アンドリュー・ウィギンズの多様性と頼りがい。【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】ゴールデンステイト・ウォリアーズ

目次

はじめに

2022年9月30日/10月1日/10月2日に開催される「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten ゴールデンステイト・ウォリアーズ対ワシントン・ウィザーズ」で注目したい選手や来季の見所を毎回ピックアップして少しづつ紹介していこうと思います。

今回はゴールデンステイト・ウォリアーズのアンドリュー・ウィギンズです。

観に行ける人・行けない人、両方の方が楽しめたら幸いです。

昨季の活躍

まずは昨季主要5部門のスタッツ。

17.2PPG/4.5RPG/2.2APG/1.0SPG/0.7BPG

ウィギンスはこの一年間本当に紆余曲折な選手生活だったと思います。
’21はプレイオフを逃し、オフには有力なトレードアセットとして数えられる事もあり、カナダ代表として五輪本選出場は惜しくもならず、開幕後チームと共に好調を維持しASスターターに選出されるも物議を醸し、その後調子を落とし揶揄される事もしばしば。
全体一位指名、高年俸という事もあり「物足りない」という評価も多かったと思います。

しかしウィギンズには誰にも負けない武器があります。

“安定感”

よく聞く単語ですし私もよく使います。ですがGSWウィギンスの安定感は特筆に値します。
’21出場時間GSW内1位、五輪予選を経て尚’22も1位。平均得点はプールの躍進とクレイの復帰で微減するも17.2PPGに維持。後半効率は少し落ち込みましたがTS%は56.0%と十分な数字。

何より不調な試合が少ないです。17.2PPGで“標準偏差”は僅か5.6。これは試合で約7割の確率で17.2±5.6の範囲内の得点を挙げることを意味します。わかりやすい例ですとプレイオフ含め1桁得点に終わったのは昨季たった5試合。(ほぼ同じPPGのトバイアス・ハリス、ディアンドレ・エイトンは共に10試合)

ディフェンスに関してもウォリアーズのDEFRTGはリーグ2位の106.6。この数字は優れた1on1ディフェンダーが数多く揃っていることでもたらされている、というよりはスムーズなローテションとそれを遵守する規律正しさによるものも大きく、カリー、クレイ、ドレイモンドの不在の間もその規律を守り続けたウィギンズはまさに頼りがいのある選手と言えるでしょう。

プレイオフでのドンチッチに対してのリカバリの見事さも値千金でした。

あとこれ!

チャージングのコールは後に覆りました。

来季の見所

“偶にの大活躍”は注目を集めますが、常勝である事に大事なのはむしろ“一貫した小活躍”をする選手だったりします。
ウィギンズはプレイオフでも名だたるスター達を守り抜きながらソレをやってのけているのですから、最早“小活躍”とは言えません。
得点力は申し分なしですがディフェンスでは大きな負担を課したくないステフ、プール。大怪我明けで無理をさせたくないクレイ。卓越したディフェンスとリーダーシップを見せるが自らの得点力は心許ないドレイモンド、他選手が苦手とするビッグマンを守りリバウンドをもたらすルーニー。その隣にこれ程適した選手はそうはいないでしょう。

いつ何時、誰がどこにいようともコートに立ち続け攻守でチームに貢献し続ける姿。派手さはなくとも絶対に必要なその姿は来季も見所です。

あとこの笑顔!!

最後に

【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】6回目はアンドリュー・ウィギンズについて書いてみました。

ウィギンズはNBAに参加して以降常に“良い選手”であり続けています。ですが新人王をとったその翌年から、その評価には「物足りない」という言葉も常についてきたように思います。

それがウォリアーズという地で笑顔と共に花開いたことには一種の“爽快さ”があります。

攻守ともにの安定感とモンスタースラムを併せ持つ多様性。日本でも是非期待したいです。

今回の【Road to NBA JAPAN GAMES 2022】はここまで。お読み下さり、ありがとうございました。

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