【NBA】Tierリストを見て考える選手による選手評。現役選手が選ぶGOATアンケート結果、レイカーズGOATリストその他。/ウルブズ、ゴベア、エドワーズ、ジョーダン、レブロン、KD、シャック、アイバーソン、セルティックス、ペイサーズ、マブス

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Tierリストを見て考える選手による選手評。現役選手が選ぶGOATアンケート結果、レイカーズGOATリストその他。

現代はどこもかしこも「ランキング」に溢れております。NBA界隈でも毎日「現役TOP○○ランキング」「オールタイムグレイテストランキング」「○○と○○どっちが良い選手?」といった話題でメディア・ファンが喧々諤々しております。

水を差す事を言いますと、チームスポーツで個人を順位付けするのには無理があります。無理でないとしても、異なるチーム・異なる時代・異なる環境etc.の選手たちを公平に比較しようと思うと本来は相応の知識と労力が必要になるはずです・・・・

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こまけぇこたぁいいんだよ!

ファンとしてNBAを楽しむのなら、この「こまけぇこたぁいいんだよ!」の精神も大事だと切に思う今日この頃。本ブログで細かいスタッツやら何やらについて書いていると、つい忘れてしまいそうになります。

実際「異なる環境・時代の選手の比較」には無理と言うか限界がありますし、ランキングや優劣の比較から明確な「答え」が得られるとは思ってはいませんけども、こういった話題・議論・思考実験では「答え」よりもむしろ「過程」が大事です。

考え調べ、意見交換する中で新しい知識や観点が見つかる事はままあります。

単純に「最強ランキング」とか「Tierリスト」ってワクワクしますしね。例え同意出来ずとも、よく知らない界隈のものでもそれは変わらないです。

以下誰が作ったかもわからないテキトーな拾い物。

レイカーズGOATのTierリスト。

あくまでレイカーズへの貢献度で考慮したGOATリストのようですね。
Tier5にいるブラデ・ディバッツはコービー・ブライアントのトレードアセットになった事も評価されての選出でしょうか。個人的には上記リスト外のエディー・ジョーンズとニック・ヴァン・エクセルも王朝の前段階を築いた貢献者だと高く評価しております。観ていてクッソ楽しかったですし。

サッカー選手のTierリスト。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ、ロナウジーニョ、メッシのハイライトには何度かお世話になった事があります。無駄に知識がない分頭空っぽに楽しみやすいです。

UFCのTierリスト。

メジャースポーツの中では比較的歴史の浅いバスケよりも更に浅い総合格闘技(UFC)のTierリスト。私UFCは浅くフォローしたりしなかったりを繰り返していますが未だにGSPがトップTierにいるのは嬉しい。

流石に「レブロンとMJのGOAT論争」は出涸らし過ぎて飽きちゃいましたけど、それにしたってこうも長い間議論されるって事は需要があるって事なんでしょう。

The Athleticが2024年3月5日~4月11日に133人の現役選手へ実施したアンケート「GOATは誰?」の結果。

引用元記事へのリンク

選手による選手評というのは独自の観点があって面白いもんです。

その評価が妥当かどうかは私にとって然程重要じゃないです。実際の体験談からくるものだったり、その選手の好みが窺えるのが面白いんです。

アンソニー・エドワーズによるオールタイムスターティング5。

なんとなく“アントっぽさ”を感じる選出。

ゲイリー・ペイトンによるジョン・ストックトン評にも結構な含蓄がありました。

納得しかねる周囲をよそに「ジョーダンよりも守るのがタフだった」と主張するペイトン。ソニックスに長くいたペイトンはジョーダンよりもストックトンと多く対戦していて、基本に忠実かつダーティーな動き+正確なP&R+精度のあるシュートに相当嫌な思い出があるようです。動画へのリンク

俗に“Hooper Culture”という言葉がありまして、ちょっと意地悪に説明すると「華麗なドリブルハンドリングやタフショットメイキングなど派手なオンボールスキルを偏愛する風潮」の事です。ストリートバスケで愛されそうなプレイスタイルと言いますか。

