米ソーシャルメディアが選ぶ現時点でのMVP他各賞。/1試合で同選手に3度の“キャリー”宣告、今後もこの審判基準は維持されるのか。

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米ソーシャルメディアが選ぶ現時点でのMVP他各賞。/1試合で同選手に3度の“キャリー”宣告、今後もこの審判基準は維持されるのか。

下馬評を覆す試合結果、2年目ロッタリーピックのウェイブ、ヘッドコーチ解任と開幕早々例年以上にショッキングな話題の多い気がする今季NBA。

初月を終え一区切り、という事で「もしシーズンが今終わったら」という仮定でslamstudiosが各賞受賞者(と次点)を公開。

MVPに関しては誰に聞いてもヤニスになるのではなかろうか。アイテスト、スタッツ/指標、チーム成績、どれを見ても隙が無いです。
以下画像はヤニスと次点のルカ・ドンチッチとドノバン・ミッチェルの今季スタッツ一覧。※画像クリックで拡大

みんなばすけっとぼーるがうまい。

MIPは“ラウリ・バード”ことラウリ・マルッカネン。誤解を恐れずに言うと、“Most Improved Player”「最も成長した選手」とはまた違うと思ったりします。マルッカネンは元々「出来る選手」だったと言いますか。
今までは長期的なチームビジョン/チームプランの影響で、マルッカネンのオールラウンドなスコアリングアビリティや多才さを披露する機会がなかった印象です。
そういった諸々含めてMIPでしょうし、もし実際に受賞となったら大感激しますけども。
以下画像はマルッカネンと次点のケルドン・ジョンソン、ジェイレン・ブランソンの今季スタッツ一覧。

COTYはジェリー・ビッカースタッフ。次点はウィル・ハーディ、ウィリー・グリーン
「私にコーチングはわかりっこない」と諦めてる人間なので何とも。ATO(タイムアウト後のプレイ)やデザインプレイの解説聞いたリ、他の方のコーチ評を聞くのは大好きですけどね。
このブログを始めたての頃、ウィル・ハーディに失礼なタイトルで記事↓を書いたのが最早懐かしいです。

話逸れますけどネッツのスティーブ・ナッシュHC退任。
コーチング手腕の是非はともかく、就任以来「選手の怪我の状態は?」とか「選手との関係は?」等々、コーチング以外でも頭を悩ませてた事多そうです。

そりゃこんな顔にもなります。

何はともあれ、ゆっくりなさってください。

slamstudiosはDPOYを選んでないです。ただ私が選ぶならルー・ドートかアレックス・カルーソですかね。
ドートは対マーベリックス戦、カルーソは対ネッツ戦での活躍がパッと頭に浮かんだってだけですけど。

とりあえず以上。

次の話題はオマケというか、今日の試合で非常に気になる珍事がありました。

ジョーダン・プールが1試合で3度“キャリー”(ドリブルの際ボールの下半分を持つ/手のひらを上向けにしてコントロールするバイオレーション、パーミングとも言います)をコールされました。

スティーブ・カーHCやドレイモンド・グリーンが認める通り、明らかにキャリーです。

ただ、今まで黙認されていた事でもあります。

カーHCは今日の試合前にNBAから「今日の試合ではドリブルバイオレーションを厳しくとる」旨のe-mailを受け取っていたことを明かし(チェックはしてなかったそうです)、「プールはキャリーしたが、アレン・アイバーソン以降多くの選手がやっている事だ」とも述べています。

カーHCは配慮してか現役選手の名前こそ出しませんでしたが、ルールブック上明らかにキャリーをしているのに見逃されている事は実際多いですし、過去と比べると当たり前にもなってきています。

ウォリアーズの大先輩リック・バリーも今年3月に「レフリーはルールブックに基づいてコールすべきだ。トラベリング、キャリー、ムービングスクリーン。全てルールブックに基づいてコールするべきだ。選手はアジャストする。コールされなければ彼らは続ける。ルールを破ってアドバンテージを得るのは馬鹿げている」(意訳、元動画はこちら)と大層憤慨していました。

L2M report(※)でもコールされなかったキャリー/パーミングはよく報告されています。

※:Last Two Minute Report、ラスト2ミニットリポート。試合後にリーグが公式に出す最後の2分間のレフェリングの正誤判定。試合終了までの残り2分間で3点差の時間帯があった試合(要は接戦)でのみ報告されます。

リンクはこちら

言い方悪いですけど、プールは「見せしめ」になった形ですかね。「今後はキャリーに厳しくしていくよ」ってメッセージの。今日(2022/11/02)の別の試合でクリス・ポールもコールされて御立腹の御様子でした。

私もカーHCに倣って現役選手の名前は出しませんが、今後もし今日の試合やルールブックの基準通りにキャリー/パーミングがコールされていくとしたら、多くの選手に相当な影響が出ると思います。

見所と言えば見所、クロスオーバーを多用する選手やドリブル中に方向転換する選手は特に要注意です。

キャリーに限らず、「ルールブックに基づいて“一貫性”をもってレフェリングする」のが理想だと思うんですけど、色々と難しいんでしょうか。Unnatural shot motionアンナチュラルショットモーションの基準とか未だに曖昧に思えますし。

今回はこの辺で、ではまた。

記事の後半、選手のプレイに水を差すような内容で申し訳ないです。

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