ある指標でのペリメーターディフェンダーTOP&WORSTランキングから考えるTOPディフェンスチームの課題点その他色々。
Bucknell Sports Analyticsという方が面白い指標を考案していましたので紹介。
”PEST”といってペリメーターディフェンスのアグレッシブさを数値化したものです。以下はそのPESTのトップ10とワースト選手たち。
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このPESTの計算式に組み込まれているのは平均速度・走行距離・デフレクション・ブロック・スティール・ドローチャージ・シュートを放たれた数・ルーズボールリカバリ。
TOP10選手たちの各分野100パーセンタイル評価。
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各チームの平均PEST。
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マジックとOKCが3位に大差をつけての1位2位。
マジックはDefRtgで2位、OKCは4位。(Cleaning the Glass準拠)
今季2024レギュラーシーズンDefRtgランキング。
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強いて言うならマジックとOKCは「インテリアディフェンスよりペリメーターディフェンスで強みを発揮していた」と言えますかね。
両チームともエリートなディフェンスをするチームでしたが、OKCは「ディフェンシブリバウンドの欠如」、マジックは「相手へ与えるFT数」が課題点として挙げられます。
2024レギュラーシーズンOpp OREB%(相手チームのオフェンシブリバウンド%)ワーストランキング。
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2024レギュラーシーズンOpp FT Rate(相手チームのFGに対するFTの割合)ワーストランキング。
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基本的にFTは大体の選手をニコラ・ヨキッチやステフィン・カリー並みの効率的スコアラーへと変えます。2024のリーグ平均FT%は78.4%で、78.4%の選手がFTを2本とも決める確率は61.5%、3本全て決める確率は48.2%となります。そりゃファウルベイトもしますわね(各々好き嫌いはあるかと思いますが)。
というわけでOpp FT Rateが高い事は喜ばしい事ではありません。基本的には。
一方、2024レギュラーシーズンDefRtg圧倒的1位のウルブズはPESTでは6位とそこまで突出していません。
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その分ウルブズは屈指のインテリアディフェンス(リムプロテクターやディフェンシブリバウンダー)を持っていて、ヨキッチ主導のナゲッツに見事勝利したわけですけども、ペリメーターディフェンスが特に優秀なOKCがルカ・ドンチッチをある程度抑えたのに対し、ウルブズはそうはなれませんでした。
ドンチッチの対OKCシリーズ平均スタッツ。
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ドンチッチの対ウルブズシリーズ平均スタッツ。
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何事も一長一短、あちらを立てればこちらが立たず、最高峰のディフェンスと言えど課題点は必ずあるようで、それを探すのもまた一種の楽しみと言えるでしょう。
以下2024マジックとOKCとウルブズの相手チームショットチャート。
マジックのレギュラーシーズンの相手チームショットチャート。
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マジックのプレイオフでの相手チームショットチャート。
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OKCのレギュラーシーズンの相手チームショットチャート。
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OKCのプレイオフでの相手チームショットチャート。
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ウルブズのレギュラーシーズンの相手チームショットチャート。
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ウルブズのプレイオフでの相手チームショットチャート。
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負けたチームにはロスターの改造案が必ず出ますけども、トレードにしろFA契約にしろ、欠点を補うだけのものはそうそうありません。必ず代償が伴います。
「オフシーズンの勝者」と思われたチームがいざ蓋を開けてみれば「割に合わないほど以前の長所を犠牲にしていた」みたいなケースは珍しくありません。いなくなってからその選手の重要性に気付く事もままあります。
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かと言って「動かない」ってのは時として「動く」以上に難しいわけで、と言うより動くべき部分と手を付けない部分の取捨選択こそが大事なんでしょうし・・・・・まぁ・・・その・・・なんだ・・・・フロントの皆様は頑張って下され。
雑にまとめたところで
今回はこの辺で。ではまた。
どうでもいい余談。
「時として動かない事は動く以上に難しい」というのは色々な事に当て嵌まると思うんですけども、とあるダンサーの方が「ダンスは疲れている姿を見せちゃいけないし、静止している状態が一番きつい」みたいな事を言っていたのには「へぇー」と思いました。
NBAのハーフタイムショーがキッカケで私もたまにダンス動画を嗜むようになりまして
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で、最後にまた超どうでもいい話。
ダンスにも「アイソレーション」と言われる動きがありますけど、バスケでは「アイソ」と略すのに対してダンス業界では「アイソレ」って略すんですよね。
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「被ったらアカン」みたいな気遣いがあるんですかね?