2022-23NBA、50-40-90クラブ入会予選会場と最近気になる選手たち。
レイカーズのオースティン・リーブス。キャバリアーズのママディ・ディアキテとセディ・オスマン。ジャズのウォーカー・ケスラー。ピストンズのキリアン・ヘイズ。
以下は上記5選手の今季’23スタッツ一覧。2022/12/01時点。※画像クリックで拡大
5人の共通点は特にないです。強いて言うなら「最近の私の気になる選手たち」です。
まずジャズのルーキー、ウォーカー・ケスラー。
ドラフト前の評価/成績は以下。
ウォーカー・ケスラーは最近のNBAで圧倒的に供給不足な“優秀なビッグマン”になれるポテンシャルを秘めていると思います。
1巡目指名されるくらいですからポテンシャルがあるのは当然と言えば当然。ポテンシャルのない選手の方が余程珍しいでしょう。
しかしケスラーは最近では珍しい“素直なビッグマン”です。ペイント外ではシュートをほぼ打ちません。
現状1試合平均出場時間は15分ほどでPerGameスタッツも心許ないものです。
しかし36分あたりでのブロック数は3.8、リバウンド数は11.4。ワクワクさせてくれる数字です。
試合内容を見ると、技術的にもフィジカル的にも未熟さは目立ちます。掴んだボールを保持できなかったり、当たり負けからのファウルが多かったり。ただそれはセンターの1年目では当たり前な事でもあります。
ケスラーはグリズリーズに指名されながらウルブズへとトレード、さらにゴベアとのトレードでジャズへと加入。早速ある意味非情な「NBAの流儀」を経験もしていますし、飛躍を期待したいです。早めに注目すれば成長の過程を楽しめてお得です。
キャバリアーズのママディ・ディアキテとセディ・オスマン。
まずはこちらをご覧ください。
キャバリアーズのベンチやロッカールームの雰囲気は若々しくてとても微笑ましいです。
2022/12/01の試合ではエンビードのいるシクサーズが相手、しかもジャレット・アレンは欠場。そんなキャブスのピンチを救ったのがママディ・ディアキテ(↑写真で1番目立ってる選手)。
開幕前プレシーズンゲームでの活躍を何度か話題にしましたが、非常に好感の持てる選手です。ギニア出身3年目で既にキャブスが3チーム目の苦労人。キャブスからも一度ウェイブされてから新たに2way契約を結び直してのシクサーズ戦でのハッスル。全米が泣いた。
スタッツは乏しいですけど、サラリーの余裕がなく1.2年後にはエバン・モブリーの延長契約も控えてるキャブスにとって貴重かつコスパに優れたロールプレイヤー/エナジャイザーになって欲しいと思っております。・・・・・勿論スーパースターになってもいいのよ?
同じくキャブスのセディ・オスマン。
ごめんなさい、見くびってました。トルコ代表EuroBasket2022や過去国際大会での「やらかし」が印象深くて、「イマイチ頼りない」と思っていました。
ところがどっこい今季2022/12/02現在、べンチ出場ながら欠場なし。実質チーム1位のオンコートNetRtgとOn/Offディファレンシャルを記録。%で見ると効率自体はそこまで立派に見えずとも、タイムリーなシュートをちょいちょい決める立派なユーティリティープレイ―ヤーだと思います。
・・・・・・・・結局「黄色い血」の正体は何だったんでしょう?髄液の可能性や感染症の可能性も噂されていましたが(※)、とりあえず元気そうで良かったです。
※:プロアスリートが怪我をした際に、その怪我についての解説をするBrian Suttererという医者兼You Tuberの方がいます。
選手の怪我を直接診断するわけではありませんから過信は禁物ですが、アスリートの怪我や体の構造については勉強になるので、その手の事に興味がある方にはオススメのチャンネルです。
ただ医学的な事は特に「生兵法は大怪我のもと」なのでくれぐれも個人で楽しむ範囲で。
チャンネルへのリンク※動画によってはグロ注意
レイカーズのオースティン・リーブス。
昨季’22レイカーズの数少ない明るい話題の1つだったオースティン・リーブス。名門レイカーズの選手は「知名度が高くなり人気も出やすい」というメリットがありますが、それは同時に「批判や誹謗中傷の声にも晒されやすい」というリスクとも隣り合わせです。1年目は大抵の方が暖かい目で見守ってくれますが、2年目には目の色が変わります。
はい、私、目の色というか目の形が変わりました。「リーブス凄いな」と目を丸くしております。
1年目リーブスはドラフト外出身の2way契約。「一発屋だ」と思っていたわけではありませんが、色々と考え過ぎたり欲が出たり空回りしてもおかしくないのが2年目。「Sophomore Slump2年目のジンクス」なんて言葉もあるくらいです。
しかしリーブスには杞憂だったようで。起用法の安定しない中、スタッツを軒並み向上させています。
リーブス1年目と2年目のスタッツ一覧。
特にTS%は2022/12/02現在リーグ1位。
10.9PPGとボリュームは少ないですが50/40/90クラブ入会(※)も射程圏内です。
※:1シーズンでFG50%3P40%FT90%以上かつ少なくとも300本のFG、82本の3P、125本のフリースロー成功を同時達成する事。
過度な期待は余計なプレッシャーや「手のひら返し」も生むので、ここいらにしておきますが兎に角楽しみです。
最後はピストンズのキリアン・ヘイズ。
ピストンズ加入以降私含め多くの人間から厳しい評価を受け続けたキリアン・ヘイズ。
ケイド・カニングハムの代わりにスターターを務めるようになってから、可能性の光を感じさせるプレイを披露しています。
今季スターターを務めた試合でのPer Gameスタッツ。
これだけ見ると大した事なく感じるかもしれませんが、今季ベンチ出場時のスタッツ↓と比べると「大きな成長」というか“吹っ切れた感”が感じられます。
現状の成績も勿論大事ですが、21歳の選手にとっては「成長への期待感」も大事になるでしょう。それが芽生え始めたのは大きな飛躍と言えるでしょう。(今まで全くなかったという意味ではないです)
なんというか・・・・本当今までごめんなさい。このままで頑張って下されい。
ちなみに上記スタッツは2022/12/02の試合、マーベリックス対ピストンズの試合結果は含んでおりません。
「今日の試合でキリアン・ヘイズが活躍したのか、しなかったのか」は是非皆様自身の目で。
以上。
気なる選手について語っただけのいつも以上にとりとめのない記事ですが、今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。
「今季50/40/90クラブ入会が狙えそうな選手」というか「2022/12/02時点でFG45%3P35%FT85%以上の選手」のリスト。PPG順。
「2022/12/02時点でFG45%3P35%FT85%以上の選手」ってかなり緩く条件を設定したつもりですけど、それでも27人だけ。
この中で50/40/90クラブ入会の可能性が比較的高そうなのはステフィン・カリー(入会済み)、ドノバン・ミッチェル、ミカル・ブリッジズ、ボーヤン・ボグダノビッチ、オースティン・リーブスでしょうかね。
史上9人しか成し得ていない偉業なので出ない確率の方がずっと高いでしょうが、期待を胸に楽しむとしましょう。
マーク・プライス以降は皆FG50%ギリギリ超えでの達成。うーん、やっぱり高い壁です。