【NBA】クラッチPPGランキングと第1QのPPG他ランキングと真のクラッチプレイヤー(?)たちから考える「クラッチって結局何?」。/ブルズ、キングス、シクサーズ、ユタ・ジャズ、ドンチッチ、スパーズ、レイカーズ、ヤニス、ニックス、ロケッツ、セルティックス

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【NBA】クラッチPPGランキングと第1QのPPG他ランキングと真のクラッチプレイヤー(?)たちから考える「クラッチって結局何?」。

昨日(2023/10/28)はカオスな試合ばかりでしたね。

苦難の続くグリズリーズの奮闘、ヨキッチの珍しい不調(と非現実的なロブ)、OKCの猛追、スパーズの可能性を目にして「もうお腹一杯」と思っていたら・・・

残り3分5点差以内で4/4の3P成功は19997シーズン以降初。あのワケわからん3Pも多分史上初(?)
オフェンシブファウルももらいまくってからのコレである。
すんげー激しく揺れるシーソーゲームでした。

・・・さらにユタ・ジャズ熱狂再び、ステフィン・カリーisステフィン・カリー等々テンションがおかしくなった一日でした。上手く言い表せなくて文章もおかしくなっております。

ネタバレしといてなんですが、昨日の試合は全試合非常に面白かったので観ていない方は是非。

余計な御世話と前置きはここまでにしまして本題。(以下、水を差すような記述がありますが半分冗談なので「そういうデータもあるのね」程度にお付き合い下され)

終盤のプレイというのは強く印象に残ります。「第1Qは絶不調だったけど第4Qで大活躍した選手」と「その逆だった選手」、褒められるのは大抵前者です。「クラッチプレイヤー」とか「勝負強い」とか言われます。後者は「勝負弱い」なんて言われて残念な感じが出ます。

しかし待って頂きたい。大事なのは第1Qも第4Qもクラッチタイムも同じです。むしろ早い時間帯で大活躍してもらって早くに勝負を決してもらった方が終盤休めて次に備えられて、若手や戦術も色々試せてチームにとってはありがたいんです。

たまには第1Qでの大活躍・第1Qでのスタッツに注目して称賛を贈っても良いじゃないですか。

というわけで、昨季2023レギュラーシーズン第1Qでの総得点ランキング。

季2023レギュラーシーズン第1Qでの平均得点ランキング。

通常のPPGランキングや第4Qのものとは結構違いがありますね。

第4Qでの総得点ランキング。

第4Qでの平均得点ランキング。

あくまで“スコアリングだけ”にフォーカスしたランキングですし、これをもって「誰々が勝負強くて云々」と言うつもりはございません。

ただ私は終盤に強い選手を「クラッチプレイヤー」とか「勝負強い」とかカッコ良く呼ぶのと同じ様に、第1Qに強い選手・前半大活躍した選手たちにももっと感謝の念を贈り、“Firestarter”(ファイアスターター、着火剤)みたいな呼び名を与えても良いのではなかろうかと思うわけです。

・・・・・・・“Firestarter”がカッコ良いかは兎も角。

“Firestarter”でググったら英バンドのプロディジーやホラー/SF映画の画像ばかりだったのでやっぱナシで。

ついでに色々。

2023レギュラーシーズン1st Halfの平均得点ランキング。

2nd Halfの平均得点ランキング。

クラッチ(残り5分5点差以内の状況)での総得点ランキング。

リーグはクラッチを「残り5分5点差以内の状況」とスタッツ上で定義しましたが、個人的に違和感が強いのでソレらを「○○は勝負強いor弱い云々」の参考にしようとは思いませぬ。現状「リーグ公式のクラッチスタッツが悪いから○○は勝負弱い」みたいな悲しい使われ方が多い気もしますし。

クラッチ(残り5分5点差以内の状況)での平均得点ランキング。

残り10秒2点差以内の状況での総得点ランキング。

以上。

今回はこの辺で。ではまた。

余談。以下愚痴っぽいので読む方はご注意を。

やっぱリーグが定義・設定した「クラッチタイム=残り5分5点差以内の状況」には納得いかん!!

