NBAのデータには表れない素晴らしさ。クレイ・トンプソン、ジャマール・マレー、ステフィン・カリー、マイク・コンリー、リオネル・メッシ、アンドレス・グアルダードのスポーツマンシップetc.

目次

NBAのデータには表れない素晴らしさ。クレイ・トンプソン、ジャマール・マレー、ステフィン・カリー、マイク・コンリー、リオネル・メッシ、アンドレス・グアルダードのスポーツマンシップetc.

以前、「データでは表せられない素晴らしさ」の一つとして「シュートフォーム」についての記事を書きました。

本記事はその続編とも言えるかもしれません。

まず本記事を書くキッカケとなった出来事を紹介。

リンク

動画内容が全てで、これについてアレコレ言うのは野暮ってもんです。

なので、以下は“一人の野暮天による無粋な戯れ言の一種”とでも思ってお付き合いください。

私はバスケットボールを、以前はプレイヤーとして好み、今はファンとして愛しています。理由を簡単に言えば「楽しいから」です。
しかし、思い入れが強くなればなるほど「楽しい」だけではなくなります。喜怒哀楽の四文字だけではとても収まり切らない感情が、そこにはあります。

贔屓が勝てばこうなりますし↓

負ければこうなります↓。

当ブログでは極力ポジティブな情報を発信しようと努めていますが、一人のNBAファンとしての私はおよそポジティブとは言えません。
恐らく、全てのスポーツファンにある程度共通する事ではないでしょうか。「給料貰ってるわけでもないのに何でこんな嫌な思い・悲しい思いをしているのか」って事が度々です。

ポジティブじゃない時の私。

「悲しい思いや嫌な思いを繰り返してまで何故私はNBAを追いかけているのか?」

答えは単純。そこに「悲しみや嫌な思いを上回る何か」があるからです。私にとって、その「何か」の一番大きな部分は「試合を観る楽しみ・喜び」です。当ブログではスタッツ/指標/データについての記事を多く上げていますが、元をたどればそれらすべて「試合をより楽しむため」です。(今ほど試合を多く観れなかった時代にはスタッツ/指標/データに大変お世話になったって事もあります)

そして冒頭のアルゼンチンサッカー代表リオネル・メッシとメキシコ代表アンドレス・グアルダード親子のやり取りも、その「悲しみや嫌な思いを上回る何か」であり「データでは表せられない素晴らしさ」だと思います。

スポーツにおいて「最大の悲しみの一つ」と言えば「怪我」です。

クレイ・トンプソンは’19NBAファイナルで左ひざ前十字靭帯を断裂し’20シーズンを全休、そして復帰が期待された’21シーズン開幕直前の練習中に右アキレス腱断裂。
ジャマール・マレーは’20プレイオフにて大ブレイクを果たし、迎えた’21レギュラーシーズンでは史上初のフリースローなしでの50得点、チームもトレードデッドラインでアーロン・ゴードンを獲得し8連勝を記録した矢先に左ひざ前十字靭帯を断裂。

上記二つは全体の内ほんの僅かな例です。そのたった2例だけでも大きな悲しみがNBAコミュニティ全体にもたらされました。絶望もしたくなります。

しかししません。絶望はしません。
贔屓のチームが連敗しようが、いかなる苦境に立たされようが、絶望に身を浸して誰かに八つ当たりしたり己を慰めても良い事は何一つないと思っているからです。(ホントはちょっと絶望します、不貞寝します)

そして、ほかならぬクレイやマレー、怪我をしてしまった選手たちが私を後押ししてくれるからです。

昨季’22プレイオフ前、ジャマール・マレーの復帰が噂され、マレーの復帰を急かすような報道やファンの声が増えた時、クレイはそういった声を諫め、マレーを励ましもしました。

マレーが十字靱帯を断裂したのは日本時間2022/4/13のウォリアーズ戦で、怪我をした直後のレントゲン室へアドバイスを与えに来たのもクレイでした。この試合はステフィン・カリーがチェンバレンのフランチャイズレコードをパスしたおめでたい試合でもありましたが、ステフは試合後マレーを気遣う発言を繰り返しました。

ジャマール・マレーは’22開幕前のメディアデーにて、怪我をした後チームメイト以外にもクレイやビクター・オラディポ、スペンサー・ディンウィディー、ザック・ラビーンたちと直接話をしアドバイスを授けてもらったことを感謝していました。
昨季クレイが復帰を果たした時、ステフが通算3P成功数1位を達成した時には当然祝福の声を上げていました。

’22ナゲッツのホーム開幕戦試合開始前にて、「僕らはまだ始まったばかりなんだ」とスピーチをした後、対戦相手のCJ・マッカラムがマレーに声をかけハグを交わしていたのも印象的でした。

こういったスポーツマンシップやリレーションシップは何度も何度も私の傷を僅かなりとも癒し、また新たな喜びへ導いてくれます。

怪我や健康の問題は受け入れ難く、今後も決して達観は出来ないでしょう。

そして、その時私よりもずっと苦しい思いをしているのは選手自身やその家族、関係者たちでしょう。

己の身を削りながら、「データや言葉ですら言い表せられない素晴らしさと感情」をもたらしてくれる選手とその家族、NBA関係者各位へ

あらためて感謝を

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。
’19にチームメイト・オブ・ザ・イヤーとスポーツマンシップアワードを同時受賞したマイク・コンリー。
キャリア15年間でテクニカルファウルは0回です。

しかし1度だけテクニカルファウルを宣告された事があります。

後に誤解だとわかり取り消され、いまだ0回のまま。

NBAデビュー当初は「悪くはないけど4位指名にしては若干物足りない」なんて評価もありましたが、グリズリーズやジャズで安定した貢献を続け、気づけば2007年屈指の「当たり選手」。

「継続は力なり」。いや「Grit&Grind は力なり」です。

語呂が悪い。

  • URLをコピーしました!
目次