NBAの一発屋?一夜限りのカワイ・レナードとステフィン・カリーと本家ステフとetc./今昔レジェンドのルーキーイヤー成績比較。

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NBAの一発屋?一夜限りのカワイ・レナードとステフィン・カリーと本家ステフとetc./今昔レジェンドのルーキーイヤー成績比較。

振り返って選手を評価する際、ある程度フラット/公平でいたいのであれば、アイテストの他にスタッツ/指標にも頼らざるを得ません。

古今東西今昔、選手についての記事・話題には、ほぼ必ずスタッツが添えられています。

大抵“平均スタッツ”です。PPG/RPG/APGのような“試合毎の平均スタッツ”、各種Rtgのような“ポゼッション毎の平均スタッツ”、36分あたりや一部総合指標のような“時間ごとの平均スタッツ”等々。

積み重ねた数字そのままの“トータルスタッツ”もありますが、各シーズンでの賞レースでもよく議論にのぼるのは“平均スタッツ”。

平均スタッツ”は大事。“トータルスタッツ”も大事。勿論“アイテスト”(試合を観て評価する事)は大前提。

選手を公平に評価しようと思った時、あらゆるスタッツ/指標はコンテキストが大事で、多角的に用いることが求められます

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テイレン・ホートン・タッカー

デイビッド・ロディ

ケスラー・エドワーズ

大事な事なのでもう一度書きます。

テイレン・ホートン・タッカー

デイビッド・ロディ

ケスラー・エドワーズ

無駄に前置きが長くなりましたが、本日2023/3/12の試合で彼らは非常に素晴らしかったです。

テイレン・ホートン・タッカー(以下THT)。

デイビッド“ビッグボディ”ロディ。(語感が良過ぎます)

ケスラー・エドワーズ。

三人共、私が普段取り上げている選手たちと比べ今季’23スタッツは大人しめです。

昨日までの三人の今季’23スタッツ一覧。※画像クリックで拡大

スタッツボリューㇺ・効率他、お世辞にも良いとは言えません。ケスラー・エドワーズにいたっては1.0PPGでTS%30%未満。

けど良いの。だって今日素晴らしかったですもの。超感動的でしたもの。

ユタ・ジャズ対ホーネッツ戦。
ラウリ・マルッカネンの不調を補って余りあるパフォーマンス、スピン&スラムを見せてくれたTHT。ロブ&ポケットパス&雄叫びも◎。

そのウィングスパン以上に一味違うパフォーマンスでした。

ウィングスパンというか、頭部以外の上半身が別骨格な感じです。

マーベリックス対グリズリーズ戦。
ジャ・モラント、スティーブン・アダムズ、ブランドン・クラークらの不在、相手のマーベリックスもルカ・ドンチッチ&カイリー・アービングが不在。目玉選手不在にも思えるラインナップ。

試合内容は少しも寂しくなかったです。

試合後も

https://twitter.com/memgrizz/status/1634758094268907520

少し前の記事で「いつになるにせよ、またエキサイティングで仲良さげな雰囲気を楽しみに待っています」なんて書きましたが、思ったよりもずっと早くに見せてくれました。両チーム有難う!

キングス対サンズ戦。
恐らく、今季’23トレードデッドラインで最も注目されなかったトレード加入選手の一人だと思います、ケスラー・エドワーズは。今季総出場時間は僅か108分ですし。
しかし、今日の試合での存在感たるや凄まじいものでした。カワイ・レナードと比較する方もいました(あくまで今日のパフォーマンスのみで)
試合通してのディフェンシブインパクト。そして試合残り1:30でまさかの痛恨のターンオーバー・・・・からのビッグクラッチ3Pを決め、試合を決定づけました。私は叫びました。

試合後ロッカールーム。

前述のように、彼らはシーズンを通しての成績で見れば大した事なく見えるかもしれません。今後の活躍どころか出場時間だって安心できません。

けど良いんです。過去に、活躍した期間の短かった選手“One-hit wonder”「一発屋」と呼ばれる選手は沢山いました。もしかしたら彼らもそうなるかもしれません。

縁起でもありませんが、仮に「一発屋」になったとしても、1シーズンのみでも、たった1試合、たった数分、たった1プレイの活躍でも、感動するのには充分です。

マイケル・カーター・ウィリアムズのデビュー戦、サンディアータ・ゲインズのブザービーターは色々な意味で永遠に語り継がれそうな気もします。

これは関係なかった。(実際は名曲揃いだそうで)

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。

歴代ルーキーイヤーのPPGランキング。2023/3/12時点。※画像クリックで拡大

現役選手ルーキーイヤーPPGランキング。2023/3/12時点。※画像クリックで拡大

ルーキーイヤーのPPGは過去レジェンドたちの方が高め。近年の方がOffRtgは高いですが、ペースは1970,80年代がピーク。

ルーキーのTS%が低いのは今も昔も共通の傾向なようで。
レブロンやKDですら当時のリーグ平均TS%を下回っています。(レブロンは当時のリーグ平均TS%51.6%に対し48.8%。KDは54.0%に対し51.9%)
ルーキーの非効率さは“肥やし”ですな。

パオロ・バンケロ、ケイド・カニングハムはルーキイヤーにシュートタッチには苦しんでいますが、ここからレブロンみたくなるかもよ?

・・・・・・・・言うだけならタダです。

というかレブロンのデビューイヤー’04のリーグ平均TS%は51.6%で、今季’23のリーグ平均は58.1%と大きな伸び。
選手のシューティングスキルが上がったのは勿論ですし、不満があるわけでは全くないんですけど、ダリル・モーリーの「私がゲームマスターなら3Pはナーフする」(うろおぼえ)って発言も、まぁわかるっちゃわかります。

こんな決め方する選手まで現れますし↓。

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