【NBA2023プレイオフ】あくまで3Pを躊躇わないセルティックスの姿勢はマイアミ・ヒートの臨機応変なディフェンスを相手に4連勝出来るのか。某レジェンドは野菜にならずに済むのか。/RS&POでの100ポゼあたり3P数ランキング。/ウォリアーズ、バックス、マーベリックス
本日2023/5/24の試合結果。
セルティックスが勝利し、シリーズを1勝3敗としました。
あと一回も負けられない状況でも、ブレの大きい3Pに大きく依存するオフェンススタイルは変わらず。
今季2023レギュラーシーズン、100ポゼッションあたりでの3P試投数ランキング。
今季2023プレイオフでの、100ポゼッションあたり3P試投数ランキング。
本シリーズ第3戦までで31/106(29.2%)だった3Pに活路を見出す事は、それが今まで頼ってきた武器だとしても勇気が必要だったでしょう。
なんたって第3戦までの3Pスタッツは惨憺たるものでした。
第3戦までではジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウン二人で7/40の17.5%。
ヒートのインテンシティと臨機応変さが混ざり合ったディフェンスあっての惨状なので、単に「セルティックスの不調」「下振れ」とは言えません。
シリーズそれまで7ポゼッションしか敷いていなかったゾーンディフェンスを第3戦の4Qに急に19ポゼッションにまで増やしたり、エリック・スポールストラHCの卓越したインゲームアジャストメントが窺えます。(参照元:Synergy Sports)
やっぱりコーチSpoはコートから全く違った景色・多くの情報を読み取っているんでしょうね。
しかし、セルティックスは今日の試合で本シリーズ最多となる45本の3Pを放ち、18本成功(40.0%)。
必ずしもワイドオープン3Pでなくプルアップやタフな3Pも躊躇わず、あくまで3Pに積極的なショットセレクションは心臓に悪いっちゃ悪いんですけど、プレッシャーに負けない姿勢はお見事でした。ゾーンも敷きづらくなるでしょうし。・・・・・それともコーチSpoはそんなありきたりなセオリー気にしないでしょうか?
昨季プレイオフから浮き彫りになったセルティックスの問題点、前半だけで8個(内テイタムが4つ)のターンオーバーを記録した時は苦笑いがこぼれましたが、後半は2つのみ。
勝ったとはいえジミー・バトラーに一直線でリムへとドライブさせるシーンが2度も生まれる等、まだ「らしくない」ってシーンはありますが、神出鬼没ロバート・ウィリアムズⅢや今季No.1ショットブロッキングガードのデリック・ホワイトのブロック、グラント・ウィリアムズの粘り強いディフェンス等、「らしい」ってシーンも間違いなく増えてきています。
何かを覆そうと思った時は一度どん底を経験する「底つき体験」が有利に働くこともありますし、窮鼠猫を噛むの故事もありますし、第5戦も良い試合を期待しております。
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・・・・・もし次戦ヒートが勝利したら、イースタン・カンファレンスMVPのラリー・バードトロフィーがセルティックスのホームコートでセルティックスを破った相手に授与されるって事態になるんですよね。
そんな事になったら怒りのあまりラリー・バードがトマトになっちゃいます。
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。
3勝0敗になったシリーズの第4戦以降の戦績。
第7戦までもつれ込んだのも150例中わずか3例。第6戦まででも11例で10%以下。
最も惜しかったのは2003年ウェスタンカンファレンス1st Roundのブレイザーズ。
第7シードのブレイザーズは第2シードのマーベリックスを第7戦4Q残り3分の時点で93-93の同点にまで追い込みました。
残り3分以降にダーク・ノビツキー、スティーブ・ナッシュ、マイケル・フィンリー、ニック・バン・エクセルらが突き放して結果は95-107でしたけど、←の面子をそこまで追い込めた時点で十分快挙な気もします。
ちなみに、その時のブレイザーズには今季途中までセルティックスのアシスタントコーチを務めていたデイモン・スタウダマイアーがいました。
今年3月にジョージア工科大学のヘッドコーチ就任のためセルティックスを離れたんですけど
今からでも遅くない、呼び戻しましょう。きっと良いアドバイスをくれるはず。(冗談です)