リム近辺でめっぽう強いNBA’23オールスターに選ばれて欲しい選手たち。
2022/12/20からNBA’23オールスターの投票受付が始まりました。投票へのリンク
約一ヶ月間ある投票期間。オールスターに相応しいと思う選手に投票するも良し、好きな選手へ投票し続けるも良し、その日活躍した選手に一票を捧げるも良し、投票の仕方は自由です。
で、私勝手にオススメ選手をピックアップしてみました。
ミソなのは絶大な人気を誇るレブロン・ジェームズやステフィン・カリー、今季大躍進を遂げているラウリ・マルッカネンやシェイ・ギルジャス・アレクサンダー等々「明らかに選ばれるであろう選手/多くの票を集めるであろう選手」は本記事では取り上げません。
あくまで私の印象ですが、「そこまで注目を集めているわけではないけど今季めっちゃ良い働きをしている選手」「選ばれる可能性はそこまで高くなさそうだけど是非オールスターで見てみたい選手」を取り上げてみようと思います。
まず1人目。
アーロン・ゴードン(デンバー・ナゲッツ)
アーロン・ゴードンの今季スタッツ一覧。2022/12/21時点。※画像クリックで拡大
17.3PPG/6.4RPG/2.1APGとPer Gameスタッツで見ると大人しく見えるかもしれませんが、現在西1位のナゲッツにおいて非っ常に重要な2wayプレイヤー。
兎に角ヨキッチとの相性が抜群です。
以前少し記事にしたことがありますが、リバウンドを味方に任せフロントコートへ走る走らないの取捨選択、ミスマッチが出来た際のパス要求、ダイブカットのタイミング、オフボールスクリ―ン等々アーロン・ゴードンの優れた意思決定がヨキッチのBBIQ(バスケットボールIQ)/コートビジョン/パススキルとベストマッチ。
ナゲッツ加入直後からアーロン・ゴードンはヨキッチとの相性の良さを示していましたが、今季アーロン・ゴードンは更に進化。昨季3P33.5%から今季は39.2%、TS%は60.2%から67.2%(リーグ9位)と大きな飛躍。適切なダイブカットやフィジカルでのアドバンテージでダンクの回数も増え現在75回でリーグ4位。中と外で高効率な貢献をして、チームにスペーシングももたらしています。
さすが世界で2番目にカッコいい葉加瀬太郎です。
語ればキリがないので次。
ジャレッド・バンダービルト(ユタ・ジャズ)
ジャレッド・バンダービルトの今季スタッツ一覧。2022/12/21時点。※画像クリックで拡大
恐らくジャズからはラウリ・マルッカネンが選ばれるのは現状間違いないと思います。ただ不可能は承知で「ジャズからもう3.4人くらい選べないかなぁ」とも思います。ジャズから一人選ぶとしたらそれは間違いなくマルッカネンですけど、何というか「一人だけ」を選びたくないんですよね、今季のジャズからは。
バンダービルトの他にもジョーダン・クラークソン、マイク・コンリー等々皆がビッグタイムモーメントを持っていて欠かせられない存在です。今回バンダービルトの名前を挙げたのは一度は語りたかったからです。(クラークソン他は以前取り上げたので)
バンダービルトはナゲッツ時代はほぼ出場時間を得られませんでした。ティンバーウルブズへ移籍し出場時間を得て、そのアグレッシブなリバウンド&プットバックやハッスルで評価を高め、間違いなく昨季ウルブズ躍進の立役者の一人でした。
しかし更なる飛躍を求めたウルブズのチーム改造に伴いマリーク・ビーズリーと共にジャズへと放出。開幕前ジャズは大半のメディアで「ドアマットチーム」となる事が予想されていました。モチベーションを維持するのはきっと大変だったでしょう。
しかしバンダービルトは腐るどころか成長を見せています。ハッスルはそのままに。
今までほぼ打っていなかった3Pを今季は平均約1本打ち38.9%で決めています。たった1本でも打てると打てないでは相手のディフェンスプランは大きく変わってきます。対ブレイザーズ戦での相手ディフェンスのノーケアを嘲笑うかのような3P4/4は痛快でした。
アシスト数も倍増。36分換算での数字を見ると、そのオールラウンドな貢献がわかりやすくなります。
多くの予想を覆す活躍をしているとはいえジャズのロスターの先行きはまだまだ不透明。選手起用/ローテーションも色々と試しているフシが随所で見られます。バンダービルトはスターター起用が主ですが出場時間は平均25分程度、まだ「今後が安泰」とまでは言えないでしょう。
だからこそ「オールスターで見てみたい」と思います。常人なら腐りそうな状況や自身の立場に関係なくハッスルをし続けるバンダービルトなら、近年の緩い雰囲気のオールスターにピリッとしたアクセントを加えてくれるのではないか、と期待してしまいます(笑顔の絶えないオールスターも悪かぁないですけど)。
とりあえず以上。オールスター投票開始にかこつけた「好きな選手について語りたいだけ」の記事でした。他にも沢山いますけど、長くなりすぎてもアレなので別の機会に。
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。
今季2022/12/21時点でのリムショットクオリティ(ざっくり言うと、リム近くで期待値の高いシュートが打てているかを示す指標)とオフェンシブリバウンドのグラフ。フォワード登録200分以上出場選手対象。
ザイオン・ウィリアムソンらのリムショットクオリティが低いのはそれだけ難しいショットを試みているって事です。
リムショットメイキング(リム近くで難易度の高いシュート決めているかを示す指標)では以下の通り。
ボル・ボル!
ボル・ボルもオールスターに選ばれてほしいですし沢山語りたいけど、それはまたいずれ。
こういう顔写真付きのグラフを見ると語りたい選手が沢山出てきて困っちゃいます。渡邊雄太とコーリー・キスパートは3Pコンテストに是非是非。