NBAプレイオフで先勝したチームがシリーズを制する確率は?残った4チームの勝利オッズと予測モデルによって導き出された確率の推移は?/MJとAIに並んだジミー・バトラーと田中将大のようなテイタム。/セルティックス、マイアミ・ヒート、レイカーズ、デンバー・ナゲッツ
本日2023/5/18の試合結果。
試合序盤頻繁にリードの入れ替わる接戦から第2Q途中セルティックスが突き放しにかかったと思いきや、第3Qは46-25とヒートの強力なカウンターパンチでセルティックスを圧倒。
残り1分には、またもやジミー・バトラーのビッグプレイも飛び出し
ヒートが多くの下馬評を覆し、貴重な貴重なロードでの先勝。
不快に思われる方もいるかもしれませんが、第8シードな事もあってヒートの下馬評・オッズは決して高くありません。
しかし、ゾンビ・ヒートはアンダードッグな方が良いのかもしれません。
以前ヒートに在籍していたゴラン・ドラギッチはヒートのカルチャーについて、こんな事を言っていました。
(他のチームとは)違うね。
彼らは選手に責任を負わせる。体脂肪テストが毎週あるし、練習の前には予習をして、まるで「ハンガー・ゲーム」(生き残りをかけて殺し合うアクション映画)さ。つまりサポーターやテーピングが必要で、試合みたいなものだね。鉄で鉄を磨くんだよ。それが彼らのアプローチ。
それだけハードに練習すると、試合が簡単になるんだ。
今日の試合のヒーローを一人挙げるとすれば、それは間違いなくジミー・バトラーになりますが、今日の勝利はエリック・スポルストラ率いる全ヒート選手によってもたらされたものなのも間違いないでしょう、きっと多分いや確実に。
ジミーは常々「個人スタッツは気にしない」事を強調してますが、この試合ではヒート選手全員から、そうした雰囲気を感じ取れました。
スティールはジミーにカウントされましたけど、残り3分でのマックス・ストラスのテイタムへのクランプは値千金だったと思います。「下手に考えてもどれがフェイントかワカランから、全部に反応して全部気合で止めたら良い」って感じのディフェンスで、本シリーズずっと応援したくなるディフェンスでした。(第3Qにはテイタムにハイライトブロック食らっていたのでリベンジでもありました)
その一方、件のジェイソン・テイタム。
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大コピペを思い出しちゃいます。
田中将大投手が投げた翌日のニューヨーク・タイムズの見出し一覧。
本試合でのスタッツラインは30得点始め決して悪くはないんですけど、如何せん終盤の3連続ターンオーバーが痛恨に過ぎました。「対シクサーズ第6戦の出来と逆」と言いますか。
相手チームは前試合で大活躍した選手を大抵警戒・対策しますので、テイタムに限った傾向ではないんですけど、モンスターパフォーマンス直後の試合で苦戦するのはテイタムにそこそこ見られる傾向です。
2022以降プレイオフのテイタムのゲームログ一覧。
見方を変えれば次の試合は期待大です。きっと多分いや確実に。
下馬評についてまた少し引用すると、今日の敗戦を受けてもセルティックスは依然として「ヒートよりも有利」とされています。
以下は本日2023/5/18の結果を受けてのFiveThirtyEightモデルの予測。
やっぱりヒートはセルティックスより不利と予測。
ところがどっこい
以下はプレイオフで1-0としたチームのシリーズ突破率。
プレイオフ全体では先勝したチームの77.8%、カンファンレンスファイナル限定では76.9%がそのままシリーズを制しています。
しかも今日のセルティックスはホームコートでの敗戦。やっぱりセルティックスはピンチ。
しかし、第8シードのチームがファイナル進出を果たしたのは全体の1%にも満たない。やっぱりセルティックスはチャンス。
つまり、「過去の結果上どちらが有利かは各々好きな数字を選んで好きに捉えるべし」です。
ちなみに2023/5/18現在から1週間前のFiveThirtyEightモデルの予測はこんなでした。
私はこういった予測モデルやアルゴリズムが好きなので、全くアテにはせずに空想の素として楽しめてますけど、不愉快に感じる方も多いんでしょうかね。もしそう感じる方いましたら、私も各引用元も特定の選手・チームを軽視するつもりは全くない事を御理解いただけますと幸いです。
言い訳も済んだところで
今回はこの辺で。ではまた。