現時点でのNBA各ベッティングサイトMIPオッズと候補者たちのスタッツと私見。/SGA、タイリース・マクシー、ラウリ・マルッカネン、デズモンド・ベイン、ジャ・モラントetc.

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現時点でのNBA各ベッティングサイトMIPオッズと候補者たちのスタッツと私見。/SGA、タイリース・マクシー、ラウリ・マルッカネン、デズモンド・ベイン、ジャ・モラントetc.

2022/11/11時点での各ベッティングサイトのMIPオッズは以下。(念のため書いておきますと、日本では違法なので各サイトでお金賭けたらダメ絶対。眺めるだけでお楽しみください)

本命3選手の昨季と今季のスタッツ一覧↓。※画像クリックで拡大

シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(以下SGA)。

ラウリ・マルッカネン。

タイリース・マクシー。

とりあえず以上。

以下はMIPや賞選考に関する私見/メモというか「自分語り」です。データ的なものは少ししかないので、当ブログにそういったものを求めてくれている方は要注意です。

MIP。シンプルに言えば最も成長/改善した選手へ贈られる賞です。

MVPやルーキー・オブ・ザ・イヤー他賞選考の行方は、試合そのもの以外での大きな話題であり楽しみにもなります。

選手/チーム関係者/メディア/ファンがそれぞれ「今季のMVPは○○だ」等々持論を語ったり、それを基に議論を重ねる事は私は非常に有意義だと思います。サンプルサイズの小さいシーズン序盤の今でさえそう思います。楽しければ、それだけで大きな意味があります。

その賞選考議論の中で、私が特に好きなのがMIPです。

何故かと言うと、最も「新しい見識」「新たな着眼点」を増やしてくれるからです。

水を差す言い方になりますが、今季の現時点でのMVP予想本命選手たちはある意味「当たり前」な選手達です。ヤニス・アデトクンボやルカ・ドンチッチらは誰に言われずとも大好きな選手ですし注目している選手です。

しかしMIPは必ずしもそうではありません。意外な名前が出てくることもままあります。

現在MIPで有力視されているラウリ・マルッカネン。そのオンボールでの3レベルスコアリング、オフボールでの嗅覚鋭いダイブカット、長身を活かしたコンテスト&リバウンドetc.今見ていて最も楽しい選手の1人です、間違いありません。(というかジャズ全員がそんな感じ)

しかし私は国際試合/EuroBasket2022で散々マルッカネンに魅了され圧倒された人間なので「成長した、MIP!」というより「本領発揮してくれて嬉しい」という印象が勝ちます。(古参ぶったような嫌な言い方で申し訳ない。けどそれだけEuroBasket2022でのマルッカネンは格好良かったんです。ただMIP受賞したら勿論100%ふさわしいと思います)

なので私は「自分で選ぶMIP妄想」の中には、あえてマルッカネンを含めません。他の「成長した」選手を探します。

他各賞と同じくMIPもメディア投票で決められる賞です。その選考基準は、ある程度の共通点もありますが各投票者によって違いもあります。「選考基準は○○であるべき」とか、そんな大それたことは私には与り知らぬことです。
しかし「自分で選ぶMIP妄想」では話は別です。私が選ぶんですから、私なりの選考基準があります。

私が選ぶMIPの選考基準はあくまで「成長と改善」です。勿論PPG他スタッツ/指標の上昇率も考慮しますが、「その上昇率が何によってもたらされているのか」も同時に考慮します。

昨季MIPにルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞経験のあるジャ・モラントが選ばれた事は些か物議を醸しました。MIP設立の経緯、「陽の当たらない選手にスポットライトを当てよう」という成り立ちを鑑みれば、異論がでるのも当然と思います。
ただ私は「今後を思えば良い選考」だとも思いました。「選考基準は○○であるべき」といった形式ばった事は思わないのと同様に「○○経験者/2年目選手はMIPを受賞するべきでない」というような不文律も、あってほしくないからです。矛盾している様ですが、「あくまで成長/改善した部分に着目したい」と言いますか。(一応2年目MIP受賞者は今まで2人います、モンタ・エリスとギルバート・アリーナス)

極端な例を挙げれば、過去MVPorMIP受賞者だって受賞時から最も成長/改善したのならMIPを受賞してもよい、と思います。2016年ステフィン・カリーがMIP投票4位の票を集めたのも私にとっては納得の結果です。

そういった意味で昨季のジャ・モラントMIP受賞は相応しい人選だったと思いますし、「私にとっては好ましくない不文律」を度外視した良い選考だと思ったわけです。

’21シーズンから’22シーズンのジャ・モラントの「スタッツ/指標/ショットチャートでの成長/改善ぶり」は以下。※画像クリックで拡大

2021
2022

出場時間が大幅に増えたわけでも、チーム内での役割が大きく変化したわけでもないのにこの伸び幅。元々得意だったペネトレイトのフィニッシュ精度をさらに向上させ、フローター、3Pとスコアリングに関してはオールマイティな成長を遂げたと言えます。(ミッドレンジジャンパーの量/効率は依然低め)

驚きです。そして上記スタッツやらショットチャートやらは昨季ジャ・モラントの魅力の100分の1にも満たないでしょう。昨季モラントが一番大きく成長させたのは、NBAファンを熱狂/興奮/感動させた回数かもしれませんからね。

SGA、マルッカネン、マクシー、ケルドン・ジョンソン、デビン・ヴァッセル、アルペレン・シェングンetc.今季も熱狂させてくれるMIP候補者たちが続々と現れる事を願いつつ

今回はこの辺で。ではまた。

余談。

というかオマケというか何度でも言いたい。
デズモンド・ベインの1年目「良い3Pシューター」からの2年目昨季成長ぶりも超特筆に値します。

1年目
2年目

モラントほどペイント内での効率は良くありませんがスコアラーとして万能さを見せています。特に3P%は警戒されると維持の難しいスタッツですが、べインは2年目に量と効率を向上させながら3Pライン内での得点も増やしています。

モラントと共に今季も絶好調。

グリズリーズの雰囲気好き。

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