【NBA】各年齢ごとのPPGリーダー。30代スターたちのモンスタースタッツランキング。年齢と総出場時間グラフ。
2023/11/12時点、年齢毎のPPGリーダー一覧。
22~29歳は働き盛りで元気一杯ですな。
と思いきや、35歳以上にもおかしな選手がチラホラと。
とは言え、人は皆平等に年をとります。全てを年齢のせいには出来ませんが、衰えが出れば淘汰され、怪我も増え、出場時間も減っていく傾向にあります。
昨季2023レギュラーシーズンの年齢と総出場時間グラフ。
2006シーズンのスティーブ・ナッシュ以降30代でのMVPは誕生していません。
2005シーズン以降MVP受賞者リスト。
まぁ、当たり前ですよね。世界中からフィジカルエリートが集まる現代NBAにおいて、30代が活躍するのは並大抵の事じゃありません。MVPともなれば、30代にとっては不可能と言って良いかもしれません。
・・・ところが、もう一つのMVP、チームを優勝へと導いた選手の話になりますと・・・
2004シーズン以降ファイナルMVP受賞者リスト。
ファイナルMVPでは30代の選手が随分と目立つようになります。併記されてるスタッツはファイナルでの平均スタッツです。レギュラーシーズン後さらに1ヶ月半戦い抜いての超ハイパフォーマンス。
「衰えている」という表現を選手へ用いる事はディスリスペクトと受け取られる事が多く、実際そういう意図で使われている事も多いですが、人間である以上“肉体的な衰え”は避けられません。レブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、コービー・ブライアントら30代でファイナルMVPに輝いた彼らでもそれは同じです。ただ彼らはその“肉体的衰え”をたゆまぬ努力・自己管理・自己研鑽でカバー、目立たないようにしてきたんだと思います。
詳細な練習メニューやスケジュールは把握できないので、どうしても断片的なエピソードや記事頼りになってしまいますが、レブロン・ジェームズのトレーニング・コンディショニングへの投資額は年間150万ドルとも言われ
ステフィン・カリーはオフボールでの運動量を維持すべく心肺機能トレーニングを欠かさず
コービー・ブライアントは理学療法士・コンディショニングディレクターのジュディ・セトさんと協力し合い
結果彼らは不可能に近い事を達成しました。
私は選手の成長や改善を見るのが好きで、そうなると必然的に選手の欠点へも寛容(?)になります。見方を変えれば成長や改善の素ですからね。
「肉体的な衰え」も似たようなもんです。個人差や競技によって違いはありますが、大体30を過ぎるとアスリートとしての肉体的衰えは目立ち始める傾向にあります。
その「肉体的な衰え」に対するアプローチもNBAファンにとって楽しみになり得るものだと思います。プレイスタイル・役割の変化で対応する選手も入れば、こだわりを持ち続けキャリアを維持する選手もいて、他にも様々な形があるでしょう。
それが見ていてたまらなく楽しいし、愛おしくもあります。
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。
2023/11/12時点、現役選手対象、高いシーズン平均を記録した30代選手たち。
PPG。
RPG。
APG。
30歳以降でのWS(ウィンシェア)ランキング。その間の各平均スタッツ併記。
ジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルック、カワイ・レナード、ポール・ジョージが同チームでどう年を重ねていくか、どう変化していくかは非常に楽しみです。恐らく鬱憤も溜まってるでしょうし、捲土重来に期待しましょう。
最後に、老いにまつわる個人的に好きな言葉↓。一人のNBAファンとして、こうありたいと思います。