【NBA番外編】選手・競技によって千差万別なメンタリティ・モチベーションの上げ方。2020年以降総出場時間ランキング(総得点他併記)。NBAとUFCの意外な繋がり。/ヨキッチ、ナゲッツ、セルティックス、ハビブ、GSP、レイカーズ、ペイサーズ、スパーズ

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【NBA番外編】選手・競技によって千差万別なメンタリティ・モチベーションの上げ方。2020年以降総出場時間ランキング(総得点他併記)。NBAとUFCの意外な繋がり。

本記事はNBA以外の事も多分に含まれます。言わば番外編みたいなものですので、読む方はその点ご注意を。

NBAを長く見ていると、誰しもあると思うんです。

って事。

贔屓に酷い試合が続いたり怪我が相次いだりして、NBAと少し距離を置きたくなる事もあるでしょう。

そういう時私は昔の試合を見返したり(最近の試合だと酷い現状を思い出しちゃうので)

1998ペイサーズのプレイオフは顔から出せる体液全て出しながら見てました。(汚いけど)美しい思い出です。

好きな映画を見たり

頭空っぽにして楽しめるバスケ映画。1995年か1996年以降、年に1回は必ず観てます。つまり年に1回は「NBAのバカ!もう知らない!」ってなってます。

データサイトに籠ったりしております。私がよく使うNBA関連サイト一覧

で、たまに格闘技、特にUFCを楽しんだりするわけですが、NBAとの意外な繋がりや思い起こさせる事があって面白いです。UFCを楽しむと同時に、またNBAが見たくなってきて一石二鳥と言いますか。

アジア人史上初のUFCチャンピオンとなったジャン・ウェイリーのパンチをもらい悶絶するシャック。シャックは古くからのUFCファンで格闘家たちへのリスペクトも凄いです。動画へのリンク
2022年に引き続き2023年オフもUFCチャンピオンのアレクサンダー・ヴォルカノフスキーとトレーニングするジャマール・マレー。以前見た時よりも更に仲良くなった感。動画へのリンク
マレーのみならず、近年ナゲッツはトレーニングキャンプでMMAジムへ出稽古。ヨキッチもパンチしたりされたりでニコニコしておりました(勿論お遊びで)。動画へのリンク

「クロストレーニング(1つの競技ではなく複数競技のトレーニングを取り入れる事)」の有用性は注目に値すると思います。アメリカでは昔からバスケとフットボールor野球etc.の“二足の草鞋”が当たり前でした(近年はAAUの影響もあってクロストレーニングは若干下火だそうですけど)。

カナダ出身のスティーブ・ナッシュとナイジェリア出身のアキーム・オラジュワンはサッカーの経験を役立て、ヴァージン諸島出身のティム・ダンカンは水泳等々NBAレジェンドたちの中にも沢山です。。

UFCファンのクリスタプス・ポルジンギスは「何度も見るお気に入りの映画は?」の質問に一人だけ「UFCの試合」と答える傾倒っぷり。空気を読め・・・・と思いましたがNBAブログでUFCについて書く私も同類です。

ペイトン・プリチャード選出“Remember the Titans”(邦題:タイタンズを忘れない)は私も何度も見てるフットボール映画です。ちなみに主演デンゼル・ワシントンはジミー・バトラー始めヒートの面々へ映画さながらの名演説をした事があります。動画へのリンク
ロンドンでのUFC開催にも駆けつけるポルジンギスとジェレミー・ソーハン。UFCの放送でNBA選手の姿や名前を見聞きすると何やら無性に嬉しくなる不思議。NBAの試合でしょっちゅう見てるんですけどね。

UFCライト級史上最強の呼び声高いハビブ・ヌルマゴメドフはトレーニングの気分転換に一風変わったバスケの試合を導入。

ボールを持ちながら好きに走れるかわりに、相手へ好きに組み付ける自由過ぎなバスケ。ボール関係ないところでいきなりグラップリング始めるハビブは流石の史上最強。動画へのリンク

UFCは月額1000円ちょっと、公式Youtubeチャンネルも充実していて無料でも十分楽しめますのでNBAで溜まったストレス発散・イライラ解消等にでも是非。

今回はこの辺で。ではまた。

余談というか本編。(長いです)

とかく人は「成功の秘訣」や「勝利への方程式」を求めます。単純化して語られる事も多いです。“Offense sells tickets, Defense wins Championships.”「オフェンスはチケットを売り、ディフェンスはチャンピオンを勝ち取る」とかですね。(単純すぎるとは思いますがディフェンスの大事さを伝えるためにはめっちゃ良い言葉だとも思います。オフェンスは言われずとも皆好きで、選手もそう手は抜かないでしょうし)

NBA・格闘技に限らず、各分野超一流な方々のインタビューで、その技術論やメンタリティを見聞きしていると千差万別で面白いです。

最近はニコラ・ヨキッチのバスケへの“無頓着さ”がよく話題にされ、本人も殊更にバスケ愛をアピールする事はなく、ハッキリと「バスケは最優先事項じゃない。家族だったり人生にはもっと大事な事がある」旨を度々述べていますが、実際のバスケへの取り組み方は勤勉そのものです。

2020シーズン以降総出場時間ランキング。プレイオフ含む.2023/12/6時点。その間の総得点・プラスマイナス他併記。

ヨキッチはジョーカーの愛称通り、昔から「走るの苦手」とか「ダンク出来ない」とか、時には「レブロンは僕と同じくらい身体能力に秀でていて凄い」といった自分を茶化すジョークをよく言いますが、同時に後進たちへのアドバイスでは「ハードワークの重要性」を度々説いています。アレクセイ・ポクシェフスキー、アルペレン・シェングン、アンソニー・ブラックetc.思いつくだけでも枚挙に暇がありません。

