「過去5年間シュート&リバウンド&アシスト3部門でチームを引っ張った選手」TOP35ランキング、思った以上に限られている。レブロン・ジェームズ、ヤニス・アデトクンボ、ニコラ・ヨキッチ、ラッセル・ウェストブルックetc.
今回のランキングは「過去5年間シュート&リバウンド&アシスト3部門でチームを引っ張った選手」。2022/10/11時点。
という事で「WSとUSG%とREB%とAST%」(※)4つのスタッツ/指標を使います。用語説明は↓。
※:それぞれ、ざっくり説明しますと。
WS:ウィンシェア。総合指標の1つ。複雑な計算式を用いて、チームの勝利数を個人に分配した数字。つまりチーム全員のWSを足すと、その年のチームの勝利数となります。(多少ズレます、詳しく知りたい方はこちら→BBR用語解説)
USG%:その選手がコートにいる時にシュートを打つorターンオーバーする割合。
REB%:その選手がコートにいる時にリバウンドをとる割合。
AST%:その選手がコートにいる時にアシストをする割合。
下3つはそれぞれ「コートにいる際、味方チーム全体が記録した内の割合」であって「確率」ではない点に注意。
で早速、昨季’22リーグ25位らへんの数値「USG%28%とREB%17%とAST%28%」でフィルターかけて検索してみた結果・・・・・・・
ヤニス・アデトクンボとニコラ・ヨキッチの2人しかいませんでした。
「流石にこれじゃあ面白くない」と思い、「過去5年間」から検索可能な「1971年から2022年」にまで範囲を広げてみました。
・・・・・・’17ラッセル・ウェストブルックが増えただけでした。
「USG%28%とREB%17%とAST%28%」から「USG%20%とREB%13%とAST%20%」にまで条件を下げても35例のみ。(過去5年間)
以下は、その35例をWS順にソート/ランキング化したもの。
ヤニス、ヨキッチ、ラス、レブロン・ジェームズ、ルカ・ドンチッチ、ドマンタス・サボニスetc.イメージ通りな選手が並ぶ中、ニコラ・ブーチェビッチやバム・アデバヨといった予期せぬ名前も。
ただ今季’23アデバヨに関してはオールマイティにAST%を増やすよりも、シュート/USG%を増やす事が求められています。本人も、そのつもりの発言を残してますし楽しみにしたいですね↓。
「USG%20%とREB%13%とAST%20%」の条件から「REB%」を除くと、35例から201例にまで数が跳ね上がります。「如何に3部門全てで能力を発揮する事が珍しいか」、よくわかります。
以下はその201例中の「WSのTOP35ランキング」です
と来たら次は、「USG%20%とREB%13%とAST%20%」の条件から「AST%」を除いたもの。35例から119例になります。
WSのTOP35ランキングは以下。
最後に「USG%20%とREB%13%とAST%20%」の条件から「USG%」を除いたもの。35例から39例までにしか増えません。
ランキングも「USG%20%とREB%13%とAST%20%」でのランキングとほぼ同じです。
一応載せておきますと
「USG%20%とREB%13%とAST%20%」でのランキングに以下の4例が足されただけです。
当たり前というか、今更ですが「アシストとリバウンド能力を兼ね備えるのが特に珍しい」という事のようです。
最後の最後に水を差す事を書きますと、「WS」はしっかりと計算された面白い指標ではありますが、他にも選手の貢献度を計るスタッツ/指標/物差しは山程あって、「WS」はその中の1つでしかないです。
なので「WS」が低いからといって、「その選手は大したことない」って事ではないです。
あらゆるスタッツ/指標に言える事ですが、多角的に用いる/見るのが大事です。
“Context is everything”「コンテキストこそが大事」とも、よく言います。
無駄に偉そうになったので、お詫びにWSランキング1位ニコラ・ヨキッチのエッチなお宝画像(?)
今回はこの辺で。ではまた。