ゲイリー・ペイトン2世、ジェイレン・ブラウン、ジャレット・アレン、ステフィン・カリー、ドワイト・パウエルetc.データで見る「オフボールムーブメントの使い手」たち。

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ゲイリー・ペイトン2世、ジェイレン・ブラウン、ジャレット・アレン、ステフィン・カリー、ドワイト・パウエルetc.データで見る「オフボールムーブメントの使い手」たち。

データサイトBBall IndexのHeadshot plotsを用いて昨季’22NBAのオフボールムーブメントの使い手たちを見てみましょう。Headshot plotsとは↓のような画像の事です。顔写真付きで可視化されているので色々と妄想しやすいのが最大の利点。

今回使う指標は縦軸がムーブメントポイント/75poss(※1)で横軸がムーブメントインパクト/75poss(※2)です。1000分以上出場者対象。あくまでBBall Indexの指標によるものですが楽しんで頂ければ。

※1:75ポゼッションあたりでの、カッティングとオフボールスクリーンを用いた得点数を評価。ダンプオフ(ゴール下で待ってボールを受けとって決めた得点)はカウントされない。

※2:75ポゼッションあたりでの、カッティングとオフボールスクリーンを用いた得点数を役割に応じて調整しリーグ平均と比較した評価。ダンプオフはカウントされない。

まずはリーグ全体の画像。

初めに目につくのはゲイリー・ペイトン2世(以下GP2)、ロバート・ウィリアムズ3世(以下タイムロード)、ジャレット・アレンあたりでしょうか。より詳細に語るため今回もポジション別で見てみましょう。

ガード篇。

GP2とステフが突出していてデイミオン・リーとジョーダン・プールもすぐ左下に位置するとウォリアーズ勢が目立ちます。メンツは変われど「動きを重視するオフェンスシステム」の根幹は変わらずってことでしょうか。

GP2は一昨季終盤に加入したばかりでしたが、10年在籍してたんじゃないかってくらいマッチしてましたね。ステフは3Pを打つためにオフボールスクリーンを利用する事が多かったですが、GP2はそれを警戒したディフェンスの隙をついてのカッティングが多かった印象です。

GP2の0-3feetでのFG%は82.5%でリーグ5位、3-10feetでは65.5%でリーグ1位とゴールに近い位置で非常に効率的でした。全体でのTS%も67.9%と極めて高い数字です(ただし、試投数が基準値に満たしていないためランクインはしていません)。

来季はブレイザーズでどのような動きを見せてくれるのでしょうか。

フォワード編。

こちらは意外というか、ジェイレン・ブラウンやKDにオフボールムーブメントの印象があまりないです。

カッティングというよりボールを持つためにオフボールスクリーンを多用したって事でしょうか。来季よく見てみましょう・・・・・どのチームでかはわかりませんが。

最後にセンター編。

タイムロードとジャレット・アレンの文字通り2台巨頭。

タイムロードはよくロールや合わせでアリウープを叩きこんでましたね。

ジャレット・アレンは先日のインタビューでもチームメイトたちとのケミストリー向上を期待させてくれましたし今後さらにインパクトを上げてくるかもしれません。

タイムロードの左下にいるドワイト・パウエルに関しては、長所や美点が無視されがちと言いますか「損な役回りだよなぁ」って印象です。アキレス腱断裂からカムバックして、それでもスクリーンセッター・ロールマンとして貢献してて、スタッツボリュームは然程ありませんが効率面でもTS%72.5%と優秀。

ロブキャッチャーとしての貢献が反映されて↑画像の良い位置にいるんだと思いますが、そのロブをとるためのジャンプも横方向に距離があって「パウエルとドンチッチならでは」って感じがして好きです。


感想。

予想通りの人は予想通りですけど意外な選手が意外な位置にいるって事も多かったです。

今回の「データで見るシリーズ」はここまで。ではまた次回。

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