データで見る「キャッチ&シュート 3Pシューター」たち。八村塁、セス・カリー、ケルドン・ジョンソン、アンファニー・サイモンズ、ルーク・ケナードetc.
データサイトBBall IndexのHeadshot plotsを用いて昨季NBAのキャッチ&シュート 3Pシューターたちを見てみましょう。Headshot plotsとは↓のような画像の事です。顔写真付きで可視化されているので色々と妄想しやすいのが最大の利点。
今回使う指標は縦軸がキャッチ&シュート3P%(※1)で横軸がキャッチ&シュート3Pショットメイキング(※2)です。1000分以上出場者対象。あくまでBBall Indexの指標によるものですが楽しんで頂ければ。
※1:そのままの意味です。ボールをキャッチしドリブルせずに3Pを打った際の成功確率。
※2:キャッチ&シュート3Pの決定力を示す指標。ディフェンダーとの距離など難易度を考慮した指標で、よりタフなキャッチ&シュート3Pを決めている方がこの数値は高くなる。
1枚目はガード登録選手たち。
まず目につくのはルーク・ケナード、アンファニー・サイモンズ、セス・カリーの三人。
ケナードは3P%は44.9%で昨季リーグ1位。C&S 3PT%が45.8%、コーナー3P%も46.9%と隙のない3Pシューターでした。ウィザーズ戦での劇的エンドワン3Pもありましたし、クラッチな活躍もちらほら見受けられた印象です。
サイモンズは3P%は40.5%でリーグ21位。C&S 3PT%は47.8%。リラード不在の間代役のような役割を務めていて、ケナードよりセルフクリエイトする場面が多かったので、C&S 3PTでこれだけ目立った数字をあげているのは意外でした。高額契約を手にし、リラードの帰還など様変わりしたロスターの中で、来季からどのようなショットセレクションをするのか要注目です。
セスはもうイメージそのまんまです。どのチームにいてもお構いなしで3Pでは結果を残す“真のロールプレイヤー”の一人だと思います。ディフェンスがあまり得意でないのも「サラリーの高騰を防ぐ」って面ではむしろ良い事なのではなかろうか。チームディフェンスを崩壊させるレベルではありませんし、シクサーズ時代は味方の恩恵も受けていましたがディフェンス関係の指標も高評価でした。フライバイからワンドリブルして3Porミドルの流れが美しくて好きです。
イシュ・スミスが高い位置に。平均3PAが1.0と量は少ないですがC&S 3PT%は52.0%でコーナー3P%も55.6%と高確率。3P%は37.3%と平均以上。ただ本人が好むプレイスタイルは恐らくスラッシャー寄りのハンドラー。ままなりませんね。
次、フォワード/センター篇。こちらはいつもと違い800分以上出場者対象。理由はルイ・ハチムラを入れたかったからです、はい。ハチムラは昨季943分とギリギリ1000分に届かなかったので。
というわけで、まずは我らが八村塁について。
昨季八村は3P%は44.7%、C&S 3PT%は47.0%、コーナー3P%44.4%と高水準。横軸のキャッチ&シュート3Pショットメイキングでも右に近い位置にいます。
何より注目すべきは前年からの成長度です。
出場時間が減ってしまったのは残念ですが、成長の軌跡はしっかり残しましたので3P以外でも来季の更なる飛躍に期待です。
他目立つ位置にいるのはキャメロン・ジョンソン、マックス・ストゥルース、ケルドン・ジョンソン(とドワイト・ハワード。3PAトータル15本のみですが8本決めて53.3%、えらい)。
三人とも25歳以下とまだ若く、今後も成長が期待できます。特にケルドン・ジョンソンは22歳でデジャンテを放出したスパーズが自チームに留めておくことを選択した逸材。五輪参加など貴重な経験も積んでいますし、出来れば今後もポップの下で、ロールプレイヤーと言わずエース/中心選手として成長していってほしいなと勝手ながら思います。
ストゥルースは昨季不調だったダンカン・ロビンソンにとって代わるような活躍を見せてくれましたね。このままの成績を維持すればサラリーは上がるでしょうが、ダンカン・ロビンソンの契約は’26まであと4年約74Mも残っています。どうなるんでしょ?
キャメロン・ジョンソンはニックス戦での活躍が記憶に強く残っています。9本の3Pを決めて4Qだけで21得点、トータル38得点。締めが逆転のディープ3Pブザービーター。あの日世界一格好良かった人間かもしれません。
総評/感想。
全体的にアイテストでの印象通りな結果でした。それとパティ・ミルズやケビン・ラブのようなベテランが良い位置にいるのが嬉しい。
あとは八村塁、来季も頑張れー!って事に尽きます。
今回の「データで見るシリーズ」はここまで。ではまた次回。