NBA’23シーズン開幕一ヶ月後と現在の勝敗数・順位の変化。上位チームの不安要素とCleaning The GlassのNetRtgランキングetc.

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NBA’23シーズン開幕一ヶ月後と現在の勝敗数・順位の変化。上位チームの不安要素とCleaning The GlassのNetRtgランキングetc.

開幕一ヶ月後2022/11/18時点での順位表がこちら↓。

イーストはセルティックスとバックスが7割を超える勝率で1位2位。ウェストは開幕前の大方の予想に反しブレイザーズとジャズが1位と2位。

そして2023/1/9現在の順位表はこちら↓。

まずイースト。

セルティックスが依然1位の座をキープしていますが、ここ一ヶ月の内容は楽観視しづらいものでもあります。
開幕一か月後の勝敗数は13勝3敗で、その後も暫くは絶好調を維持し21勝5敗にまで成績を伸ばしました。試合内容も3Pに大きく依存していたとはいえ盤石に見えました。
しかしそこから7勝7敗。

昨季終盤からのセルティックスの特徴・強みとして「連敗が少ない、修正・アジャストに長けている」というのがありましたが、この一ヶ月で3度の連敗。相手も(失礼ながら)強豪とは呼べない相手を含んでいます。

ロバート・ウィリアムズ3世が復帰し、徐々にその存在感を(リムを破壊したりして)取り戻しつつありますが、ベンチスタートで出場時間に制限をかけている状態。いずれスターターに戻るにしてもサム・ハウザーやマルコム・ブログトンら新加入選手・新しいローテーションで焦らずにケミストリーを構築していく事が大事になっていくんじゃないかと思います。リムローラー/ロブキャッチャーは膝への負担も大きいでしょうし、個人的にルーク・コーネット、ブレイク・グリフィンらもまだまだ見たいですし、幅広く併用していってほしいです。

次、ブルックリン・ネッツとシクサーズ。

両チーム共開幕後暫くは期待を下回る成績でしたが、ここにきて勝ち星と順位を大きく伸ばしました。

ところが

ケビン・デュラントが本日2023/1/9の対ヒート戦にて右ひざを負傷。MRI検査を受けるとの事。

ジョエル・エンビードは足の負傷(詳細は不明)でここ3試合を欠場。足底筋膜炎は慢性化しやすいですし、心配な状況(今回の欠場が足底筋膜炎によるものと報じられてはいません)。

両チーム共、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデン他良いスコアラー・選手を揃えてはいますがKDとエンビードのMVP級パフォーマンスの穴はどうしたって影響します。
どうか短い欠場期間で済むよう願っております。

ミルウォーキー・バックス。

セルティックスと並んで2強とも言える成績を収めていましたが、セルティックス以上に暗雲が立ち込めているように思います。
クリス・ミドルトンの状態。ヤニス・アデトクンボのオフェンスにおける効率と影響力の低下。この二つが気になる所です。
ヤニスの距離毎のFGAの割合とFG%。

オンコートNetRtgとon/offディファレンシャル。※画像クリックで拡大

今季も充分エリートですが近年のヤニスと比べると大人しめの数字。

PPGは32.0とキャリアハイですがUSG%もキャリアハイでTS%は昨季63.3%から58.9%へ大幅に減少、APGも減少しTOVは増加。チーム事情とオフシーズン事情を鑑みると致し方ない部分もある数字の変動ですが、だからといって「このままで良い」わけもありません。

この暗雲を打破するための「何か」が何なのか・・・・・・・・・ミドルトンのいち早い復帰/本領発揮か、ヤニスの限界突破か、他メンバーのオフェンス面における飛躍か。
ディフェンスに関してはジュルー・ホリデーのPOAディフェンスとブルック・ロペスのリムプロテクトとヤニスのヘルプディフェンスとetc.で長期的には大崩れしそうにないだけに、いつでも首位に返り咲きそうな気もします。
個人的にブルック・ロペスのネッツ時代ばりのローポストアタックが見たかったりします。攻め手(起点)の少なさやヤニスの負担軽減の助けになりそうですし。あとネイティブ・アメリカンをルーツに持つ愛犬家マージャン・ボーチャンプの躍動も見たいです。

キャバリアーズ。

わからん!

いや、どのチームも「わからん」っちゃあ「わからん」ですけど、キャブスは私にとって不思議な部分も大きいチームです。

開幕一ヶ月後2022/11/18時点でも2023/1/9現在も好位置につけていますが8連勝直後に5連敗、5連勝直後に3連敗と、まぁジェットコースターです。オーバータイムも今季既に6度経験。で、6戦全勝。心臓に悪い。

ドノバン・ミッチェルも71得点とったり20得点未満だったり、ダリアス・ガーランドも50得点したり色々ジェットコースター。

今季ミッチェルの得点分布。

「一貫性がない」ってわけではないです。突き抜けた時とんでもないってだけです。

ガーランドの得点分布。

エバン・モブリー、ジャレット・アレンのツインタワーを中心とした強固なディフェンスで現在リーグ3位のDefRtg。Cleaning The Glass準拠。

ペイント内での失点がリーグ2番目に少なく相手に許した2ndチャンスポイントはリーグで1番少ない鉄壁のインサイド。

・・・・・・と思いきやエリートビッグのいるバックス、キングス、ナゲッツには現在1勝4敗で負け越し。安心は出来ません。(エンビードのいるシクサーズには勝ってますし、正直難癖です)

そう、上位皆安心は全く出来ません。

裏を返せば下位チームにもまだまだチャンスがあるって事です。上位チーム・選手(特にヤニス)に対して不吉・不安な事ばかり書きましたが、「判官びいき」の一種だとでも思ってご容赦下され。どのチームであれ下克上はやっぱり血沸き肉躍るものがあります。

気付けばイースト篇だけで結構な長さになってしまいました。

今回はこの辺で。ではまた。ウェスト編はまたいずれ。

おまけ。

Cleaning The GlassのNetRtgランキング。2023/1/9時点。※画像クリックで拡大

OffRtg1位はナゲッツ。DefRtg1位はグリズリーズ。


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