【NBA】歴代2巡目指名選手の傾向と各種ランキングから窺える「指名権の大事さ」。歴代屈指の2巡目豊作年と王朝を築いた選手たち。/ウォリアーズ、スパーズ、ブルズ、ナゲッツ、レイカーズ、ラプターズ、バックス、シクサーズ、ニックス、ピストンズ、ユタ・ジャズ

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【NBA】歴代2巡目指名選手の傾向と各種ランキングから窺える「指名権の大事さ」。歴代屈指の2巡目豊作年と王朝を築いた選手たち。

2巡目指名出身の名選手は数多く存在します。

デニス・ロッドマン(27位指名)、ドレイモン・グリーン(35位指名)、スティーブ・カー(50位指名)、マヌ・ジノビリ(57位指名)、トニー・クーコッチ(29位指名)ら王朝の大きな要因となった選手。ダニー・グリーン(46位指名)は史上4人しかいない「異なる3チームで優勝を経験した選手」の一人です。(他の3人はレブロン・ジェームズ、ジョン・サリー、ロバート・オーリー)

以下全て2024年3月時点。

クリス・ミドルトン(39位指名)、モーリス・チークス(36位指名)、マルク・ガソル(48位指名)も優勝チームで重要な役割を務めた名選手です。優勝未経験にもジェフ・ホーナセック(46位指名)、ポール・ミルサップ(47位指名)、カルロス・ブーザー(35位指名)がいます。

勿論この二人も2巡目指名出身です↓。

若かりしニコラ・ヨキッチ(41位指名)にイラついてハンマーフィストを食らわすディアンドレ・ジョーダン(35位指名)。
後にチューをし合う仲に。

ドラフト制度も年々変化してますんで、2巡目と言えど指名順位の高い選手もいますし括り方が難しいんですけど、1巡目出身以外の名選手は御覧の通り↓。

逐一挙げたらキリがないので、個人的な好みを多分に含んだ選出です。

レイカーズに14巡目91位指名されたのを一度断ってから、2年後に1位指名され直してレイカーズ入りしたエルジン・ベイラーのような変わり種な超レジェンドもいます。

リアルタイムで観る事は叶いませんでしたが、一見して超イケメン。お顔もそうだし、プレイもそうです。ユーロステップが技術体系として確立される遥か前にユーロステップ(ギャザー後の一歩目と二歩目で進行方向を変える動き)を実践していました。

Todd Whitehead選出、31位~60位指名を代表する選手たち。

ついでに1位~30位指名も。

ここ10年の2巡目指名で目立つ選手というと

2014ドラフト以降2巡目指名選手のキャリアPPGランキング。RPG/APG/TS%併記。

上記ランキング外にもアイザイア・ジョー、アイザイア・ハーテンシュタイン、ジャレッド・バンダービルトらがいます。

レブロンやステフすら果たしていないNBA3連覇を果たしたパトリック・マコー(2016ドラフト38位指名)もいます。

パトリック・マコーのキャリア一覧。2017、2018ウォリアーズで優勝。2019シーズン途中にキャバリアーズからウェイブ後ラプターズと契約し優勝。「運が良かった」と言えばそれまでですが、少なくとも優勝チームから求められるだけの実力・期待されるほどの可能性があった事も事実です。

2巡目の全体的な傾向としては“ディフェンシブな選手”や“縁の下の力持ちな選手”が多い印象ですね。所謂“Ceiling Raiser”(※)が多いと言いますか。

※:プロスポーツでたまに聞かれる俗語。“Ceiling Raiser”「シーリンライザー」、直訳すると「天井を上げる選手」。つまり「元々良いチームをより良くするタイプの選手」。

対として用いられる言葉に“Floor Raiser”「フロアライザー」、「弱いチームを良いチームへと変えられる選手」というのもあります。

“Ceiling Raiser”と“Floor Raiser”は必ずしも対義語でもないでしょうし、あくまで俗語なので定義もアヤフヤですが「なんとなーく言わんとする事はわかる」、そんな形容です。

あと何気に2014ドラフト2巡目が豊作、ヨキッチを抜きにしても豊作。

ヨキッチがいてアデトクンボもいるとか豪華すぎます・・・・タナシスですけど・・・・・・このネタ、前も書いたな。

今回はこの辺で。ではまた。

おまけ。

歴代2巡目以降指名選手のキャリアPPGランキング。RPG/APG/TS%併記。

RPGランキング。

APGランキング。

どうしたって1巡目指名と比べると大幅に“当たり率”は下がります。でもやっぱり「何位だろうと指名権は無駄にしちゃイカン」とも思わされるランキングです。

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