【NBA】歴代&過去5シーズン“最も自チームに有利をもたらした選手”TOP40ランキング。近年何かと疑問視されがちな“プラスマイナス”と重要視されがちな“ポゼッション換算系スタッツ”の長所と短所。/ウォリアーズ、ヨキッチ、ヤニス、ゴベア、テイタム、レブロン

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【NBA】歴代&過去5シーズン“最も自チームに有利をもたらした選手”TOP40ランキング。何かと疑問視されがちな“プラスマイナス”と重要視されがちな“ポゼッション換算系スタッツ”の長所と短所。

プラスマイナス(コートにいた間の得失点差)や各種オンコートスタッツ(コートにいた間のNetRtg等チームスタッツ)やオンオフスタッツ(コートにいた間といなかった間のチームスタッツ差)。便宜上、本記事内ではこれらを「オンコート系スタッツ」と呼ぶ事にしましょう。

「オンコート系スタッツ」は色々と誤解も招きやすいスタッツです。

対戦相手やチームメイトにも多分に左右されるので、そのまま選手個人の評価に繋げることは出来ません。特に単一の試合や短いスパン・小さなサンプルサイズでの数字でもって選手個人を評価する事は大きな誤解の元です。

めっちゃ不出来だった選手とその尻ぬぐいをして大活躍した選手が同じ時間帯にプレイしていた場合、両者のオンコート系スタッツも同じになりますからね。他にもいくつか留意点はあります。

とは言え、長いスパン・ある程度のサンプルサイズでの数字になると、「MVP」とか後に「レジェンド」と呼ばれるような選手のオンコート系スタッツは自ずと素晴らしいモノになっていきます。

歴代キャリアプラスマイナスTOP40ランキング。古の選手はデータが存在してなかったので不在。以下全て2023/10/28時点。

勿論このランキングもそのまま「偉大な選手ランキング」に使えるわけではありません。上位選手と出場時間を共有していた選手たちも自ずと上位になります。彼らは彼らで勿論素晴らしいですけどね。
それと、このプラスマイナスはレギュラーシーズンのみでの数字です。プレイオフでのプラスマイナスは選手によって対戦相手に大きな違いが出てサンプルサイズも小さくなる(ノイズが出やすくなる)ので私はあまり気に留めません。

レブロン・ジェームズ、クリス・ポール、ケビン・デュラント、ステフィン・カリー、最近ではヤニス・アデトクンボ、ニコラ・ヨキッチ、ジェイソン・テイタム、ジョエル・エンビードといった選手たちは優勝できなかった年やレギュラーシーズン戦績が然程良くなった年でもオンコート系スタッツは素晴らしく同チーム内でも突出していたりします。

2023レギュラーシーズンTOP20

2022レギュラーシーズンTOP20

2021レギュラーシーズンTOP20

2020レギュラーシーズンTOP20

2019シーズン以降トータルプラスマイナスTOP40ランキング。

日頃から当ブログを御愛顧されてる方にはしつこくて申し訳ないんですけども、大事な事なのでもう一度。

あらゆるスタッツ/指標はコンテキストが大事で、多角的に用いることが求められます

ので、プラスマイナス始めオンコート系スタッツ、PerGameスタッツ、総合指標ほか何であれ1種類のスタッツ・指標から即時に答えを導くのは誤解の元です。

かといって、それらスタッツが「無意味・役に立たない」という事でもありません。アイテスト(実際に試合を観て評価する事)や複数のスタッツ・判断材料を併用していく事で、面白い考察だったり、観たい試合・選手・チームが無限に増えていきます。

で、プラスマイナスは誤解を招きやすいスタッツではあるんですけど、同時に「この選手は具体的にどういう長所があって、こんなに高いプラスマイナスになっているんだろう?自チームに有利をもたらしているんだろう?」みたいな感じで好奇心も引き出してくれる良いスタッツだと思います。

スタッツ・指標にはPPGのような1試合平均だったりNetRtgのような100ポゼッション換算したものだったり「出場した試合数・時間の差を無視する」ものが多いです。

そういったスタッツ・指標は「コートにいる間の生産性を計りやすい」という長所の反面、「“可用性”や“積み重ねた生産量”も無視してしまう」という短所がありますから、やはり色々と併用していくのが良いと思います。

例.最低出場時間も何も設定していない昨季2023NetRtgランキング。

少しの出場時間でたまたまチームが大量リードを奪ったりするとNetRtgなどポゼッション換算系のスタッツはとんでもなく高くなります。なので総出場時間やその時間帯の各種個人スタッツも同時に調べると何かと捗ります。

以上。

オンコート系スタッツ云々言いながらプラスマイナスばかりの記事になっちゃいましたね。ごめんなさい。

例によって、お詫びのお宝画像↓。

錯覚でやたらデカく見えるデリック・ホワイトとちっちゃいアル・ホーフォード。

今回はこの辺で。ではまた。

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