デローザン、KD、エンビード、クリス・ポール、セス・カリー、デジャンテ・マレーetc.データで見る「ミドルシュートの使い手」たち。
データサイトBBall IndexのHeadshot plotsを用いて昨季NBAのミドルシュートの使い手たちを見てみましょう。Headshot plotsとは↓のような画像の事です。顔写真付きで可視化されているので色々と妄想しやすいのが最大の利点。
今回使う指標は縦軸がミッドレンジプルアップクリエイション(※1)で横軸がミッドレンジプルアップメイキング(※2)です。「プルアップ」とついてることからわかるように、今回はドリブルをついてからのミドルシュートに焦点を当てています、キャッチ&シュートでミドルを打つ機会は少ないので。1000分以上出場者対象。あくまでBBall Indexの指標によるものですが楽しんで頂ければ。
※1:プルアップミドルを打つ機会を作成する能力。アシストされたプルアップミドルとそうでないプルアップミドルの割合が考慮される。
※2:プルアップミドルを決める能力。仮に同じ%で決めていても、より難易度の高いプルアップミドルを決めている選手の方がこの指標は高くなる。
では、まずリーグ全体のものを見てみましょう。
はい。予想通り過ぎて言う事がないです。
デローザンとKDがぶっちぎり。この二人のミッドレンジはリーグ平均45%に対してデローザン52%、KDが59%とTS%でも極めて優秀でした。(Positive Residual調べ)
流石にこれだけでは面白くないのでセンター/ビッグだけに絞ったものを見てみました。
こっちはこっちで予想通り。
流石のエンビードです。トゥルーシューティングチャートで見てみると左45度ミドルの効率がリーグ平均より20%近くも良いです。ドローファウルによるものでもありますが、それだけでは出せない数字でもあります。
アチウワも効率面では課題が残りますが積極的なのは素晴らしいと思います。その姿勢で昨季後半に3Pをメキメキ上達させましたからね。
ついでにガードだけに絞ったもの。
セスのメイキング能力が素晴らしいですね。3Pを警戒したディフェンスを飛ばしてかわしてプルアップミドルって形はよく見た気がします。
CP3は言わずもがな。身体能力的な衰えからは誰しも逃れられませんが、その老獪なスネークとミッドレンジゲームに磨きをかけていってほしいです。
デジャンテは来季どうなるか非常に気になります。一緒にいる時はヤングにメインハンドラーを譲る事が多くなると思いますが、そうなった時にデジャンテの得点パターンは一体どうなるんでしょう?
来季気になるって意味ではCP3の隣にいるジェイレン・ブランソンも同じです。ニックスでは昨季より大きな役割を担うことになると思うんですけど、シボドーHCの起用法は昨季のケンバを見てもわかるようにサラリーを考慮しない傾向も強いです。たとえディフェンスに不備が出ようとあそこまで極端なベンチングをするってことはないでしょうが、どんなプレイをさせるんでしょう?
総評という名の感想。
一部が突出して他は団子状態。つまりミッドレンジを得意とする選手はこれでもかとガンガン使うけど他の選手は程々に留める、て感じですかね。
割と予想通りでしたけど、結果的に来季気になる点・見所が増えたので良かったです。
今回の「データで見るシリーズ」はここまで。ではまた次回。