【NBA】レギュラーシーズン主要プレイヤースタッツランキングまとめとソレらを掘り下げたスタッツランキングとリバウンド&アシストのややこしさ他。/ドンチッチ、ハリバートン、サボニス、フォックス、ウェンビー、ハーデン、カルーソ、ヤニス、SGA、ブランソン

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【NBA】レギュラーシーズン主要プレイヤースタッツランキングまとめとソレらを掘り下げたスタッツランキングとリバウンド&アシストのややこしさ他。

先日今季2024レギュラーシーズンNetRtgランキングにかこつけて色々書いたので、本日は各種プレイヤースタッツランキングでも眺めながらまた色々と書いていきましょう。

今季2024レギュラーシーズン、PPGランキング。58試合以上出場選手対象。試合数/各種%他併記。以下全て2024/4/18時点。

ジョエル・エンビードも39試合出場ながら34.7PPGと素晴らしい数字でした。
FTrはFGAに対するFTA割合。

1位ルカ・ドンチッチは総得点でも1位。アシスト含めオンボールにおけるPer Gameスタッツの生産量はリーグ史上最高峰と言って過言ではありません。

2000シーズン以降、シングルシーズンPPGランキング。

1997シーズン以前は計測されていたデータの種類に限りがあるため2000シーズン以降にしました。PPGランキングはウィルト・チェンバレンの独壇場になっちゃうってのもありますけども。

今季2024レギュラーシーズン、RPGランキング。58試合以上出場選手対象。オフェンシブREB他併記。

スタッツ上でのリバウンドは「FGミスとなったボールを掴んだ選手。もしくはティップなどでFG成功や味方のボール保持に繋げた選手」にカウントされます。言い換えますと、「ボックスアウトや相手ビッグマンをリムから遠ざけるポジショニング等で相手オフェンシブリバウンドを阻止した貢献」は必ずしもRPGに反映されるわけではありません。トランジッションをスムーズにするため味方ボールハンドラーにリバウンドを譲るシーンも多く見られます。

しかし、1~4位のドマンタス・サボニス、ルディ・ゴベア、アンソニー・デイビス、ニコラ・ヨキッチはまごう事なきエリートリバウンダーで、相手にセカンドチャンスを与えない事によりディフェンス面で大きな貢献を果たし、オフェンス面でも味方のFGミスをフォローしている「攻守における縁の下の力持ち」と言えます。隠れているかは兎も角。

今季2024レギュラーシーズン、コンテステッドRPG(相手チーム選手と争って取ったリバウンド数)ランキング。58試合以上出場選手対象。

記事スペースの都合上ジェイレン・デューレンら5位以下の選手への言及は省きますが、各々リバウンダーとして素晴らしい長所・個性を持っております。

今季2024レギュラーシーズン、プットバックPPGランキング。プットバックでのFG%他併記。58試合以上出場選手対象。

今季2024レギュラーシーズン、APGランキング。58試合以上出場選手対象。1試合平均パス成功数/パス取得数併記。

なんだかケチをつけてばかりのようで申し訳ありませんが、アシストもまた中々に奥深いモノでございまして、「スタッツ上でのアシスト」と「実際に味方の得点をアシストしたパス/プレイ」の間には隔たりがあります。

ショットクロックぎりぎりにオープンでない味方へ出すパス(俗称で「グレネード」や「ホットポテト」と呼ばれたりします)は大体において「味方に苦しい状況でのシュートを強いるパス」ですが、それでも味方がそのタフショットを決めればアシストにカウントされ、決まらずともポテンシャルアシストにカウントされます。

コービー・ホワイトから「グレネード」を投げられ、ピンを抜くジェスチャー付きで苦笑するアレックス・カルーソ。

逆に、エクストラパス(オープンなど良い状況でシュートを打てる選手が、より良い状況でのシュートのために出すパス)を生んだパスもスタッツ上ではアシストにカウントされません。セカンダリーアシストというスタッツはありますが、通常のアシストのカウント条件は比較的緩いのに対し、何故かセカンダリーアシストのカウント条件は非常に限定的です。

通常のアシストのカウント条件は「直接バスケット成功に導いたパス」と曖昧なのに対し
セカンダリーアシストは「パスをもらってからドリブル無しで1秒以内にアシストを記録した選手へ出したパス」とやたら限定的。

他にもフリースロを生んだパスは、どれだけ好パスでもアシストにカウントされません。トランジッションオフェンスを生んだアウトレットパスも大体においてアシストにはカウントされません。(ニコラ・ヨキッチ、ケビン・ラブの様にリバウンド後即タッチダウンパスを出した場合は別ですが)

もっと言うと「味方の得点を助けるアシスト」とはパスに限った話ではありません。スクリーンや豊富なオフボールムーブメントによるアシストも非常に多いです。そこには確かな能力差・技術差もあります。

今季2024レギュラーシーズン、スクリーンアシストポイントランキング(スクリーンでアシストした味方の得点数ランキング)。

・・・・・・・・・収拾つかなくなるorややこしくなるのでこの辺で。

何にせよ、ファンにとってスタッツは楽しむのが一番ですし、勿論APGも有意な指標です。今季APG1位のタイリース・ハリバートンも当然超素晴らしいプレイメイカーです。APG以外にもプレイメイキングを計るスタッツ/指標は沢山あって、ハリバートンはそれらの多くでも超優秀です。

ハリバートンの一部パス関連スタッツ・指標。

100ポゼッショあたりでの数字。
あらゆるタイプのパス関連スタッツで優秀で、間違いなくペイサーズオフェンス(今季OffRtg2位)のエンジンです。

またキリがなくなりそうなので以下手短に。

今季2024レギュラーシーズン、SPGランキング。58試合以上出場選手対象。ファウル数併記。

今季2024レギュラーシーズン、デフレクションランキング。58試合以上出場選手対象。

今季2024レギュラーシーズン、BPGランキング。58試合以上出場選手対象。ファウル数併記。

今季2024レギュラーシーズン、1試合平均ターンオーバー数ランキング。58試合以上出場選手対象。

1位ドンチッチを筆頭にオンボールでのプレイ頻度が高い選手ほどターンオーバーをする機会も増えますので、上記ランキングをそのまま「ミスの多い選手ランキング」とは捉えられませぬ。

今季2024レギュラーシーズン、1試合平均ファウル数ランキング。58試合以上出場選手対象。

以上。

今回はこの辺で。ではまた。

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