【NBA】BESTミッドレンジシューターTOP5とBESTリムフィニッシャーTOP5とジャベール・マギーよりも重い期待のルーキーと。/デローザン、ドンチッチ、アデバヨ、デジャンテ、KD、ヤニス、エンビード、ニック・クラクストンetc.
本記事は2023レギュラーシーズン終了後2023年4月頃に書かれたものです。アップするのをすっかり忘れていた事に先日気づき、本日(2023/8/16)改めてアップ。違和感を覚える記述もあるやもしれませんが、その点ご留意いただけますと幸いです。
NBA2023レギュラーシーズンでのBESTミッドレンジシューターとBESTリムフィニッシャーを勝手に決めて表彰。
当ブログ独自のNBA2023レギュラーシーズンアワードシリーズ第4弾です。
まずはNBA2023BESTミッドレンジシューター。
・・・・の前に、ミッドレンジシューターって結構曖昧な言葉で、ケビン・デュラントやデマー・デローザンのようなミッドレンジジャンパーを多投する選手をイメージする方が多いと思うんですけど、リムから少し離れたショートミドル、フローターやランナーもミッドレンジに含めると沢山の選手が優秀なミッドレンジシューターに当てはまります。
というわけで、少し細かく見ていってみましょう。
まずは今季2023ロングミドル(14feet~3Pラインの間からのショット)トータル成功数/ロングミドルトータル試投数/ロングミドルFreq(FG中のロングミドルの割合)TOP10ランキング。PBP Stats準拠。
ロングミドル成功数TOP10。
ロングミドル試投数TOP10。
ロングミドル割合TOP10。
イメージ通りデローザンが目立っております。
デローザンの今季ロングミドル成功数270は2位ジョエル・エンビードの152に大差をつけての1位。
3位デジャンテ・マレー142、4位ケビン・デュラント130ですから如何に突出しているかがわかります。
100ポゼッションあたり成功数でも4.95で1位。2位KDが3.82、3位ブランドン・イングラム3.49、4位エンビード3.34。
ただ、ロングミドルFG%ではKDに軍配が上がります。KDのロングミドルFG%は57.5%で、今季100本以上のロングミドルを決めた8選手の中ではぶっちぎりの1位。2位はエンビードで51.7%、3位デビン・ブッカー50.2%、デローザンは45.9%で6位。
ガードとウィングに混ざって成功数・確率共にエリートなエンビードも流石のMVP(予定)です。
以上等を踏まえた結果、NBA2023レギュラーシーズン、BESTミッドレンジシューター賞ロングミドル部門の受賞者は
シカゴ・ブルズのデマー・デローザンです。
これは悩まず決まりました。
次、ショートミドル(4feet~14feetの間からのショット)部門。
以下ショートミドル関連の数字にはフローターやランナーやフックショットも含まれています。ミッドレンジショットには違いないですし、これ以上細かく分けるとデータの引用も雑多になってしまうので御容赦を。
今季2023ショートミドルトータル成功数/ショートミドルトータル試投数/ショートミドルFreq(FG中のショートミドルの割合)TOP10ランキング。
ショートミドル成功数TOP10。
ショートミドル試投数TOP10。
ショートミドル割合TOP10。
成功数・試投数1位バム・アデバヨは少し驚きました。ルカ・ドンチッチかと思いましたので。
1位アデバヨの成功数270、2位ドンチッチ260、3位ディアロン・フォックス250、4位ジェイレン・ブランソン242、5位シェイ・ギルジャス・アレクサンダー236、6位ニコラ・ヨキッチ233と結構な僅差。
ロングミドル成功数1位のデローザンは166で19位。
100ポゼッションあたりでの成功数TOP10。
47試合のみの出場で成功数では17位のKDが4位へ大幅上昇。KDはキャリア3P%38.5%、今季3P%も40.4%、さらにドライブや今季リムFG%も79.5%とエリートでありながら、これだけのミッドレンジを放っているわけですから、その絶対的な技量と自信が窺えます。
今季200本以上のショートミドルを決めた8選手の中でのショートミドルFG%1位はニコラ・ヨキッチで61.5%、2位ドンチッチ55.4%、3位フォックス53.9%、4位ブランソン49.0%、5位アデバヨ47.1%。
以上等を踏まえた結果、NBA2023レギュラーシーズン、BESTミッドレンジシューター賞ショートミドル部門の受賞者は
ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチです。
アデバヨと迷ったんですけど、ドンチッチのセルフクリエイト率と効率を優先してドンチッチを選出させて頂きました。
もう少し詳しく説明しますと、ショートミドルだけでなく2Pトータルでの数字ですが今季ドンチッチのアンアシステッド2P(アシストされていない2P)は928得点、アデバヨ480得点。
