【NBA】格下に見えようが主力不在だろうが「楽な試合」がないのがNBA。「トラップゲーム」の恐さと魅力。/2023ルーキーたちの36分あたりの成績。/ペイサーズ、ウォリアーズ、シクサーズ、マーベリックス、デンバー・ナゲッツ、ピストンズ、ペリカンズ

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格下に見えようが主力不在だろうが「楽な試合」がないのがNBA。「トラップゲーム」の恐さと魅力。/ルーキーたちの36分あたりの成績。

インディアナ・ペイサーズのルーキー、アンドリュー・ネムハード 。

レイカーズ戦でのブザービーターでその名を世界へと轟かせました。

そのシーンで見逃せないのがタイリース・ハリバートンの卓越したコートビジョンと冷静さ。2022/12/6現在10.9APGでリーグ1位。3試合で40ast,0tovを記録した男は伊達じゃありません。

そんなハリバートンとマイルズ・ターナーを欠いた状態で迎えた対ウォリアーズ戦。下馬評(べッティングサイト)では当然ペイサーズが不利と予想されていました。

蓋を開けてみれば

またしてもアンドリュー・ネムハード でした。アンドリュー・ネムハード、その特徴的なシュートフォームと共に忘れちゃいけない名前になってほしいですね。

で、非常に面白い試合だったわけですが、同時に頭をよぎったのが「またトラップゲーム(※)の餌食になったチームが・・・・・」という事。

※:Trap Game。スポーツコミュニティでよく聞かれる俗語です。
格下とされる相手や相手チーム主力に欠場者がいる時など、油断を誘いやすかったり準備不足・対策不足を招きやすそうな試合に対して使われます。

必ずしもペイサーズが格下とかウォリアーズが油断をしていたとも思いませんが、今季はこのトラップゲームに嵌ってしまったチームが非常に多く感じます。

マーベリックスファンの方は聞きたくない話題かもしれません。今季マーベリックスはザイオン&イングラム&ハーブ・ジョーンズ不在のペリカンズ。ビール&ポルジンギス不在のウィザーズ。ヨキッチ&ジャマール・マレー&アーロン・ゴードン不在のナゲッツ。シアカム&スコッティ・バーンズ不在のラプターズ。ケイド・カニングハム不在のピストンズに敗北。

そのマーベリックスにヨキッチ他主力を数人欠いた状態で勝利したナゲッツもまた、トレイ・ヤング&ジョン・コリンズ&ディアンドレ・ハンター不在のホークスに敗北。

そのホークスもラメロ&テリー・ロジアー不在のホーネッツに敗北。

等々キリがないのでここら辺にしておきますが、トラップゲームの恐ろしさは全チーム共通と言えるでしょう。負けた時の失望感も凄まじいです。

しかし、トラップゲーム/主力不在の試合には「何ものにも代え難い魅力」も詰まっています。

冒頭で紹介したアンドリュー・ネムハードのような「新しいスターの誕生」や「脳汁溢れるアップセット」を見られるチャンスが大きいのです

2年前のナゲッツ対シクサーズ戦。パンデミックの影響でシクサーズはエンビード&トバイアス・ハリス&ベン・シモンズ&セス他不在。ヨキッチ対エンビードの直接対決が観れないとわかった時は残念極まりなかったですが、結果は当時ルーキーだったタイリース・マクシーが39得点の大活躍。試合にこそ敗れましたが、次へと繋がる期待を感じさせる試合で、この試合からマクシーに注目したおかげで楽しみも増えました。

“The Ewing Theory”「ユーイング・セオリー」(※)なんて言葉もあります。

※:アナリスト/記者のビル・シモンズによって提唱された理論というかジンクス。
ざっくり言うと「チームにとって重要なスターが怪我で不在になったりチームから去った後、そのチームが飛躍を遂げる現象」の事です。
ニューヨーク・ニックスの大黒柱パトリック・ユーイングは’99カンファレンス・ファイナル第2戦で負傷し残りの試合を欠場するも、ニックスは幾度も死闘を繰り広げてきたペイサーズに勝利し史上唯一の第8シードでNBAファイナル進出。この出来事が由来で「ユーイング・セオリー」と名付けられました。
ちょっとした小ネタみたいなもんでセオリーやら理論と呼べるほどのもんでもありせんが、詳しく知りたい方はこちら→ビル・シモンズによる説明へのリンク

私はピストンズのキリアン・ヘイズへ散々懐疑的な見方をしていましたが、マーベリックス戦でケイド・カニングハム不在のガッカリ感を埋めてなお余りある興奮をもたらしてくれました。(心の中で10回くらい謝りもしました)

ペリカンズは2022/12/6現在15勝8敗で西2位と好位置にいますが、その中身は万全/順調とは呼べないものです。長期欠場はしてないもののザイオン&イングラム&マッカラム&ハーブ・ジョーンズらスターターが出場20試合未満。ほぼ常にスターターの誰かを欠いてる状態です。

しかし、その試合には“驚き”が多く含まれています。

まとめますと、

仕事も学校も頑張りながらNBAも全試合観ましょう

・・・・・無理のない範囲で。

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。

’23ルーキーたちの36分あたりでのスタッツ&TS%一覧。10試合以上出場対象、得点順。※画像クリックで拡大

出場時間の増加が伴いさえすれば飛躍を予感させる数字が並ぶ反面、例年通り今季ルーキーたちもシュート効率に苦労している傾向にあります。

けど

ルーキーのミスは栄養、バンバン打って下され。

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