「NBAのジンクス」と「ウルトラ怪獣大戦争」と「NBA何でもランキング」と「名物実況解説者」とetc./エンビード、ハーデン、ヤニス、ステフィン・カリーetc.

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「NBAのジンクス」と「ウルトラ怪獣大戦争」と「NBA何でもランキング」と「名物実況解説者」とetc./エンビード、ハーデン、ヤニス、ステフィン・カリーetc.

“Jinx”「ジンクス」

本来は「縁起の悪い言い伝え」という意味だそうですが、バスケットボール・NBAにおいては「前フリ」「フラグ」みたいな意味で使われたりします。

最近の出来事で言うと、ウォリアーズのステフィン・カリーがTNT実況のケビン・ハーランに「ステフィン・カリーは今季まだフリースローをミスしていません」と実況された直後にフリースローをミス。

聞こえていたらしく、ステフもハーランに向かって「お前がいらんフラグ建てるからやぞ」のジェスチャー。解説のレジー・ミラーも激おこ。ほっこり。

自他共に「口は禍の元」です・・・・・・

ごめんなさい、ミルウォーキー・バックス。当ブログで昨日「バックスは16連勝中」なんて記事を上げたばっかりに・・・・・

自意識過剰な冗談は置いといて。

どちらが勝っても、そこまで驚きはしないつもりでしたが、結果驚きました。

昨日はこんな画像↓貼って

ヤニス・アデトクンボvsジョエル・エンビードにワクワクしておりましたけども

実際はこうでした↓。

ヤニスとエンビードがコート上で一緒にいた時間はクロージングを除けば少なく、意外な事に両選手とも±がマイナスです。(ヤニス-14、エンビード-7)

単一の試合・短いスパンでのプラスマイナスで選手の出来をどうこう言うつもりはありませんが、コートをあまり共有しなかった両選手がマイナスという事は、両チーム共、大黒柱不在の時間帯にリードを稼いでいたという事です。

バックスは第4Q開始時点で85-99で14点ものリードを持っていました。ヤニスは第4Q頭から出場、エンビードは休憩。バックスのホームゲーム、第3Qだけでグレイソン・アレンの3P6本20得点含む計3P9/13の超ノリノリ。「こりゃあシクサーズ厳しいかなぁ」と思ってしまいました。ジンクスしちゃいました。

ジェームズ・ハーデンへの前フリになっちゃいました。

シクサーズの第4Qだけのボックススコア。※画像クリックで拡大

ハーデンからのアシストを3つ、エンビードから1つを受けて第4Q3P4/5のジョージ・ニアンも素晴らしかったです。

バックス。

ヤニスは第4Qフル出場でフリースロー12/12パーフェクト(第1Qに10秒バイオレーションとられたのにも関わらず)の18得点。
PJ・タッカー、トバイアス・ハリスがアクシデントで不在となったシクサーズのインサイドを重点的に攻めようとした結果でしょうか。
ただ、少しだけ“責任感の強さ”「自分が引っ張らなきゃ」って思いが強く出過ぎてしまったのかなって気もします。第4Qだけで3つのターンオーバー、4つのファウル(ジェイレン・マクダニエルズへの3Pファウルは特に)、好調だった他選手のアテンプトの少なさが些か気になります。
まぁ、マイク・ブーデンホルザーHCのゲームプランや外からはわからない要因もあっての事でしょう。というか第4Qだけで48点とられたディフェンスの方が余程懸念事項かと思います。

その48点を稼いだシクサーズ。ハーデンは復帰以降精彩を欠くクリス・ミドルトンらを(おもに左)ドライブで執拗にアタック。ここら辺の“嗅覚”は流石の一言です。隙あらばフリースローももらって、隙がなくてもステップバック3P、ディープ3P。いやぁ御見事でした。

12分間で48得点、昨日のネッツ対セルティックスの28点差カムバック、その少し前にはレイカーズ対マーベリックスの27点差カムバック、クリッパーズ対キングスの史上2位のハイスコアリングゲーム。
点差が開いていなくても、1分ちょっとのランで10-0なんて最早珍しくもなくて、観ていて心臓に悪いですな。

語れば話は尽きませんが、これ以上野暮になってもアレなので別の話題へ。

めっちゃ見辛いかと思いますが以下の画像をご覧ください。※画像クリックで拡大

Rob Perez@WorldWideWob

Rob Perez(※)がTwitterで上げていた「NBA全30チーム何でも総合ランキング」。

各チームの「スターパワー」「ロードマネージメントリスク」「良さ」「楽しさ」「ドラマ性」「悪役度」「ジャージー」「コマーシャル企画」「放送局」「マスコット」を採点したものです。

※:実は私もよく知りません。凄い方らしいですけど、私にとってはただの「ニックスファンのNBA面白おじさん」です。

上記画像はあくまでRob Perezの採点で、定義・基準やら色々曖昧で辛辣な採点もありますから、不快に思う方もいるかもしれんせんが、あまりシリアスに捉えずに見ると中々面白いです。

チームが強くなれば注目される事が増えて、敵視される機会も増えますから、強豪の“VILLAINY”「悪役度」は高くなりがち。逆にローカルチームや下位チームは低くなりがち。ピストンズやスパーズが高めなのは乱闘騒ぎやブルース・ボウエンの残り香?ってな具合に妄想が捗ります。

“BROADCAST TEAM”「放送局」に関しては私も一家言持っております(博識という意味ではなく、主張したいコダワリがあるって意味です)。

私は決して日本語実況や解説が嫌いなわけでも「聞かない」って決めてるわけでもないんですけど、昔っから勉強がてら英語放送に憧れ慣れ親しんできたので、自ずとお気に入りの実況アナウンサーや解説者が沢山います。

