【ドノバン・ミッチェル移籍】今トレードはジャズとキャバリアーズへ何をもたらすのか?

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【ドノバン・ミッチェル移籍】今トレードはジャズとキャバリアーズへ何をもたらすのか?

ジャズ側が欲したのは指名権をメインとした「将来性」で、ゴベアのトレード含め今オフは現時点でも目標を達成したと言えるでしょう、少なくともダニー・エインジCEOはそう思ってるはずです。今後も更なる手を加えるでしょうが。

気になるのはキャバリアーズの方です。「失敗」だと思っているわけではなく「魅力的ではあるけどリスキー」だと思います。
キャバリア―ズはガーランド、モブリー、アレン他現時点でも堅実かつまだまだ成長が期待できるヤングコアを揃えています。
アイザック・オコロも脇を固められる良いディフェンダーでしょう。
ケビン・ラブやリッキー・ルビオらベテランも添えて、非常に良いバランスを持っていましたし、セクストン不要論が出てきたのもソレが故でしょう。

ドノバン・ミッチェルはここ3年連続オールスター選出でプレイオフでも実績があるリーグ屈指のガード(ただ昨季プレイオフでは不調)。

マルッカネンとほぼ昨季全休だったセクストン、ルーキー、複数指名権、スワップ権を引き換えにして、上記キャバリアーズの面々にミッチェルが加わる事は間違いなくアップグレードだと思います。・・・・現時点の数字/机上では

私が思うキャブスの懸念材料は「既存メンバーたちの成長への阻害」と「方向性/中心選手のブレ」です。

1.「既存メンバーたちの成長への阻害」について。

ガーランドはパス意識の高い選手ですからミッチェルと相性が悪いとは思いませんが、昨季21.7PPGのTS%57.6%と優秀なスコアラーでもありましたし、成長にもまだまだ期待が出来ます。
モブリーは昨季15.0PPGは立派なものの、TS%は54.9%とPFとしては低めです。シュート範囲の狭いジャレット・アレンの隣でプレイをしていくのなら、ある程度多彩な成長が求められます。

ミッチェルは間違いなくスコアラーとして優秀ですが、昨季はチャッカ―(矢鱈にミドル/ロングレンジを打つ選手の事)と見なされる事も多く、インサイドミスマッチへのパスを拒否する/見逃すシーンも見受けられました。特にゴベアへのパスの少なさは度々話題になりました(イライラしたスナイダーHCが噛んでるガムを投げ捨て、また拾って口に戻すシーンも話題になりました)。

現時点で発展途上なモブリーやアレンに我慢してエントリーパスを出せるのか。ガーランドがメインハンドラーとして攻める時にそれを受け入れ、効果的な動きが出来るのか。

アップグレードしたとはいえ優勝へはまだまだ「成長」が必須です。如何にしてミッチエルが他メンバーの成長を阻害することなくケミストリーを築いていくかは懸念材料であり、大きな見所だと思います。

2.「方向性/中心選手のブレ」について

誰が「ゴー・トゥ・ガイ」で何が「メインウェポン」になるのでしょうか。キャブスには選択肢が多くあります。サイズのあるアレンとモブリー二人が生む自動ミスマッチ、ガーランドのIso、2メンゲーム。昨季キャブスは欠場者が多発しながらもDefRtgリーグ7位とディフェンスも強みでした。

そこにミッチェルという強力な武器が加わります。しかしミッチェルはおよそ185cmでガーランドも同程度のサイズです。昨季ジャズがそうであったように、いくら優秀なリムプロテクターがいてもバックコート陣に難があるとチーム全体のディフェンスは損なわれます。ゴベアやロイス・オニールがいた昨季ジャズのDefRtgはリーグ11位程度でした。

1の懸念点と被りますが、如何にミッチェルがオフェンスで多様な役割を受け入れるか。ディフェンス面でも隙にならないようケミストリーを構築していくか。これが2つ目の懸念材料であり見所です。

何やらネガティブな書き方になってしまいましたが、以上が今トレードで得た最初の雑感です。言い訳するわけではありませんが、上で言う「懸念材料」とは私にとっては「見所」とほぼ同義語ですし、目が離せない魅力的なチームになったと思います。アレンも期待していたマルッカネンがいなくなるのは少し残念ですけど。

ルビオとミッチェルの再会ですとか100%楽しみな事も沢山ありますので、来季キャバリアーズに大注目です。

ルビオも早速反応、やっぱ仲良いのね。
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