ラウリ・バード?SGA?急上昇のミカル?NBA’23のMIPは誰になるのか。/MIP候補たちの成長比較と味のある顔。/ハリバートン、ブランソンetc.
デビルマンとガッチャマンも気にするNBA’23MIP。
私もMIPについて考えるのが好きです。
他にもMVP、DPOY、All-NBA等々色々な個人賞がありますが、新しい発見や観戦意欲を最も高めてくれるのはMIP議論と感じております。
MVPやAll-NBA議論で拝見する選手名や技術論も勿論楽しいです。しかし、どうしてもお馴染みな名前・内容も多くなります。栄誉ある賞で関心/注目度も高く、それが故に悲しい方向でエスカレートしてしまう事もままあります。
世界TOP3選手同士について語り合っているはずなのに、およそ根拠の薄い足の引っ張り合いが展開される事もあります。(欠点について語り合うのは良いんですけど、感情論で謂れのない指摘が増えるように思います。愛が故な部分も大きいでしょうからある程度許容すべき事だとも思いますけど)
話が逸れました。
MIPです。NBA Most Improved Player Award最も改善されたNBA選手賞についてです。
のっけから水を差す様ですが、実際のMIP受賞結果はどうでも良いんです。
有権者やNBAファンたちが各選手の成長をどのように捉えているかを見るのが最高に楽しい。
PerGameスタッツ/カウントスタッツの増加を重視しているのか、数字の増加よりもアイテストから得られる“スキル/メンタリティの改善”を重視するのか、開幕前の期待度とのギャップを重視するのか、プレイタイムやコーチングの変更も考慮するのか等々、評価基準は曖昧で千差万別。
昨季’22はルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞経験があり、既にスターだったジャ・モラントがMIPを受賞した事で些か物議を醸しましたが、そのジャ・モラント受賞への不満・反対意見も含めて楽しい議論でした。
今季’23、3/13時点での主だった候補というと、
ラウリ・マルッカネン
ジェイレン・ブランソン
シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(以下SGA)
ミカル・ブリッジズ
タイリース・ハリバートン
恐らく、大体の投票用紙に書かれる名前は上記5選手の中から選ばれるでしょう。皆それにふさわしい活躍・改善を示しています。オフシーズンに皆の改善・以前との変化を見返し調べるのが今から楽しみです。
とりあえず5選手の今季’23スタッツと昨季’22スタッツ比較。2023/3/12時点。※画像クリックで拡大
マルッカネン。
SGA。
ブランソン。
ミカル。
ハリバートン。
みんなえらい!今季MIPに乞うご期待!
で終わらないのがMIP議論の楽しいところ。ここからが私にとっての本番と言っても過言ではありません。
MVPやAll-NBA議論にも共通して言える事ですが、反対意見やマイナーな意見には新しい発見が多く隠されてます。
そしてMIPはMVPほどは注目度が高くなく、選手のサラリーに直接関係する事もない。より曖昧な賞だからこそ、より自由で、よりポジティブな思い入れのこもった意見を目にする事が多いです。
言ってしまえば、公平である必要なんかありません。実際の有権者でないのであれば、何に基づいてでも良いと思います。(常識・マナーの範囲内で)
むしろ「好きで今季はより楽しませてもらったから」といった様な主観的な理由で挙げられている選手の方が興味がわきます。
例え受賞せずとも、それが渡邊雄太や好きな選手であったなら嬉しいですしね。
かくいう私の本日のMIPお気に入りはトレイ・マーフィーⅢ。
ペリカンズは主力の欠場に悩まされると同時にニョキニョキ新鋭が出てくるので色々な意味で油断ならないチームです。
トレイ・マーフィーⅢの今季’23スタッツと昨季’22スタッツ比較。
そして見て下さい、この表情。
この表情だけでMIPの資格があります。
・・・・試合中梅干しでも食べた?
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。
各ベッティングサイトでのMIPマイナー意見たち。2023/3/13時点Vegas INSIDER。
ここに名前が載っていて、ベンチ出場が主な選手はスターターでどうなるかも見てみたいですよね。
デアンソニー・メルトンはPerGameスタッツのボリュームこそ昨季据え置きですけど、ウェスト強豪グリズリーズのセカンドユニットからイースト強豪シクサーズのスタータへ移ってのアジャストメント・貢献は特筆に値します。
今季’23、20得点以上の試合は3試合のみで、TS%も想像したより高くないんですけど、プレイを観てると緊張しそうな場面で良く決めてる印象あります。
落ち着いてそうな顔してますもんね。
ヒゲないと印象違いますな。