【NBA】NBA2024ベンチプラスマイナスランキングと5ラインナップランキングと上位チームのローテーショングラフと色々。/ウォリアーズ、ウルブズ、ナゲッツ、ヨキッチ、ステフィン・カリー、シクサーズ、バックス、セルティックス、バックス、マイク・コンリー

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【NBA】NBA2024ベンチプラスマイナスランキングと5ラインナップランキングと上位チームのローテーショングラフと色々。

昨日2023/12/27の記事で今季2024現時点での「2ラインナッププラスマイナス(特定の2選手組み合わせでの得失点差)」と「個人プラスマイナス」を取り上げました。

昨日の記事から少しおさらい。

今季2ラインナッププラスマイナスランキング。以下全て2023/12/26時点。

今季2024個人プラスマイナスランキングランキング。

本記事ではまた少し違った観点で見てみましょう。

2023/12/26時点での順位表。(少し古くて申し訳ない)

イースト首位セルティックス&3位シクサーズ&ウェスト2位ナゲッツの選手たちは上記プラスマイナスランキングで目立つ位置にいますが、イースト2位バックス&ウェスト首位ウルブズの選手たちはそのチーム成績と比べ、そこまで目立った位置にいません。

ウルブズ選手のプラスマイナスランキング。

バックス選手のプラスマイナスランキング。

というのもウルブズとバックスはセルティックスやシクサーズほど得失点差が高くありません。(念のため書いておきますが、「だから両チームとも実は大した事ない」と言いたいのではありません)

全チーム平均得失点差ランキング。

ウルブズとバックスは大差での勝利がそこまで多くない代わりに、多くの接戦をモノにしています。ベンチユニットのプラスマイナスも大半がポジティブです。つまり、得失点差はそこまで大きくなくとも大抵のラインナップでプラスになっているという事です。

今季2024各チームのベンチユニットプラスマイナスランキング。

まだ先の長いレギュラーシーズン、特にウルブズは現時点での試合数やバックトゥバックでの試合数が少なく今後厳しくなるスケジュールですから、スターターラインナップ以外でもアドバンテージを取る事は非常に大事です。気が早いですが、ウルブズに限らずプレイオフに向けて怪我の心配やスターターの疲労蓄積は極力減らしたいでしょう。

そういう意味で心配なのはナゲッツ。相変わらずニコラ・ヨキッチがコートにいる間といない間の差が極端です。

2017~2024ヨキッチのオンコートNetRtg(コートにいる間のチームNetRtg)とオン/オフDiff(コートにいる時といない時のチームNetRtg差)。

右端Diff列の数字がNetRtg(On/Off Diff行ではNetRtg差)を表しています。背景色付きの数字はパーセンタイル評価。

ジャマール・マレー、マイケル・ポーターJr、アーロン・ゴードンの出場時間をずらしてクリスチャン・ブラウンやペイトン・ワトソンら若手・新加入選手をヨキッチと共にプレイさせたりと試行錯誤・長い目で見たチーム運営が窺えますが、今のところ長年の「ヨキッチ不在の時間帯どうするのか問題」の解決には至っていません。

今季2024ナゲッツのローテーション図。

ナゲッツはウルブズとは逆に、これまでの試合数やバックトゥバック、ロードでの試合数が多かった代わりに今後は比較的楽なスケジュールになります。(ただ年末年始にまた2度バックトゥバックがあるので、楽になるのはそれ以降です)。それでも、負けられない事に変わりはありません。ヨキッチやマレーと一緒にいる間は元気一杯なクリスチャン・ブラウンやペイトン・ワトソンらルーキー契約選手たちが、両者不在の間も躍動できるかは、今後のナゲッツの大きなカギであり見所だと思います。・・・・ここ3年くらい毎年言ってる気がしますけどね。

コマーシャルでもヨキッチと好相性を見せるペイトン・ワトソン。コート上でもミスをしてシュンとしてたりハッスルブロック&ダンクで盛り上げたりで非常に応援したくなる選手です。

で、そのナゲッツ&ヨキッチよりも長い間「ステフィン・カリー不在の時間帯どうするのか問題」に悩まされてきたウォリアーズ&ステフは遂に問題解消か、今季はベンチラインナップ・ベンチローテションで優秀なプラスマイナス/NetRtgを記録しています。

・・・・・・なんですけども、今度はあれほど優秀だったスターターラインナップの数字が落ち込む事になっています。何ともままなりませぬ。

今季ウォリアーズの5ラインナップスタッツ。ポゼッション数順。

クリス・ポールが混ざっている間はスターターたちも優秀な数値ですが、ステフ&クレイ&ウィギンズ&ドレイモンド&ルーニーのラインナップが昨季NetRtg+22.1から-8.0と大きく落ち込み、12月半ばからウィギンズはベンチスタートになりドレイモンドの復帰時期は不透明。

2015~2024ステフのオンコートNetRtg(コートにいる間のチームNetRtg)とオン/オフNetRtg(コートにいる時といない時のチームNetRtg差)

そうは言ってもステフは相変わらずステフでショットメイキングに関しては未だ大健在。ルーキーのブランディン・ポジェムスキーの活躍など明るい話題も間違いなくあります。

ウォリアーズのファンコミュニティで見かけた画像。昨季ダンテ・ディヴィンチェンゾよりも高い評価を与えるには時期尚早に過ぎると思いますが、ファンからの高い期待・そのハッスルへの愛が窺えます。

オンコート・オンオフ・ラインナップスタッツは当然ながら敵味方チームメイトやローテションの影響を大いに受けるので、上記数字だけで選手個人・各チームの出来や評価云々を結論付ける事は出来ませんが、「何故そうなっているのか」「今後どう改善or維持していくか」「今後の各チームローテーション」など注目・妄想してみると、また何か興味深いことが見つかるかもしれません。

今季現時点での5ラインナップポゼッション数ランキング。

昨季の5ラインナップポゼッション数ランキング。

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。

本記事で取り上げた一部チームの今季ローテ―ション図。

バックス

ウルブズ

シクサーズ

セルティックス

ウォリアーズ

上記ローテーション図は今季これまでのローテーションをまとめて表したものですけども、個人的にオススメの楽しみ方は1試合単位で眺めてみて「何故この試合・この対戦相手ではこういうローテーションになったのか」を妄想する事です。

正解なんて見つかりゃしませんが、試合を見返すキッカケにもなりますし結構楽しいもんです。興味をお持ちの方はNBA RotationsもしくはPositive ResidualのPlaying Timeページへどうぞ。

最近は面倒な手続きもなく使える便利なデータサイトが多くてありがたいですホントに。しかも無料っていう。各サイト管理人さんは聖人かな?っていう。マイク・コンリーかな?っていう。

NBA界の聖人ことマイク・コンリー。1000試合以上プレイしてテクニカルファウルを一度ももらった事がありません。一度テクニカルファウルを宣告されるも後に誤解とわかり撤回された事も。NBAスポーツマンシップアワードを史上最多4回受賞。2008シーズンのデビュー以降(KDやアル・ホーフォードと同期)、ほぼ常に二桁PPG/5APG以上/2TOV以下を記録し続ける“継続は力なり”な御方。
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