若い頃から常にコート上でスターだったNBA選手の間では、この“Hooper Culture”が根強いようで、逆にルディ・ゴベアのような選手はどれだけリムプロテクターやスクリーナーとして貢献しても、選手からは評価されづらいようです。

81人の現役選手へ実施したアンケート「最も過大評価されている選手は?」の結果。

132人の現役選手へ実施したアンケート「ベストディフェンダーは?」の結果。

ゴベアは6位。アンソニー・デイビスが1%未満な事も驚き。

他にも興味深いアンケート結果がありましたんで続きはまた後日に。

今回はこの辺で。ではまた。

以下NBAとは全く関係ない余談。

プロキャリア29勝無敗のハビブ・ヌルマゴメドフがA+にいるのを見ると「やっぱりもうちょっと観たかったなぁ」って気がしちゃいます(A+の右側にいるのがハビブ)。

タイトル防衛戦前、コーチでもあった御父上がコロナ禍で逝去され、試合後「母と約束した。残された時間は家族のために使いたい。明日に何があるかはわからない。だから皆も両親を大事にして欲しい」との言葉を残し、プロキャリア29勝無敗ライト級史上最強のまま引退。世の中に多数ある引退試合史上最強かもしれない引退試合へのリンク

正直言いまして、「まだまだ観たい」って思いましたよ。

でもやっぱりね。ハビブがダゲスタンの山奥からアメリカに渡って来て以来の親友ダニエル・コーミエ、コーミエが涙をこらえながら、その引退を称えている姿。(A+でハビブの隣にいるのがコーミエ)

ハビブは史上最高のグラウンドテクニックを持っていたとも言われますが、ライトヘビー/ヘビー級のレスリング巧者コーミエを練習相手にしていた事も大きく寄与していそうな気がします。

他にも多くの方々が祝福していたのを見ると「これがハビブにとってベストな引退なんだ」と思いました。

引退が早かった事で色々な分析を聞ける機会も増えましたしね。ベルトをかけて戦ったダスティン・ポ-イエは「彼(ハビブ)はバランスのとり方、重心のかけ方、体重がどこにかかっているかの理解力が凄い」と述べていていました。

私はMMAについては素人もいいとこですけど、だからこそポーイエらのこういった体験談が有難いです。

そういったコメントを踏まえて試合を観ると、「あ、このシーンの事かな」みたいな場面があって、ちょっとしたカタルシスを感じます。

重心の移動と太腿を絞る力で相手をコントロールするハビブ。“One punch make big difference”「(グラウンドでも)一発のパンチが大きな違いを生む」とも述べていて、グラウンドコントロール中もよく打てる箇所を見つけていました。NBAと同じで、TVモニターや俯瞰視点で見ればスキやオープンスペースは見つけるのは容易ですけど、密着姿勢・平行視線かつ何かをしながらソレをするのは超至難の業でしょう。疲労やダメージもあります。

他の選手ですと、トップからアグレッシブに攻めた結果すってんころりんしちゃうシーンとか割と見るんですけど、ハビブはまぁ下にならない、背中をとられない、下になったと思ったら極めてたりで不思議でしゃーなかったです。アグレッシブに攻めてリスクもそれなりに取ってるように見えたので尚更です。引退試合とかレフリーが相手のタップに気付けないくらい攻防シームレス。プレッシャーのかけ方(間合いの詰め方)も不思議。

やっぱまた観たい。

・・・・・・余談とは言え流石にキリないですね。

何はともあれ

NBAに限らず、選手による独自の意見、実際に体験した人間の意見は同意出来る出来ない関係なく有難いってお話。

ただオールスター投票なんかを見ると「選手によるアワード選考は二度とやらしたらアカンな」とも思ったり。明らかに公平・真面目に考えていないであろう事が窺える投票内容へのリンク


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