アシステッド2P(アシストされての2P)はドンチッチ140得点、アデバヨ722得点。
アシステッドとアンアシステッドの間に価値の差はないですけど、ショートミドルをクリエイトする頻度・効率はドンチッチの方が高かったという事でドンチッチに。
余談:アデバヨはよく積極性を疑問視されますけど、「アデバヨの試投数・アタックを増やすとして、誰の分を減らすのか」って問題もありますよね。ジミー・バトラー、タイラー・ヒーロー、カイル・ラウリー、マックス・ストゥルースらがいて、ヒーローやストゥルースらオフェンシブな選手の試投数を減らすとなると、その存在価値は下がりますし、アデバヨのようなセンターとしては体重の低いモバイルビッグにとって運動量は命綱(特にディフェンスで)、オフェンスでの役割を増やして疲労が増えれば、その運動量にも影響が出るでしょうし、うーん、難しそうです。
単純に「もっと見たい」って意味では、私もアデバヨの試投数/アタックは増えて欲しいと思ってますけど。
次、NBA2023BESTリムフィニッシャー(4feet未満でのショット)。
今季2023リムショット成功数/リムショットトータル試投数/リムショットFreq(FG中のリムショットの割合)TOP10ランキング。
リムショット成功数TOP10。
リムショット試投数TOP10。
リムショットFreq。
成功数・試投数共にヤニス・アデトクンボが2位に大差をつけての1位。ヤニスの成功数は535で2位ドマンタス・サボニス(以下ドマス)は404、3位ニック・クラクストン347、4位レブロン・ジェームズ342、5位エバン・モーブリー341、6位ルディ・ゴベア333。
1位ヤニスと2位ドマスの間には131もの差がありますが、出場試合はドマスの方が16も多い上での大差。
100ポゼッションあたりでの成功数でもヤニスは1位です。
2位ザイオン・ウィリアムソン、まだまだ期待してます。来季こそは。
3位ケニー・ロフトンJr。「外見で人を判断してはいけない」とは全くその通りだと思いますけど、やっぱりロフトンJrは外見とプレイの間にギャップを感じてしまいます。
リムショットが多いのは、その太い外見通りと言えば外見通りですけど、身長は201cm程度でステップやアップ&アンダーが非常に上手くてスキルフル。これでパスも上手いってんだからたまらんです。
ちなみに体重は124kgでジャベール・マギー122kgよりちょっと重く、アンドレ・ドレモンド126kgよりちょっと軽い。
現状、サイズ・体重的にディフェンスで出来る事は限られてますけど是非出場時間を増やして頂きたい。痩せなくていいです。そのままで。
グリズリーズは他にも若く必見な才能が多いので贅沢な悩みですな。
話を戻しまして
今季300本以上のリムショットを決めた16選手の中でリムFG%1位はエバン・モーブリーで77.68%、2位ニック・クラクストン77.63%、3位アンソニーデイビス76.2%、4位ジャレット・アレン75.3%、5位ジョエル・エンビード75.1%。
成功数1位のヤニスは74.7%で7位。6位はニコラ・ヨキッチで74.9%。MVPファイナリスト常連3人が仲良く並んでおります。
以上等を踏まえた結果、NBA2023レギュラーシーズン、BESTリムフィニッシャー賞の受賞者は
ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボです。
ドライブでのセルフクリエイトによるリムショット、ロブキャッチ、プットバックetc高確率・ハイボリューム・オールマイティにリムショットを決めていましたから、ヤニスで迷いませんでした。
今季2023ヤニスのリムショット関連スタッツ/指標一覧。
「リムフィニッシャー」と言うとニック・クラクストンのようなロブキャッチャー/リムランナー/リムローラーとして優秀な選手をイメージする方も多いと思いますし、私もそういうイメージはあるんですけど、今回は「セルフクリエイト含めリムショット全般に長けている選手」という事でヤニスを選びました。
ニック・クラクストンも間違いなくリムフィニッシャーとして超優秀です。
今季2023クラクストンのリムショット関連スタッツ/指標一覧。
以下、本記事まとめ。
NBA2023レギュラーシーズン BESTミッドレンジシューター ロングミドル部門:デマー・デローザン
2位:ジョエル・エンビード
3位:デジャンテ・マレー
4位:デビン・ブッカー
5位:ブランドン・イングラム
KDは47試合のみの出場なので特別賞という事で。
NBA2023レギュラーシーズン BESTミッドレンジシューター ショートミドル部門:ルカ・ドンチッチ
2位:バム・アデバヨ
3位:ニコラ・ヨキッチ
4位:ディアロン・フォックス
5位:ジェイレン・ブランソン
NBA2023レギュラーシーズン BESTリムフィニッシャー:ヤニス・アデトクンボ
2位:ニコラ・ヨキッチ
3位:ジョエル・エンビード
4位:ニック・クラクストン
5位:ドマンタス・サボニス
今回はこの辺で。ではまた。