ほぼ自分語りみたいなものですけど、少しだけ紹介。

まずはニューヨーク・ニックス実況マイク・ブリーンと解説ウォルト“クライド”フレイジャー。

左クライド、右マイク・ブリーン。

マイク・ブリーンはESPNの全米放送にもよく引っ張り出されてますし、“BANG!”の実況で御馴染みですよね。ただですね、比べるものでもないんですけど、私はやっぱりクライドと一緒のマイク・ブリーンの実況が、マイク・ブリーンと一緒のクライドの解説が大好きなんです。
クライドの落ち着きのある声音とブリーンのエッジの効いた実況が生むコントラスト・ケミストリーが超心地良いです。
以前記事にもしたので↓、ここいらにしますが、敵味方問わず、時に優しく、時に厳しい、至極のコンビネーションだと思います。

お次はシカゴ・ブルズ実況アダム・アミンと解説ステイシー・キング。

左ステイシー・キング、右アダム・アミン。

親しみと尊敬を込めて言います。この二人はアホです。アホだけど、とびきり優しくて、バスケに対して真摯。

ステイシー・キングはザック・ラビーンが決めると直ぐ歌うし、アダム・アミンはボバン・マリヤノヴィッチを見ると有名人を見かけたファンみたいになります。

0:10あたりで急に叫んでるのがアダム・アミンです。

ステイシー・キングは冗談をめっちゃ言います。オビ・トッピンが決めれば「オビワン・ケノービ!フォースと共にあれ」とか、誰かがボールをファンブルしたりスリップすれば“Sniper in the building”「ここスナイパーがいるぞ」とか。
で、アダム・アミンがアホみたいに笑います。「お前ら仲良し高校生か」ってくらい笑います。

ただ、やっぱりバスケには真面目。少しの時間でも細かいプレイ解説を挟んでくれますし、クライド&ブリーンと同じく、敵味方問わず、称賛と叱咤を送ります。聞いていて真面目な時とふざけてる時の“振れ幅”が凄いです。

先日のブルズ対ピストンズ戦、残り10秒でピストンズのルーキー、ジェイデン・アイビーが痛恨のミスをおかしました。(残っていないタイムアウトを要求してしまいテクニカルファウル、ブルズの勝利がほぼ確実になりました)
ブルズの勝利がほぼ確実になったわけですから、ステイシー・キングとアダム・アミンは有頂天になってもおかしくはないし悪くもない。
しかし二人は試合終了までの長い時間、アイビーを擁護し励まし続けました。「(このミスは)我々を助けたかもしれないが、(敗北は)決して彼のせいじゃない」「レギュラーシーズンの試合だ、皆忘れるよ」「きっとオールスター選手になる」等々、聞いているのは大半がブルズファンにも関わらずです。

毎度、温度差が凄くて風邪ひきそうです。

キリがないので最後。デンバー・ナゲッツ実況クリス・マーロウ、解説スコット・ヘイスティング、解説ケイティ・ウィンジィ。

左クリス・マーロウ、中央スコット・ヘイスティング、右ケイティ・ウィンジィ。

普段は写真左二人のお爺ちゃんコンビ、クリス・マーロウとスコット・ヘイスティングが実況解説を務めています。写真右ケイティ・ウィンジィ―は普段はレポーターを務め、ヘイスティングがラジオ解説に回った時など、たまに代役。

NBA解説者は元NBA選手が殆どで、実況はTV畑・TV局出身の人間が殆ど。日本のプロ野球放送と同じです。
で、ナゲッツの実況クリス・マーロウ。彼は実況者でTV局の人間ではありますが、元は米バレーボール代表で正真正銘の金メダリストで超一流のアスリート(伝わる人には伝わる、84年ロス五輪でカーチ・キライとチームメイトでした)

若い頃のクリス・マーロウ。

解説スコット・ヘイスティングは、まぁいわゆる「ぼやき解説」です。よく溜息ついたりします。よく苦言も呈しますし、結果得点できたとしても、お小言を言ったりします。

で、解説の発言に実況が異を唱える事ってのは中々ないと思うんですけど、クリス・マーロウは納得いかないらしい時は割とハッキリと「入ったけどダメ?」「本当に?」とか言っちゃいます。苦言を呈された選手を庇っちゃいます。(日本語に訳すと感じ悪く見えるかもしれませんが、実際は嫌味な感じや険悪な雰囲気は全くないです)
元アスリートの血か、テンションの上げ下げはナゲッツの戦況がそのまま反映される感じです。ヘイスティングが冷静な解説をしてくれる分、感情を露わにしています。

たまにヘイスティングの代役を務めるケイティ・ウィンジィは、高齢者が多いコロラドプロスポーツ放送局での清涼剤。

元気なお爺ちゃんが多いコロラド放送チーム。
’22アーロン・ゴードンがゲーム・ウィナーを決めた瞬間のケイティ・ウィンジィとクリス・マーロウ。

他にもホーネッツ実況エリック・コリンズ、レイカーズ解説ステュー・ランツ、ペリカンズ解説アントニオ・ダニエルズ、マジック解説ジェフ・ターナー等々、ほんとキリないです。

あらゆる分野のトッププロフェッショナルがあつまるアメリカプロスポーツ・NBA。あらためて“楽しみ方”は多種多様、色とりどり、よりどりみどり

ドリアン・フィニー・スミス!

今回はこの辺で。ではまた。

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