NBA3大「毎年言ってんな、この言葉」、決まる。/ロッタリーピック確率表etc.
そこそこの年月NBAを観ていますと、毎年のように言ってるor聞く文言があります。
「今年のルーキーは豊作」「今年のレフリーはひどい」「今年は怪我が多い」
実際のところどうなのかは兎も角、毎年必ず一度は聞くし、言ってる気もします。(他にもあるでしょうけど今思いついたのがこれだけなので勝手に“3大”認定しました)
「今年のルーキーは豊作」は大歓迎ですけど、あとの二つは困りもの。L2Mレポート(※)が注目される事も増えました。
※:Last Two Minute Report、ラスト2ミニットレポート。試合後にリーグが正式に出す最後の2分間のレフェリングの正誤判定。試合終了までの残り2分間で3点差の時間帯があった試合(要は接戦)でのみ報告されます。
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本来「今年のレフリーはひどい」「今年は怪我が多い」なんて言いたかないし聞きたかない。けど言わずにはいられない事もあるのが尚更厄介です。
ここで愚痴っぽくなっても意味がないので話題を先へと進ませますと、
まずは2023/1/23現在のウェスト順位表を見て頂きたい。※画像クリックで拡大
ナゲッツとグリズリーズが頭一つ抜けています。
驚きなのは5位のマーベリックスから13位のブレイザーズまで僅か3ゲーム差しかない事です。超団子状態です。
これが、互いの実力が100%伯仲しての結果なら面白い限りなんですけど、そうとも言えない事情があります。
前述の「今年は怪我が多い」ってヤツですね。
一ヶ月少し前2022/12/15時点での順位はこんな感じ↓。
ここからグリズリーズはジェイレン・ジャクソンJrやデズモンド・ベインの復帰も重なり好調を維持(ただ現在2連敗中)。
ナゲッツはMPJの13試合欠場からの復帰やマレーの復調も重なり健康を維持、勝率を伸ばしています。(ただヨキッチはここ2試合お休み)
一方2位だったペリカンズはブランドン・イングラム不在にザイオン・ウィリアムソンの離脱が重なり、2022/12/15以降の勝率は5割を切り、ここ10試合でも3勝7敗。
フェニックス・サンズはクリス・ポール(本日復帰)、デビン・ブッカー欠場。クリッパーズはカワイ・レナードとポール・ジョージが細かな欠場を重ねて、勝率を落としています。
逆にOKCサンダーはSGA、ルー・ドート、ジョシュ・ギディー、ジェイレン・ウィリアムズら平均出場時間上位4選手はほぼ健康を維持。勝率を大きく伸ばしています。
勿論チームの好不調は健康以外の要因も重なっての事で、怪我・欠場が少なければチーム成績が良くなり、多ければ悪くなるのも当たり前の事なので「今更何言ってんだ?」って話です。
ここで私が言いたいのは「5位から13位まで3ゲーム差で拮抗してるけど、『地力の差で拮抗している』というより『健康の差により拮抗している』かもしれないので、欠場者が戻ってきたら途端に差が開くかも?」って事です。・・・・・・可用性も地力の内でしょうし結局当たり前な事言ってますね。
ただ、トレードデッドライン(現地時間2023/2/9、PM3:00、ET)まであと一ヶ月を切り、他と比べある程度健康を維持しているのに成績が大きく落ち込んでしまったブレイザーズや伸び悩んでいるマーベリックス、ウォリアーズ(ステフの欠場がありましたが不在時も出場時も勝率はほぼ一緒です)のフロントオフィスはどう動くのか。または動けるのか。
期待に応えられていない成績とは言え、「中心選手/欠場者の復帰」という「伸びしろ」もあるレイカーズやウルブズ、サンズはどうするのか。
多くのチームが涎を垂らして狙っているユタ・ジャズの選手たちは、誰が残り誰が去るのか。今季ジャズの方向性はどうなるのか。
トレードデッドラインまでに、気になる事が日に日に増えていきます。
「今年もNBAは面白い」、これも毎年言っていますね。
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。
時として、プレイオフが絶望的になったチームへの慰めの合言葉「タンク」。
そのタンクの結果によって得られるロッタリーピックの確率表↓。
各チームの指名順位を決める抽選会/ドラフトロッタリー。チーム代表として選手が出席する事もあり、面白いです。
プロテクトやスワップで複雑なのもあって、エンビードが状況をイマイチ把握できずにいたのがめっちゃ微笑ましかったです。(私も把握できてなかったのは置いといて)