トレーナーや元チームメイトもヨキッチへのトレーニング・コンディショニングには驚かされる事が多いそうで、私お気に入りのコメントは自身も国際バスケのレジェンドであるファク・カンパッツォのもの。以下一部抜粋翻訳。元記事リンク

彼がどれほどの努力をしていたかはよく知っている。

何分プレイしていたか、夜の何時であろうが関係ない、試合後は必ずトレーニングウェアに着替えジムへ行く。

最初にジムに行き、最後に帰る。

(ヨキッチが怪我無く活躍し続けるのは)運とかそういう事じゃないんだ。

ヨキッチ本人はSNSをやらずトレーニング風景を公開する事もなく、当ブログ含め“無頓着さ”ばかり取り上げるので、そのバスケへの“勤勉さ”はあまり話題になりませんが、“不言実行“を最も体現するアスリートの一人だと思います。

ニックス戦のためにニューヨークを訪れた際、やはり競馬場へ。そういうとこやぞ。

ヨキッチは例外にしても、最近はSNSやメディアの多様性も増し、アスリート自ら情報を発信する事も増えました。

メンタリティ・モチベーションの上げ方には競技差や個人差があります。しかし他競技間で共通点が見つかる事もあります。

前述のハビブ・ヌルマゴメドフは幼少時から熊とスパーリングするほどの格闘エリートで

動画へのリンク

「愛はたまに人をソフトにするから恋愛映画は観ないよ」とも述べる禁欲的かつ超ハードワーカー。しかし、コロナ禍で御父上が急逝した直後の試合後に「僕にはもう両親が一人しかいない。もっと母と一緒にいてあげたい」とプロキャリア29戦全勝無敗のままスッパリと引退。

レブロンやヨキッチらと同じです、その競技で最強でありながら「家族が何より大事」。

ラストファイトの相手を務めたジャスティン・ゲイジーにも「感謝しているよ、兄弟。君の事はよく知っている。君の偉大さ。君が周りの人をどれだけ大切に思っているか。だから両親を大事にしてくれ。明日には何が起きるかわからないから」とメッセージ。
ありえないプレッシャーのかけ方をするハビブの引退試合へのリンク(あまりにも簡単そうに見えますが相手のゲイジ―は当時4試合連続で打撃でのKO勝利をしていました)

ハビブは引退後も興味深い事を沢山を言っていて、毎日毎朝のトレーニングの重要性を強調すると同時に“睡眠”、練習の合間の“お昼寝”の有用性も説いていました。動画へのリンク

格闘家と言うのは文字通り“戦う”のが仕事で物理的に傷つけ合う競技ですので、攻撃的な態度やトラッシュトークが多くなりがちですが、私が最も敬愛する格闘家・アスリートの一人、ジョルジュ・サンピエール(以下GSP)は現役時代から赤裸々にそのメンタリティやモチベ―ションの上げ方を公開。

「恐怖を受け入れた時、それは自分の武器になる」。
自分の弱い部分・不得手な部分を認め、改善に繋げたり、弱点を突こうとする相手の行動を読む等、恐怖の活用法はいくらでもありそうです。

引退後には「僕が自分の仕事で最も嫌いだったのは“戦う事”。自分の仕事・ライフスタイルを愛していたけど、世の中に“完璧な仕事”なんてない。1年365日中の2日間、試合のある日だけは耐えられないほどイヤだった。僕は“戦いを学ぶ事”や、例えそれが幻でも“強くなったと思える事”が好きだったんだ」とも。動画へのリンク

プロキャリアの始め頃は試合前に「こんな事は続けられない」と友人へ涙を流しながら打ち明けていたそうな。

そんなGSPさん、プロキャリア通算26勝2敗のGOAT(の内の一人)です。2敗の相手にはそれぞれリベンジ成功。

画像左が1敗の相手マット・セラ。引退後は二人仲良くアメコミ・オタク談議に花を咲かせておりました。動画へのリンク

初防衛戦でマット・セラに史上最大級の番狂わせTKOを喫したGSP。GSP好きにとってはホラー映画よりホラーな負け方でした(UFC公式が試合動画を上げていないのでリンクは張りませんが“GSP vs Serra 1”で検索すれば直ぐ引っ掛かります)。試合後、GSPが克服するためにとった手法は“マット・セラの名前を書いたレンガを数日間持ち歩き、最後は川へぶん投げる”というもの。・・・・・どことなく昭和の匂いがしますね。

バスケ・格闘技に限らず、頂点を極めた人間の考え方には共通点も相違点も沢山あって、ぱっと見では想像もつかない様な事・奇想天外に思える事も多いです。そのどれもが面白いんです。関係ないのにNBAブログで語っちゃうくらいに。

最後に、最近知ったモチベーションにまつわるお気に入りの言葉。機動戦士ガンダムシリーズの富野由悠季監督によるもの。

巨大ロボットものってさぁ、ガキ向けの番組だけどね。

まだ生きてて新作が作れるんだったら「鬼滅潰しにいく」とか「エヴァ潰す」、 そのくらいに思わないと、80過ぎてテレビアニメの仕事なんてやってられないよ。

変に大御所ぶらずエネルギッシュな部分がクリッパーズのオーナー、スティーブ・バルマーさんと近く感じます。

私は年を重ねるごとに達観したくなったり、冷笑的になったり、利口そうに振舞いたくなっちゃうんですけども、激情に身を任すことも忘れずにいたいもんです。

激情に身を任すクリッパーズオーナー、スティーブ・バルマーさん67歳。

余談の方がずっと長くなっちゃいましたね。では。

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