ストレングス&コンディショニングコーチという役職がありまして、コーチを務めているのは皆トレーニング経験があり、様々な分野での博士号を取得していたりする才人たちです。

2018~2023NBSCA(NBAストレングス&コンディショニングコーチ協会)のコーチ・オブ・ザ・イヤー受賞者。

NBSCAホームページへのリンク

適切なコンディショングやトレーニングをするには相当な知識と努力を要します。

骨格や筋肉のつき方には個人差があります。やりたいプレイ・目指すべき身体も異なります。特にNBA選手は身長が高く体重も重い選手が多い、かつフィジカルコンタクトや跳躍運動が頻繁にあります。それでいてmm単位でのシュート精度・ボールハンドリングなど繊細さも求められます。その上プレイオフを含めると年間100試合近くなり持久力・可用性も必要です。

それら全てを兼ね備えたベストコンディションやトレーニング方法を見つけるのは至難の業と言えるでしょう。というよりも「永遠に見つからないもの」と言うべきかもしれません。人間の身体は常に変化してますので、「常に探し続けるべきもの」と言うべきかもしれません。だからこそコンディショニングは奥が深いし、私にとっては面白いです。

怪我が多いのは事実ですが、厳密に言えばジョエル・エンビードやクリスタプス・ポルジンギスは「怪我をしやすい」のではありません。むしろ身長210cm以上、体重120kg以上でNBAのTOPプレイヤーとなったエンビードは世界中の210cm体重120kg界隈(?)の中では間違いなく「頑丈」な方です。エンビードと同じく膝の手術を経験しNBAファイナルまで到達したポルジンギスも同様です。昨季2024をほぼ棒に振った“タイムロード”ことロバート・ウィリアムズⅢも同様です。

(NBA内で)背が低く体重の軽い選手でも180cm80kgはあって、そこに類まれな跳躍力や瞬発力が加わると関節・筋組織・骨へは相当な負荷がかかります。跳躍力や瞬発力がなくとも、そういった選手に囲まれ、そこについていこうとすれば結局リスクは似たようなもんです。

そういったわけで私は、211cm128kgの超重量級でありながら2020年代No.2の総出場時間のニコラ・ヨキッチと、20~25歳の若さでありながら名門チームの中心選手を務め続け2020年代No.1のジェイソン・テイタムをしつこいくらいに高く評価しております。6位にいて尚且つオフ中は国際大会にも欠かさず出場しているのに見た目でコンディショニングを疑問視されがちなルカ・ドンチッチも高く評価しております。

2020~2024のプレイオフを含んだ総出場時間ランキング。±/総得点/TS%他併記。

最近似たようなランキングを載せた気がしますが気にしないで下され。

ちなみにヨキッチはミーム化されやすくて「練習してない」みたいに語られる事がありますが

「他のスターが練習に励んでいる間ヨキッチは遊んでばかり」みたいな編集をされて少し流行ったミーム。
他にもインタビューで「(オフ中は)日曜日以外毎日ウェイトルームに通っていたよ。バスケットコートには2、3日。1、2ヶ月は行ってないかもね」と答えたところ、「ヨキッチはオフ中練習してない」みたいな捉え方をされて勝手に気の毒に思ってました。インタビュー動画へのリンク

「さほど練習せず、バスケよりも馬が好きなNBA No.1プレイヤー」ってのはエピソードとしてはユニークで面白いのでツッコむのも野暮ですが、僭越ながら一応書いておきますと、ハードワークせずにNBAであれだけの仕事をこなすのは100%無理です。繰り返しになりますが211cm128kgがプレイオフ含め年間約90試合も現代バスケを超ハイレベルにプレイし続けてるのは常軌を逸してます。それでいて慢性的な手首の怪我に悩まされているってのがまた意味不明です。(普通に考えると手首の前に足首やヒザに異常が出ます)

ニーパッド(と汗の多さ)がトレードマークになっていたパトリック・ユーイング。
ヒザへの負担を意に介さずドリームシェイクし続けたアキーム・オラジュワン。ラマダン(断食中)にプレイヤー・オブ・ザ・マンスを受賞するなどコチラも常軌を逸してます。

自身の努力をアピールしたがらず自虐や冗談を好むヨキッチも、アドバイスを求められた際や後輩たちには真剣に「ハードワークの大切さ」を説いております

ドラフト直前にニコラ・ヨキッチから「ドラフトでの幸運を願っているよ。けど(指名順位は)重要じゃない。僕は41位指名で誰からも注目されなかった。ただ一生懸命に働き、君が信頼する良き人と一緒にいるんだ」とのボイスメールを受けとるアンソニー・ブラック。リンク
他にもアルペレン・シェングン、アレクセイ・ポクシェフスキー、ニコラ・ヨビッチらが「ハードワークの大切さ」をアドバイスされたようで

2019ワールドカップではアルゼンチン対セルビアで敵として戦い、2021~2022ナゲッツでは味方として供に戦ったファクンド・カンパッソは2023年にヨキッチについて

彼が今やっている事を維持し続けるのは非常に難しい事だ。私にはそれがどれだけ難しいかがわかる。

全ての試合の後、彼はジムにいた。全ての試合の後だ。30分出場しようが38分だろうが、夜の9時だろうが10時だろうが関係ない。

彼は一番最初に練習に来て、一番最後に帰る男だったよ。

それは“運”とかそういった種類のモノじゃないんだ。
元記事へのリンク

との言葉を残しています。

ヨキッチに限らず、レブロン、ステフ、テイタム、ヤニス、ドンチッチらTOPプレイヤー、いや全NBA選手の具体的なトレーニングメニューや栄養管理が非常に気になる。前回記事で「ゲーム配信をしてるNBA選手は多い」ってことを書きましたけども、是非ともトレーニングメニュー配信や食生活公開も流行って頂きたい。

そんな願望から始まった、まとまりのない記事でした。

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。

2024シーズン、身長体重グラフ。400分以上出場選手対象。

ビクター・ウェンバンヤマとチェット・ホルムグレンの体格はどうなっていくんでしょうね?若くとも220cm超えの選手が練習・試合しながら増量しようとなると相当大変だと思いますが、「増量しなきゃ絶対ダメ」ってモンでもないでしょうし、そこ含めて楽しみにしましょう。

続いて2024シーズン、ウィングスパンランキング。

2024シーズン、Lengthランキング。(身長とウィングスパン差、腕の長さ)

2024シーズン、Lengthワーストランキング。

ネガティブスパン(ウィングスパンが身長よりも短い選手)は9人のみ。190cm以下が大体60人くらいなので「腕の短さ」ってのは「身長の低さ」以上にNBAスカウトたちから避けられてるのかもしれませんね。「腕の短さ」はコンディショニングではどうにもなりませんし、こればっかりは「才能」と言って良いかもしれません。

まぁ昨季一番腕の長かったテイレン・ホートン・タッカーの来季所属チームも現状不明なんですけども。

それはそうとパリオリンピックにソックリな選手がいてちょっとビックリ。

レスリング男子フリースタイル86kg級で銅メダルとなったアーロン・ブルックス。名前もNBA選手ソックリ。
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