カイリー&ドンチッチ&ディンウィディー&DFSのこれまでのスタッツ/指標一覧。マブスとネッツトレードの展望etc.

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カイリー&ドンチッチ&ディンウィディー&DFSのこれまでのスタッツ/指標一覧。マブスとネッツトレードの展望etc.

というわけで

まずはルカ・ドンチッチとカイリー・アービングの今季’23これまでのスタッツ等を見てみましょう。2023/2/6時点。※画像クリックで拡大

ドンチッチのショットチャート。

カイリーのショットチャート。

今更こんなん持ち出さずとも、二人が優秀な選手であることは周知の事実だと思います。

気になるのは「マーベリックスとネッツが今後どう機能するのか」です。(KDの動向含め)

マーベリックスは複数指名権とスペンサー・ディンウィディーとドリアン・フィニー・スミス(以下DFS)を放出。

ついでに他チームが出したとされるオファー一覧↓。

ディンウィディーとDFSの今季スタッツ一覧。

カイリーはスコアラー/セカンダリーボールハンドラーとして見ればディンウィディーのアップグレードだと思います。

BBall Indexの指標によるカイリーとディンウィディーの比較。

上記指標/評価を雑にまとめると「二人ともディフェンダーとしては心許なく、オフェンスへの影響度やスコアラーとしてはカイリーの方がより優れている」といった感じです。

ただ、一つ気になるのは3P、キャッチ&シュート関連の指標ではディンウィディーの方が優れているとされています。シンプルなキャッチ&シュート3P%でもカイリーは38.0%、ディンウィディーは44.2%と結構な差があります。ドンチッチと共にプレイするなら重要な要素でしょう。
両選手を総合的に比べると、カイリーの方がスキルの高い選手だと思いますが、完全上位互換とは言えません。

そしてDFSの放出もあります。今季は期待通りの活躍とは言えずとも、多才なウィングディフェンダーであり昨季マブスの堅守の貢献者です。

上記スターター二人の損失面をカイリー一人で埋めるのは率直に言って無理です。「カイリーは大したことない」とかではなくて、層の厚さは損なわれ、DFSのディフェンスをカイリーが代役は出来ませんからね。
当然マーク・キューバン他マーベリックスフロントはそんなこと百も承知で、その損失/デメリットを上回るメリットをカイリーがもたらしてくれると信じてのトレードでしょう。

私見を述べさせてもらうと、トレードデッドラインでマーベリックスにこれ以外の動きがなければ、このトレードは“中途半端”だと思います。
マーベリックスは今季ここまでOffRtgでリーグ7位と決して悪い数字ではありません。しかしDefRtgはリーグ22位と昨季8位よりも大幅に悪化しました。

今季OffRtgランキング。2023/2/6時点。Cleaning The Glass準拠。

オフにジャベール・マギーを獲得するもプレイタイムを得られず、マキシ・クリバーも怪我で不在。復帰後すぐに課題のインテリアディフェンスが解決されるとも考えづらいです。

カイリーとドンチッチが上手くケミストリーを形成できたとしても、その伸び幅がディフェンス面での不備を覆い隠せるとは思えません。元々オフェンスはそこまで悪くなかったわけですし。

むしろDFSの損失により、元々課題とされたインテリアディフェンスの改善はより急務になった、と言えると思います。今オフ、カイリーに早々に見切りを付けられて、FAで去られちゃう事に繋がりかねませんから。(というかカイリーの場合は契約後もトレード要求されるリスクが他選手よりも大きいので基本安心しづらいです)

恐らくはカイリーを獲得し、ドンチッチのオフェンス面での負担を軽減してディフェンス面でもある程度の貢献を期待し、DFSの(ペリメーターディフェンス面での)穴埋めを成長著しいジョシュ・グリーンに期待している、といった思惑もあるのでしょう。

何にせよ、マーベリックスが今回のトレードをプラスにするには他にもトレードが必要じゃないかな、と思います。

ただバックアップセンター/ビッグマン/優秀なディフェンダーを欲しがってるチームってのは多いですから、それらに先んじるだけのトレード資産がマーベリックスにあるかというと・・・・・・うーん。

マーベリックスの指名権状況。Real GM

なんだか水を差す事ばかり書いてしまいましたが、今回のトレードが前述のジョシュ・グリーンやドンチッチ他選手の奮起や成長を促す事に繋がるかもしれませんし、注目度がさらに増したことは間違いありません。楽しみ。

で、ネッツの方はというと、

この時代に戻るかも?(戻りません)

とりあえずディンウィディーは気落ちしてる様子もなく、DFSもこれまでのプレイスタイル的にチームへマイナスをもたらす可能性は低いですから(シュートを多く打ちたがる・ボールを持ちたがる選手ではなくディフェンシブで、例えプラスにならずとも試合を壊す事は少ない)、ネッツというかジョー・ツァイ:オーナーは今回の騒動を上手く乗り切ったのではないかと思います。
・・・・・・「ジョー・ツァイはレイカーズにカイリーを送らない事を優先した」との報道は少し笑ってしまいました。

KDがどうなるかはまだ不確かですし、ネッツもさらに注目度が増しました。ディンウィディーをさらにトレードする可能性もある、とのMarc Steinによる報道もあります。

シーズン後半に入りトレードデッドラインが近づき、怪我も増え、何かと心臓に悪い季節ですが、やっぱりちょっとワクワクソワソワする時期でもあります。記事を書き終わってからアップする間に、その記事を台無しにするドデカいニュースが舞い込んでくるなんて事もあります。

そうなってほしくないような、ほしいような。

今回はこの辺で。ではまた。

・・・・・マーキーフ・モリスについて何も書いてない事に書き終わってから気付きました。ごめんなさい。

マーキーフ・モリスの今季スタッツ一覧。

双子の兄弟マーカス・モリスと一悶着あったドンチッチは何を話すのだろうか。

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