2023NBAドラフトで一番のアタリは誰になるのか?渦中のザイオン&ジャ・モラントのいる2019年、2017年-2022年ドラフト出身選手たちの貢献度ランキング。
ここのところ、2019年1位指名ザイオン・ウィリアムソンと2位指名ジャ・モラントが界隈をザワつかせております。
騒動の詳しい内容については本記事でとりあげませんが、騒動の中で
「結局、2019年ドラフトクラスで一番の当たりは誰になるのか?」
といったコメントを見かけまして、少し好奇心を刺激されたのでテキトーに色々見てみましょう。
まずは2019年ドラフトクラス選手のレギュラーシーズンWS(※)TOP20ランキング。出場試合数/PPG/RPG/APG/TS%を添えたもの。2023/6/11時点。※画像クリックで拡大
※:WS。ウィンシェア。総合指標の1つ。各種スタッツ量と効率を基にチームの勝利数を個人へ分配した指標。チーム全員のWSを足すと、その年のチームの勝利数となります(多少ズレます)。つまりチームの勝利数が少ないとWSは伸びづらくなります。
手っ取り早く選手のスタッツ上の総量・生産効率・貢献度を計るのにはそこそこ便利な指標です。(あくまで“スタッツ上”の)
WSを48分換算したものがWS/48。
欠点やら計算式やら詳しく知りたい方はこちら→BBR用語解説
1位がブランドン・クラーク(21位指名)ってのは意外です。
ケチをつける様で申し訳ないんですけど、3位ダニエル・ギャフォード(38位指名)や4位ニック・クラクストン(31位指名)らと同じく、シュートレンジの狭いインサイド主体の選手、ロブレシーバーやリムローラーはシュート効率系の指標は優秀になり、ターンオーバーも少ない傾向にあるので、ハンドラーやウィングと比べ総合指標の数値が優秀になりがちです。
出場時間が短めで出場中元気一杯でいられるセカンドユニットは尚更その傾向が強くなります。
とはいえ、ブランドン・クラークもギャフォードもクラクストンもコンスタントに試合に出続け(クラークはアキレス腱断裂で現在療養中)、2019年ドラフトクラスの中で特筆すべき貢献を続けている事は間違いないです。立派。
2位はジャ・モラント(2位指名)。1年目からスターターとして出場を続け新人王とMIPをとり、チームも勝ち星を増やしましたからね。さもありなん、というか1位かと思ってました。
・・・・・グリズリーズは2019年の1位と2位を指名した大当たりチームなはずなんですけども、今は少し重苦しい雰囲気が察せられます。
ただジェイレン・ジャクソンJrはこの間ポール・ジョージのポッドキャストで元気そうでした。皆頑張れ。
ダリアス・ガーランド(5位指名)が9位と低いのは1年目と2年目の効率の悪さ・勝利数の少なさが影響しちゃいましたかね。
逆にテレンス・マン(48位指名)やキャム・ジョンソン(11位指名)はスタッツ量ではガーランドに大きく劣りますが、1年目からある程度一貫した効率の良さや勝利数の多さで上位に。
テレンス・マンは48位指名で6位ですから、この年1番の「掘り出し物」になるかもしれません。個人的にも出場時間増えて欲しいと思ってるんですけど、クリッパーズのバックコート・ウィングは人材豊富なんですよね。ガード登録だとラッセル・ウェストブルック、ボーンズ・ハイランド、ノーマン・パウエル、エリック・ゴードン。スモールフォワード登録もカワイ・レナード、ポール・ジョ・・・・多すぎて書くのがめんどいくらいいます。全員見たいし、難しいです。
7位は時の人ザイオン・ウィリアムソン(1位指名)。他選手の半分以下の114試合しか出場せずにこの順位ですから、間違いなく素晴らしい“効率”を持ってはいるんですけども、いかんせん“量”がアカンです。出場試合数、怪我への耐性、「可用性」ってやつですね。
ペリカンズはレギュラーシーズン序中盤ウェスト1位になってポテンシャルの高さを示していたので、来季も楽しみなのは確かなんですけど、ザイオンの行く末やらでスリリングにも感じます。
個人的にブランドン・イングラムのアシスト意識の高まりが来季も続くのかが非常に楽しみな部分です。好きな選手ばっかりなので応援しております。
ついでにいくつか他の年も。
2017年ドラフトクラス。
2018年ドラフトクラス。
2020年ドラフトクラス。
2021年ドラフトクラス。
2022年ドラフトクラス。
改めて見ても2018年ドラフトクラスは超豊作です。攻守インサイドアウトサイドスターターベンチ隙無し。あと名前にJrが多い。
各年ここからどう変動していくか楽しみにするとしましょう。
今回はこの辺で。ではまた。