【NBA】ルーキーと現スーパースターの今昔TS%他各種シューティング%比較。最も成長したスターは?2年目の飛躍を遂げるのは?/ヤニス、レブロン、ステフィン・カリー、KD、リラード、ハーデン、ラス、クリス・ポール、カワイ、バトラー、エンビード

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【NBA】ルーキーと現スーパースターの今昔TS%他各種シューティング%比較。最も成長したスターは?2年目の飛躍を遂げるのは?

何年か前、討論番組に「小学生哲学者」として人気だったらしい子供が出演していまして。

討論の中で元議員タレントの杉村太蔵が、その子の発言の矛盾点を突くような場面があったんです。

その子が答えられずにいると、千原せいじや他の出演者たちは「追い詰めんなや」「矛盾しているからいいんだ」とフォローしました。

杉村太蔵も他の出演者も、形は違えど優しさの表れだと思います。杉村太蔵はその子を子供扱いせず“対等”の討論相手として扱って矛盾点を突いたわけでしょう。他の出演者たちは答えられずにいる姿から“若さ”を感じ取って救いの手を差し伸べたのでしょう。(救いになったかはいざ知らず)

NBAでも似たような事はありますよね。

ルーキーや若い選手の不出来を目にした時、私の中の杉村太蔵は「この選手はここがアカンかな」と指摘し、私の中の千原せいじは「まだ若いしこれからこれから」と励まします。私にとってはどちらも等しく“必要な存在”です。

こちらは“不必要な存在”の例。

前置きはここまでにして、

現NBAスーパースターたちの1年目スタッツを見てみましょう。

ある程度のキャリア年数を経た選手からテキトーに選出。

後のスーパースターたちも1年目はショットメイキングに苦戦。ステフィン・カリーの3P%43.7%は流石の一言ですが、それでもリムフィニッシュやミッドレンジには苦労しeFG%は53.5%、TS%は56.8%程度。

各選手、後の活躍と比べると随分と低数値です。特にレブロンとKD。

1年目TS%とキャリアTS%。

キャリアスタッツ・受賞歴一覧。2023/10/3時点。

フィジカル差や3Pラインも変わり距離感を掴むのに時間がかかるのか、ルーキーがショットメイキングに苦戦するのは今も昔もリーグ全体の傾向です。当たり前な話ではありますが。

2023ルーキーPPGランキングに各種%を添えたもの。

2023シーズンのリーグ平均TS%は58.1%でしたから、殆どの選手が平均を下回っています。

その点、ある程度の得点ボリュームとTS%ほぼ60%を同時に記録したキーガン・マレーとジェイレン・ウィリアムズが素晴らしいですな。

そういえば両者双子ですね。

右キーガン・マレーと左クリス・マレー。
弟のクリス・マレーは2023ドラフトでブレイザーズから指名を受けました。対戦が楽しみ。
左がジェイリン・ウィリアムズ(愛称ジェイ・ウィル)、右がジェイレン・ウィリアムズ(愛称ジェイ・ダブ)。
※名前とシルエットが瓜二つなだけで実際は血縁関係にありません。
上記スパイダーマンミームを真似るノリの良さ。

2023新人王のパオロ・バンケロもTS%は52.9%ですけど、ルーキー時レブロンやKDやヤニスよりも高い数値です。あまりにも高いハードルですが、夢はでっかく。彼らと同様の飛躍を期待してもバチは当たりません。

バンケロの3月以降スタッツ。
2月中1/33で3%だった3Pをしっかりと修正・向上させました。何より“打ち続けたハートの強さ”が素晴らしい。

フリースローを多くもらうクレバーさもあり、より広範なシュートスキルの向上に期待しております。

2023シーズン1試合平均FTAでバンケロはリーグ10位。

2024マジックは他にも若手が多くて楽しみですな。

ルーキーのジェット・ハワードは元NBA選手現ミシガン大HCジュワン・ハワードの御子息。「謙虚であれ。スポンジであれ。聞くことはスキルだ」とアドバイスを授けていたのが印象的でした。
同じくルーキーのアンソニー・ブラック。こちらも・・・・何とは言いませんが印象的でした。

ちなみに、ナゲッツの2023ルーキー、クリスチャン・ブラウンは上記PPGランキングに載ってすらいません。(4.7PPGでルーキー中33位、TS%は56.8%)

しかし、プレイオフでは「裏新人王」と言って良いかもしれない存在でした。

2023ルーキーのプレイオフ出場時間ランキング。

クリスチャン・ブラウンはルーキー中最多の出場時間。
キーガン・マレーも7試合全てでスターター出場とやはり立派です。

クリスチャン・ブラウンはレイカーズとのシリーズではトータルで20分程度と出番が少なかったものの(シリーズ中1試合はDNP)、気持ちを切らさず準備を怠らずNBAファイナルで出場時間を大幅に増やし攻守で貢献。

NBAファイナルでの平均スタッツ。
第3戦ではプレイオフ最多の15得点、シーズン最終戦でプレイオフ最多の24分出場。超大一番で起用するマイケル・マローンHCも凄いし、それに応えるクリスチャン・ブラウンも流石の前年NCAA王者でした。

やはり「ルーキー」という存在、「若さ」とは夢と希望に満ちております。

2023ルーキーの2年目の飛躍、2024ルーキーの苦戦含めた奮闘、厳しさと優しさ、私の中の杉村太蔵と千原せいじ全てひっくるめて楽しもうと思います。

今回はこの辺で。ではまた。

余談。

何度見てもヤニスの1年目からの伸び幅はエゲつないです。

ヤニスのこれまでの平均スタッツ。

「1年目から役割・出場時間が増える事でスタッツボリュームも増えていく」って事はよくある事なんですけども、ヤニスはそれを鑑みても尋常ならざる伸び幅です。

36分あたりでの平均スタッツ。

同じ36分でも得点量は3倍以上に、リバウンドとアシスト数は2倍以上に。

ちなみにNBA2Kでの評価も60→97と超うなぎ上り。

・・・・

・・・・・・けど3P%は1年目の34.7%がキャリアハイ。

あぁ、好きだヤニス。

ストライドはルーキー時からエゲつない。

3Pレイアップが見られる日も遠くないかも?

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