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ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービング、ドワイト・ハワード、カーメロ・アンソニー、ベン・シモンズ、大物たちのトレード要求と成立に要する時間。
追記:本記事は2022年8月20日にアップされたものです。
ケビン・デュラントが6月下旬にネッツに対してトレード要求をしてNBA界隈に激震を引き起こして以降、「噂」はあれど「動き」がありません。
この状況にヤキモキしている人間はチーム関係者・メディア・ファンいずれにも多いと思います。
有り体に言えば「はよ決まれ」と思うわけですが、そうは問屋が卸さないようです。
The AthleticのSam Amick記者が大物たちのトレード要求から成立までの時間をまとめてくれています。一部抜粋。感想文は私によるもの。
- カーメロ・アンソニー:6ヶ月
ナゲッツからニックスへ。
トレード要求がはっきりとニュースになる以前から薄々というかガッツリ察せられていたので“驚き”はそんなになかった印象です。ただ一緒に地元の英雄ビラップスも出ていく事になってしまったのが多くの悲しみを生みました。
けどメロはニックスで活躍を見せてくれましたし、ナゲッツも後のジャマール・マレー獲得の指名権を得たのでヨシ!って事にしましょう。
ちなみに最近メロは「本当は出ていきたくなかった」という旨の発言を度々していますが、割と一部ナゲッツファンの火に油を注いでます。 - ドワイト・ハワード:3ヶ月半
2回目のトレード要求でマジックからレイカーズへ。
4チーム12選手5つの指名権と非常に大規模なトレードでしたが・・・勝者は誰だったんでしょう?
マジックはブーチェビッチなど将来性を手にしましたので勝者ですかね。
レイカーズはその年プレイオフ一回戦敗退しハワードも退団、しばらく低迷期を過ごす事となります。
ナゲッツはイグダラという後のFMVPを手にしましたが・・・まぁ、はい。
シクサーズは・・・バイナムはボウリングで膝を悪化させ1試合もプレイせず。うーん。 - カイリー・アービング:1ヶ月
キャバリアーズからセルティックスへ。
本記事でとり上げた中では一番すんなりと要求が通ったトレード。
ただ結果はアイザイア・トーマスのその後を想うと、やはり物悲しいです。
ただ両チームとも今は若い選手たちに支えられ今後が楽しみですから、悲観的になる必要もないですね。
カイリーがブラッド・スティーブンスHC(当時)にぶつけた「“政府”はあなたにとって何を意味しますか?」という質問は今でもミームとして健在です。(ちなみにカイリーにとっては「コントロール」だそうです。) - ジェームズ・ハーデン:2ヶ月
ロケッツからネッツへ。
ダントーニHCも退団で“ロケッツではやり切った感”はありましたから、要求自体に驚きはなかったです。
ウォリアーズを追い詰めて本当に惜しかった年もありますし、ロケッツでもまだまだやれたと思いますけど負担も激しすぎましたからね。Isoの回数が2位と3倍差で1位の年とかありました。実際、今もハムストリングの懸念はあります。
4チーム間のトレードでネッツはジャレット・アレン、トーリアン・プリンス、キャリス・ルバート、ロディオンズ・クールッツを放出。
アトキンスHC指揮下でディアンジェロ・ラッセルたちと楽しげだった若々しい雰囲気はなくなってしまって少し寂しかったです。で獲得したハーデンは既にネッツにはおらず現在はKD騒動の真っ只中。どうなることやら。
ロケッツはラスも放出して再建。シェングンがんばえー。 - ベン・シモンズ:5ヶ月半
シクサーズからネッツへ。
これも成立まで長く感じましたね。「トレード要求」というより「プレイ拒否」って印象が強かったですけど、希望の行き先が報道されなかった分、各チームのメディアやファンが「もし来たらシモンズは自チームとどうフィットするか?」みたいな会話をしてて面白かったです。始めの方は。
5ヶ月半は長く感じましたけど、これでも短く済んだ方なのかもしれませんね。カイリーやKD不在からくるネッツの不調→ハーデンとネッツの不和。それが上手くシクサーズのダリル・モーリーとシモンズの願望に合致したって形でしょうから。タイミングが合わなければもっと泥沼化していたかも。
結果は来季のお楽しみ。
以上。
それぞれ状況も違いますし詳しい内情も不確かなので、これを見てKD騒動の決着を予想は出来ませんけど、基本的に大物のトレード要求の成立には時間がかかるものと思っといた方が良さそうです。
・・・・なんてフラグを建てると、朝起きたら決まってたりするんです。