【NBA】現役対象プレイオフで活躍した選手ランキング。レギュラーシーズンの前半と後半どっちが大事?直近優勝チームの共通点。/ウォリアーズ、ナゲッツ、レイカーズ、バックス、レブロン、ヨキッチ、ステフィン・カリー、AD、ケビン・デュラント、カワイ、ヤニス

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【NBA】現役対象プレイオフで活躍した選手ランキング。レギュラーシーズンの前半と後半どっちが大事?直近優勝チームの共通点。

近年はレギュラーシーズンデータ・スタッツのサンプルサイズが小さくなってきております。

選手の欠場が増えた事で、スターター5人が勢揃いする事も稀となり、レギュラーシーズン成績からプレイオフ予測をする事が以前よりも更に難しくなりました。

約20年前2005レギュラーシーズンでは、最も多くのポゼッション数を経験した5ラインナップで2719。各チーム、スターター5人がまとまった数のポゼッションを経験していました。

2005レギュラーシーズン、5ラインナップポゼッション数ランキング。

DiffはそのラインナップでのNetRtg、背景色付きの数字はパーセンタイル評価。

イレギュラーはあれど2014頃までは同じような状況です。

2014レギュラーシーズン、5ラインナップポゼッション数ランキング。

例外もありつつ徐々に減少していき、昨季2023レギュラーシーズンでは最多の5ラインナップでも1898。

2023レギュラーシーズン、5ラインナップポゼッション数ランキング。

ついでに今季2024レギュラーシーズン、2023/11/30時点での5ラインナップポゼッション数ランキング。

選手の怪我・欠場以外にもスターターの出場時間をずらすローテーション等、他要素も重なっての事ですが、兎に角レギュラーシーズンの捉え方は各チーム関係者もファンも変わってきたように思います。成長や復調を促したり、実験するかのようなラインナップだったり、「より長期的なプラン・視点を持つようになった」と言いますか。

“It’s a marathon, not a sprint.”「短距離走ではなくマラソン」という考え方は人生教訓としてだけでなく、多くのNBA関係者からもよく聞かれる言葉です。画像はキングスのマイク・ブラウンHC。
こちらのリンク先ではニックスのトム・ティボドーHCの”It’s a marathon, not a sprint.”な考え方の記者会見が見られます。コート上では中々お目にかかれないニコニコしたティボドーHCが見れるので尚更オススメです。

そんなこんなで、まぁレギュラーシーズンのチームスタッツやら何やらがプレイオフを占う判断材料としては心許なくなりました。「アイテストの比重がより大きくなった」とも言えます。

昨昨季2022優勝ウォリアーズと昨季2023優勝のナゲッツは共にレギュラーシーズン戦績は53勝29敗で、各種Rtgも殊更優秀だったわけではありません。

2022レギュラーシーズンNetRtgランキング。

2023レギュラーシーズンNetRtgランキング。

優勝した両チーム以外のプレイオフ結果も、レギュラーシーズン成績・各種Rtgからだけでは想像しづらいモノでした。

私はアナリストではなく単なるファンで、試合を観る時は頭空っぽにして“ただただ楽しむ”のが常で、特に初見の試合で分析めいた見方をする事はないんですけど、それでもやっぱり以前との変化は感じます。

誤解を恐れずに言うと「勝利への最適解」とは思えないローテーションが増えました。「おこがましい」と言われればその通りなんですが、思っちゃうんだから仕方がないです。んで、そこから「何故そうなったか?」を考えるのもNBAの楽しみ方の一つです。で、大抵答えは「”It’s a marathon, not a sprint.”って事なんだろーなー」って感じになります。「目の前の試合でなく、目指すのはあくまで優勝って事なんだろーなー」と漠然かつ勝手にまとまております。。

うーん、私は“タンク”が嫌いで、必ずしも“賢いチーム運営”や“優勝”という結果だけを見たくてNBAファンなわけではなく、「良いバスケットボールの試合が観たい」欲が強いので、そこら辺やっぱ複雑です。

なにはともあれ

“人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず”“小を捨てて大に就く”“身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ”等々、日本にも似たような格言はごまんとありますし、気長に気楽にいるよう努めます。

・・・・

・・・・・・・贔屓の試合以外は。

贔屓がヒドい試合をした時の私。“気長”はまだしも“気楽”はやっぱ無理。

自分語りが長くなったところで

今回はこの辺で。ではまた。

余談。

本記事を書いたキッカケは、つい先日何となく最近優勝したチームのゲームログを眺めていて2022ウォリアーズ2023とナゲッツのレギュラーシーズン終盤の失速ぶりを見た事なんですけども。

2022ウォリアーズ、レギュラーシーズン終盤ゲームログ

2023ナゲッツ、レギュラーシーズン終盤ゲームログ

思い返すと両チーム、試合結果だけでなく内容も省エネが目立った覚えがあります。今にして思えば「プレイオフへ向けての温存に成功して無事優勝」と合理的に思えますけども、当時は観ていて眉をひそめたくなる事もありました。

少し違った見方をすると、シーズン前半に勝ち星を稼いでおけば後半何があろうとドンと来いです。

2022ウォリアーズのステフィン・カリーはレギュラーシーズン70試合目に怪我をするも、復帰を急かさずに済みました。(最終12試合をケガで欠場、プレイオフ初戦ベンチスタートで復帰)。

2023ナゲッツもニコラ・ヨキッチをフル稼働させずに済みました(最終7試合中5試合を欠場、出場した2試合も25分程度の出場時間)。

2021バックスは割と尻上がりでしたけど、2020レイカーズはシーズン中断までは独走状態で再開後は3勝5敗。

レギュラーシーズン前半の試合はルーキー・若手のお試しだったり、新ロスターのケミストリー構築期間だったり、シーズン後半の温存のための勝ち星の稼ぎ時だったり、シンプルに大事な一試合だったり、色々な側面を持っております。結局は全試合要注目、全試合大事です。

最後におまけ。レギュラーシーズンを温存して臨んた結果かどうかは知りませんが兎に角プレイオフで大爆発した選手たち。

現役選手対象、シングルシーズンでのプレイオフWS(※)ランキング。PPG・各種%他併記。2023/11/30時点。

※:WS(ウィンシェア)はボックスコア上の貢献度を基に、チームの勝利数を選手個人へ分配した指標。総合指標の中では珍しく出場試合数(勝利数)の影響も大いに受けるので、手っ取り早く“可用性”含めた評価をするのには割と向いています。

とは言え、他総合指標と共通の欠点・留意点(ディフェンスや詳細な能力評価には向いていない等)もありますので、ちょっとしたヒマつぶし程度に捉えて頂ければ。詳細な計算式・解説へのリンク

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