【NBA】NBA2024各ポジション毎の影響力グラフ。オフェンスでの影響力とショットクオリティの関係。25PPG以上選手のTS%一覧。/ドンチッチ、ハリバートン、カワイ、ハーデン、エンビード、ヤニス、ヨキッチ、レブロン、SGA、KD、ステフィン・カリー

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【NBA】NBA2024各ポジション毎の影響力グラフ。オフェンスでの影響力とショットクオリティの関係。25PPG以上選手のTS%一覧。

データサイトBBall Indexの各ポジション毎の今季2024これまでのショットクオリティ(※)を見てみましょう。

※:Shot Quality。広い意味では「チームにとって良いシュートか否か」「シュートの得点期待値の高さ」を表す言葉で、実況解説などでもよく聞かれます。

各データサイト上では「リーグ全体の傾向的に得点期待の高いシュートを打てているか」を表す“指標”としてよく用いられます。各サイト独自のShot Quality指標・計算式を持っていて、↓画像はSynergy Sportsのもの。BBall IndexのShot Quality指標についてはこちらリンク先へどうぞ

まずはポイントガードのShot QualityとO-LEBRON(オフェンスにのみにフォーカスした影響指標の一種)の散布図。以下全て2024/1/7時点。

あくまでBBall Indexの指標上ですが、位置が高いほどオフェンスに良い影響を与えていて、右に行くほど(リーグ全体の傾向的に)得点期待値の高いシュートが打てています。

シューティングガード。

スモールフォワード。

パワーフォワード。

センター。

全ポジション対象にした散布図。

5年前2018シーズンのもの。

更に古い2014シーズンのもの。(これ以前のものはないです)

上記グラフたちを眺めていて幾つか思うところがありまして、

まず一つは「ビッグマン不遇の時代を経てニコラ・ヨキッチ、ジョエル・エンビード、ヤニス・アデトクンボらビッグマンがオフェンスで大きな影響力を発揮しているのは何やら感慨深い」って事です。選手たちの努力・進化が見てとれて何だか嬉しい。

もう一つは「いつの時代・どのポジションでも、ショットクオリティの良さとオフェンスでの影響力には負の相関関係がある(ショットクオリティが悪い選手ほどオフェンスに良い影響を与えている傾向が見られる)」って事です。

大抵のショットクオリティ指標は「リーグ全体」を対象にして定められたものです。言い換えると、ショットクオリティ指標の悪い選手ってのは「殆どのNBA選手が決められないシュートを沢山打っている選手」とも言えます。

で、上記画像群で左上に位置する選手たちは「殆どのNBA選手が決められないシュートを沢山打っているのに高効率な選手、だからオフェンスで大きな影響力を発揮できる」とも言えます。雑な所感で恐縮ですが。

今季2024、25PPG以上を記録している選手とそのTS%。

ショットクオリティ指標が悪いにもかかわらず大抵の選手が高いTS%を記憶しています。今季2024現時点でのリーグ平均TS%は58.1%。

長いシーズンを安定して優勝まで勝ち進むには、ショットクオリティを高く保つことは非常に大事なはずです。ただ、チーム全体でのショットクオリティを高くしようと思ったのなら、ショットクオリティが悪くとも高効率に決められる選手(タフショットメイカー)の存在は、特にプレイオフで重要となるでしょう。スキが少なくなるプレイオフディフェンス相手に高効率スコアリングが出来れば、それだけチームメイトへオープンスペースも提供しやすくなります。

・・・・・・なんですけども、開き直ってタフショット一辺倒になられても困りますし、そこら辺のバランスは難しいですよね。

トッププロスペクトは本人も周りも「成長のためにも多少無茶でも良いからバンバン打て」ってなりますけど、ロッタリー外指名となった選手や年経た元トッププロスペクトだって急に「よし、これからはロールプレイヤーとしてタフショットは控えよう」と切り替えられるとは限りません。皆自分のなりたい姿を追い続けたからこそNBA選手になったんでしょうし。

バリバリのスコアラーがNBAでその姿勢を貫き通すのも、少しづつ変化しようとするのも、これもまた両方感慨深いです。

セルティックスのペイトン・プリチャードは以前プロアマ戦で92得点を記録。元々のプレイスタイルへのこだわりはあって当然ですが、ここ最近はスコアリング以外での貢献・ハッスルも目立ちます。

頑張れ、全てのHooperよ。

今回はこの辺で。ではまた。

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