納得してないレブロン。

そこは曖昧なままで良かったと思うんです。

私にとって「クラッチプレイヤー」ってのは「残り5分5点差以内の状況でのスタッツがどうこう」とかじゃないですもの。

ラリー・バードとかマイケル・ジョーダンとかレジー・ミラーとかコービー・ブライアントとかレブロン・ジェームズとか、皆「残り5分5点差以内の状況でのスタッツが凄いからクラッチプレイヤー」じゃないですし、「ゲームウィナーやブザービーターを沢山決めたから」ってだけでもないんです。もっと、こう、総括的な評価なんです。

プレイオフ負けたら終わりの試合で始めっから鬼気迫る感じで圧倒し続けたり

なんちゅー顔してんの。

オフに腰の手術を控えてるボロボロの状態でありながらハッスルし続けたり

1991年プレイオフ1st Roundペイサーズ第5戦(当時1st Roundは5試合制)、ルーズボールに飛び込み顔面を強打しロッカールームへ。しかし、戻ってきた第3Q途中からも体を張り続け17得点(トータル32得点)し見事セミファイナル進出。リンク

アウェイでのブーイングやトラッシュトークを力に変え、メンタルゲームでも強かったり

「レジー・ミラー、マイケル・ジョーダン、僕らのニックス戦での活躍は全てアンタのせいだ」とスパイク・リーに告げるコービー。スパイク・リーにチョークサイン(と第4Qだけで25得点)を贈るレジー・ミラーへのリンク

やっぱり「クラッチ」の基準・評価は曖昧なままの方が楽しいと思うわけですよ。

「勝負強さ」とか「クラッチ」ってのは元々は曖昧だっただけに、公式が(決して正確ではないけれど)明確に「クラッチタイムってのは残り5分以内5点差以内での事ですよ」と定義した事で、クラッチな選手を探すための拠り所にされる事が多くなってしまって、私としましてはちっとも合点がいきませぬ。

繰り返しになりますけど、私にとって「クラッチプレイヤーか否か」ってのは「残り5分5点差以内の状況でどうこう」よりもNBAファイナルの度に無慈悲な神と化したり、プレイオフ全体で驚異的なランを完走した事やその他諸々の方がずっと重要です。

1度のプレイオフで500/200/150以上を達成した選手のリスト。

クラッチスタッツではディフェンスでの貢献も無視されがちになっちゃいます。

NBAファイナルや勝負所で攻守凄かった方々。2019カワイや2021ヤニスもそうですね。

無理矢理定義せず、曖昧なまま多くの意見・判断基準が生まれるような環境の方が楽しいし、答えに近づけそうな気もするんです。答えなんて出やしないにしても。

・・・

・・・・いらん事喋り過ぎました。ごめんなさい。

あくまで多くある判断材料の内の一つですが「残り5分5点差以内の状況」も「クラッチ」「勝負強さ」の重要な判断基準になり得ると思います。

昨季2023クラッチ・オブ・ザ・イヤーを受賞したディアロン・フォックスはクラッチスタッツが良くて、勿論私もフォックスはクラッチな選手だったと思います。めっちゃ楽しませてもらいました。プレイオフでドマンタス・サボニスと共に怪我を推しての出場も感銘を受けました。

第4戦で左人差し指を骨折。
ドマンタス・サボニスも12月に親指骨折&靱帯損傷しましたが手術をせずに試合出場を継続。フォックスの怪我を知った時は直ぐにテキストメールでアドバイスを送ったそうです。リンク

個人的にクラッチスタッツは「選手個人」のモノより「チーム全体」のモノの方がありがたいです。「終盤接戦でこのチームはどれだけFTをもらっていたか」とか「ターンーバーはどれくらいだったか」「各種Rtgはどれくらいだったか」とかですね。極稀に気にする程度ですけど。

昨季2023レギュラーシーズン、クラッチでのDefRtgランキング。

どうしてもサンプルサイズは小さくなるので過信は禁物ですが、プレイオフでどれだけディフェンス強度を向上させられるかの一つのヒントになるかもしれません。

リーグも悪気があって「残り5分5点差以内」の定義を決めたわけでもですし、結局は使う側の問題ですよね。気をつけます。では。

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