NBA「スラッシャー」TOP20ランキング&グラフ。ジャ・モラント、レブロン・ジェームズ、SGA、ルカ・ドンチッチ、ヤニス・アデトクンボetc.
データサイトBBall IndexのLeaderboard Tool(ソート/フィルター機能、つまりランキングです)とHeadshot plotsを用いて昨季’22NBAのスラッシャーたちを見てみましょう。Headshot plotsとは↓のような画像の事です。顔写真付きで可視化されているので色々と妄想しやすいのが最大の利点。
今回使う指標はフィニッシングタレント(※1)とドライブ/75(※2)です。1000分以上出場者対象。2022/8/28時点。あくまでBBall Indexの指標によるものですが楽しんで頂ければ。
※1:ドライブ/ペネトレイトでゴール下へとたどり着く能力とシュートを決める能力を総合的に評価した指標。セルフクリエイトの出来る選手がより高く評価される。
※2:75ポゼッションあたりでドライブをする数。
フィニッシングタレントTOP20ランキング。※画像クリックで拡大
ドライブ/75TOP20ランキング。
Headshot plots。
ジャ・モラントとシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(以下SGA)が突出。
昨季のジャは「言葉や数字で説明するのは野暮」って魅力に溢れていましたね。ペイント内の得点が平均16.6でリーグ1位(2位は16.2でヨキッチ)。ファストブレイクでの得点も平均4.4でリーグ2位(1位は4.8でレブロン)。来季、トランジッション時のテイクファウルへのペナルティが強化されればジャの豪快なプレイを見る機会はさらに増えそうです。
SGAは所属してるOKCが注目度の高いチームとは言えない状態でしたので、SGA自身も話題になる事はあまり多くなかった印象ですが、ここでは特筆に値する結果に。ホルグレンの来季全休で早くも「タンクか?」なんて声も囁かれてますが、そんなん気にせんと来季ガツンとやったったらええんです。“負け”や4月でシーズンが終わる日程に体が慣れきっちゃう前に。35試合出場ながらFG%50-3P%40-FT%80を達成した’21と比べると’22は45-30-80でTS%も55.7%と下落が目立つので、ここは修正してほしいところです。余計なお世話なことばっかり言ってますね、ごめんなさい。
ルカ・ドンチッチはジャやSGAらとはまた違った印象です。そもそも「スラッシャー」って印象があまりないです。速さ、瞬発力というよりドリブルハンドリングやシュートフェイク、緩急、ヘジテーションで相手をかわしてゴール下まで到達する事が多いからでしょうか。2メンゲームでのロブを警戒してるディフェンスとの間合いのやり取りも見応えがあって面白かったです。
ヤニスはドライブの頻度はそこまで突出していませんが効率面では流石の一言。頻度に関してもミドルやプレイメイキングの成長による結果と思われます。今にして思えば飛躍後早い段階でプレイオフで挫折(所謂“ウォール”ディフェンス)を味わったのはヤニスにとってもファンにとっても良い結果を生んだんじゃないかと思います。
ガードが目立ちがちなドライブ部門においてレブロンもヤニスと同じくフォワードで目立つ位置に。もう1億回くらいは言った/聞いたので年齢については触れませんが、相変わらずドライブは強力な武器なようです。ロングミドル・3Pの頻度が増えたのでドライブの頻度は減りましたが、来季も新たなアジャストを見せてくれる事を期待したいです。・・・・・来年38歳、やっぱ凄い。
おまけ。
縦軸:ドライブでファウルをもらう率。横軸:ドライブ後アシストを記録する率。
今回の「データで見るシリーズ」はここまで。ではまた次回。