アナーキー・イン・ザ・NBA’23とケビン・デュラントの同期ランキング。/カオスなトレイ・ヤング&ステフィン・カリーと“Grit & Grind”と“Stan”。/マイク・コンリー、ブーチェビッチ、マキシ・クリバー、ジャバリ・スミスetc.

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アナーキー・イン・ザ・NBA’23とケビン・デュラントの同期ランキング。/カオスなトレイ・ヤング&ステフィン・カリーと“Grit & Grind”と“Stan”。/マイク・コンリー、ブーチェビッチ、マキシ・クリバー、ジャバリ・スミスetc.

2023/3/18、本日のNBA。

カオス。何が起きているのか。何を目にしたのか。もう頭が沸騰しそうです。

グリズリーズ、29点ビハインドからのカムバックOT勝利。

ロケッツ、ジャバリ・スミスのタフクラッチ3P&ボバン・マリヤノビッチのクラッチデフレクション。

マーベリックス、マキシ・クリバーのブザービーター。

・・・・・

・・・・・・・・・クレイジー・・・・・何がクレイジーってコレだけじゃあないんです。本来なら上記試合の1つづつで記事が書けますけど、他にも好試合が目白押しだったんです。もう・・・なんだろ?

というわけで、2試合だけピックアップ。

ウォリアーズ対ホークス戦。

トレイ・ヤング、ステフィン・カリーから(失礼ながら)まさかのクラッチディフェンス。

ウォリアーズの実況解説から「ヤングは“Villain”(ヴィラン。敵役、悪役みたいな意味です)」言われてましたけど、あのクラッチスティール&指振りレイアップからは、むしろ大胆不敵で桜木花道的な主人公感を得ました。

大先輩、倒さなければならない偉大な先人としてリスペクトしているからこそ、って部分も大いにあるでしょう。きっと多分恐らく。

オフには一緒にワークアウト。「見て盗めるもんは全部盗んでやる」と言わんばかりな鋭い眼光。試合後はハグを交わしながら会話を重ねていました。

けど、やっぱり悪役かも。なんか特撮の悪の幹部っぽいし。

スプライトのCMでの一コマ。

ウルブズ対ブルズ戦。

他の試合も間違いなく劇的で非常に面白かったんですけど、あえて「一番カオスな試合」を選ぶとしたら、このウルブズ対ブルズ戦だと思います。終盤だけでも書ききれないです。

好調デマー・デローザン、残り45秒のクラッチシチュエーションで8秒バイオレーション。トーリアン・プリンスの不要なパスミス。ナズ・リードのビッグタイムブロック。ジェイデン・マクダニエルズ&マイク・コンリーの3P爆撃。ルディ・ゴベア&パトリック・ベバリー、ファウルドアウト。一見不可解なジャンプボール判定。ダブルOT突入。

そしてニコラ・ブーチェビッチのスレッジハンマースラム。

ブルズ実況解説アダム・アミン&ステイシー・キングも子供の様に大はしゃぎ。やっぱこの二人好き。

「感情の乱高下」って意味では今季’23ゲーム・オブ・ザ・イヤーかもしれない粘りに粘った大熱戦でした。

“志あるところに道あり”

いや

マイク・コンリーあるところにGrit & Grindあり”

です。

グリズリーズのスローガンとして有名なGrit & Grind

ただ、あまり大きな声では言えませんが、グリズリーズだけのものにするのは勿体ないです。

良いチームカルチャーを言語化するのは思いの外難しくて、浸透させる事も難しいですけど、この“Grit & Grind”ウォリアーズの“Strength In Numbers”(全員の力)は簡潔かつ口にしたくなる響きがあります。

私はあらゆるチームに、あらゆる選手に、至る所で頭に思い浮かべております。

今日はそんな事が続いたNBAの一日でした。

今は、ゆっくりとアッツいお茶を啜りたい。

今回はこの辺で。ではまた。

余談。

NBAには世界中から多分野の才能が集まります。人材だけでなく、良いとこ取りに輸入された概念も多いです。

前述のGrit & GrindGrindの方はヒップホップカルチャーで好まれた単語だそうで。(起源・発祥は別)
原義は「臼で挽く・すりつぶす」といった意味合いで、それが転じて「歯を食いしばって耐え抜く」という意味のスラングとしてヒップホップの方々から好まれたんですね。

Gritの方は

Guts(ガッツ)
Resilience(立ち直る力)
Initiative(主導権)
Tenacity(粘り強さ)

の4語の頭文字をとったもの。ペンシルベニア大学のアンジェラ・リー・ダックワース教授によって提唱された単語。

↓の柔和そうな御方がアンジェラ・リー・ダックワース教授。マイク・コンリー、ザック・ランドルフ、マルク・ガソルらのお母さん。・・・と言えなくもない。TEDトーク(短い講演、日本語訳付き)へのリンク

元教師の心理学者。大雑把にまとめるのは恐縮ですが「教育・人生における成功は、『容易に早く習得する能力』だけでなく『動機付け・スタミナ・Grit』が大事ではないか」と研究を重ね提唱。
自身が提唱したGritに固執するのではなく、その後もGrit以外の成功の心理的要因を研究し続けているそうです。

ほんと大好きな言葉です。ありがとう、ダックワース教授。

おまけにもう一つ。ヒップホップから輸入された言葉。こちらはNBAに限った俗語ではなく、また些かネガティブな俗語でもあります。

“Stan”「スタン」

日本で言う「信者」みたいな意味で用いられます。宗教的な意味での信者ではなく「何かの熱狂的なファン」って意味ですね。選手名やチーム名の後ろにStanを付けると、「○○信者」となります。

由来はエミネムの楽曲“Stan”から。

スタンという名のエミネムの熱狂的なファンが狂信するあまり身を滅ぼしていく、って内容のリリックで、私は特にHIPHOPファンではないんですけど、「やっぱりその道の一流の人が作るものってのはインパクトがあるなぁ」と感心したのを覚えています。(今聞き返してみても、おっかない曲)

初カキコ…ども…

俺みたいな中3でグロ見てる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは

今日のクラスの会話
あの流行りの曲かっこいい とか あの服ほしい とか
ま、それが普通ですわな

かたや俺は電子の砂漠で死体を見て、呟くんすわ
it’a true wolrd.狂ってる?それ、誉め言葉ね。

好きな音楽 eminem
尊敬する人間 アドルフ・ヒトラー(虐殺行為はNO)

なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、義務教育の辛いとこね、これ

このコピペを生み出した少年がスタンの様になってない事を祈るばかり。

NBAと関係ない話で締めるのもアレなので、マイク・コンリーの偉大な軌跡を載せて締めましょう。

2007年ドラフト出身選手の総得点ランキング。2023/3/18時点(今日の試合結果はまだ反映されていません)。

コンリーはNBAデビュー直後は「悪くない成績」、そこから緩やかな成長が続き「悪くはないけど4位指名にしては物足りない」なんて評価もありましたが、グリズリーズで献身を続け、さらに所かまわず献身を続け、気付けば2007年組屈指の大当たり選手。

総得点でケビン・デュラントに次ぐ2位。総アシストで1位。総リバウンドで9位。総スティールで2位。テクニカルファウルは0回(試合中一度宣告されるも、後に誤解とわかり撤回)。

何度でも言いたい。

“Grit & Grind”

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