【NBA2023-2024:FA&延長契約まとめ】3日目。NBA各チーム毎のFA加入・退団選手早見表。キャップスペースの使い道の変化。
日本時間2023/7/3午後1時10分時点での各チーム毎FA契約状況(トレードによる加入退団は含まず)。引用元:r/nba
延長契約。
各契約の詳細はSpotracへどうぞ。
残りの未契約FA選手。
3日目ともなるとショッキングなサイニングも少なくなってきて、今はデイミアン・リラードの行き先に関するニュースが多いようです。
FA契約やロスター構築は今後もシーズン通して進んでいきますが、早速「今オフFA戦線での勝ちチーㇺと負けチーム」といった話題も出てきています。
それらに関連した記事で面白いと思ったのがThe Athleticの“Hollinger: In NBA free agency, cap space isn’t cool anymore”「NBAのFA契約においてキャップスペースは最早クールではない」という記事。リンク(月額会員のみが読める記事です。ごめんなさい)
記事を書いたジョン・ホリンジャーには誠に失礼ながら、記事の内容を超雑にかいつまんで説明すると、
他所のチームから大物FA選手を獲得するためにキャップスペースを空けておく意味は薄れてきている
といった感じです。
キャップスペースに大きな空きを持って今オフを迎えたチームにはピストンズ、ロケッツ、ペイサーズ、マジック、ホーネッツ、スパーズ、ジャズらがいます。
上記チーム内で他所から有力選手を獲得するのに高額契約・キャップスペースを費やしたのはロケッツ(フレッド・バンブリートとディロン・ブルックス)とペイサーズ(ブルース・ブラウン)くらいです。「有力選手」の基準を「オールスター出場」としたら、バンブリートだけです。(少額ならニックスからグリズリーズへ加入したデリック・ローズもいます)
何故か。
そもそもFA市場に出てくる大物選手が少ないです。現行CBAでは、元所属チームとの延長契約を優遇する施策(良くも悪くもスーパーマックス契約がその最たる例です)がなされているので、以前と比べ有力選手がFAとなる機会が少ないんです。恐らく、新しいCBAでも然程変わらないでしょう。
さらに、高額な新契約1,2年目・延長契約締結後だろうが大物選手によるトレードリクエストが当たり前となってきています
「わざわざFAになって他所のチームに行くよりも、とりあえず元のチームでより高額な契約を結んで、ダメそうならトレードリクエストしよう」と考えるスター選手・エージェントがいてもおかしくはないですし、悪いとも言えません。力関係はあれどトレード(追記:トレードリクエスト後のトレードの事です)も契約も双方の合意を経ますからね。(それに対してファンが好き嫌いの感情を抱くのもまた自由です。感じの悪い書き方で恐縮ですが、選手・ファン・フロントを責めるつもりは決してないです)
つまり、
キャップスペースを確保する事の目的は「他所から大物選手を獲得する事」ではなく「自チーム中心選手の延長契約・再契約する事」が主となってきていて、フロントも選手も今後更にトレードに頼る事が増えるのではないか
って事です。
ディフェンディングチャンピオンのナゲッツが今オフFAで大人しいのは2025以降KCP&2026以降ジャマール・マレーの延長契約を見据えてるのと、開幕以降のトレードを頼りにしてるのも大きいのかなと勝手に考えております。そもそもカツカツなのと、ドラフトで3人ルーキーが加入したのと、その土地柄も勿論関係しているでしょう。
話が逸れますが、デンバーに限らず、スモールマーケットとされる地域って私含め海外のファンからは割と失礼な物言いをされがちですけど、デンバー(コロラド州)はめちゃめちゃ景観が良くてスポーツ熱が盛んでウィンタースポーツをするのが好きな人からすれば天国のような場所らしいですよ。ただ、多くの若者・NBA選手・観光客が好むナイトライフには向いていないってだけで。
あと、大物選手というかMVP選手を獲得したいチームはキャップスペースじゃなくて厩舎を用意すれば良いんじゃないかな。そうすればどんなスモールマーケットチームもチャンスあります。
母国セルビアで小さい頃から散々楽しんでるだろうに、ニューヨークでくらいは
今回はこの辺で。ではまた。