【NBA】2024RS閉幕。相手3PとリムFGを最も抑え込んだチームとミッドレンジの得意なチーム他各種ランキング&グラフ。プレイオフ1回戦で気になるチームの懸念点と希望的観測。/ウルブズ、サンズ、バックス、ロケッツ、ブルズ、ユタ・ジャズ、レイカーズ、ナゲッツ

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【NBA】2024RS閉幕。相手3PとリムFGを最も抑え込んだチームとミッドレンジの得意なチーム他各種ランキング&グラフ。プレイオフ1回戦で気になるチームの懸念点と希望的観測。

NBAにおいて“一寸先は闇”です。

3日前ナゲッツはウルブズを相手に首位決戦を制し1シードを獲得。が、次の試合でスパーズに23点差のリードをひっくり返され敗戦し第3シードに。同日の試合でウルブズはホークスに勝利し再び順位を入れ替えるも、最終戦でサンズに敗戦し第3シードに。

最終順位とプレイオフ組み合わせ。以下全て2024/4/15時点。

前述のウルブズとサンズがプレイオフ1st Roundで再戦する事と相成りました。

非常に楽しみなマッチアップです。ホームコートアドバンテージはウルブズにありますが直接対決の戦績は0勝3敗で、いずれも二桁差での敗戦。

気になるのが「ウルブズのディフェンシブスキームがどうなるか」です。

今季ウルブズのDefRtgはリーグ1位。

今季2024、DefRtgランキング。Cleaning the Glass準拠。

今季ウルブズのディフェンスを超ざっくり説明しますと、相手のリムFG%とリムFGの頻度を低く抑え、3Pに対しても同様でした。

今季2024レギュラーシーズン、相手リムFG%と相手3P%グラフ。

今季2024レギュラーシーズン、100ポゼッションあたりでの相手リムFG試投数と3P試投数グラフ。

雑に言い換えますと、「ウルブズは相手にミドルを強いるディフェンス」をしていました。

今季2024レギュラーシーズン、100ポゼッションあたりでの相手ロングミドルFG試投数とショートミドル試投数グラフ。

となると、ここで一つ問題があります。

1st Roundの相手サンズはケビン・デュラント&デビン・ブッカー&ブラッドリー・ビールというエリートミッドレンジシューターが3人いるミッドレンジの大得意なチームです。

今季2024レギュラーシーズン、ミッドレンジFG%ランキング。100ポゼッションあたりでのロングミドル試投数併記。

サンズはミッドレンジFG%で5位、試投数で2位。

今季2024サンズの得意不得意を指標化したもの↓。BBall Index準拠。

リムFGは機会を作る事も決める事も不得手。

サンズのミッドレンジはリーグトップクラスですが、それでもミッドレンジFG%は46%程度。しかし、ウルブズが「ミッドレンジは打たせて良い」と思えばKDやブッカーらに火がついてしまうかもしれません。彼らにはその実績があります。

現役選手対象、キャリアプレイオフPPGランキング。試合数/各種%併記。

KDは2位。ブッカー5位。ビール20位。
また話が脱線しますが、レギュラーシーズンで効率的だったエリートスコアラーでもプレイオフではTS%が60%以下に落ち込みがちです。60%超えているステフとヨキッチでもレギュラーシーズンと比べれば大分下がってますからね。やはりプレイオフディフェンスは別物です。

そんなわけで、「ウルブズはディフェンスをどうするのか、どうなるのか」等々、ウルブズ対サンズシリーズには興味津津です。

ウルブズファンの方にとっては不安を煽る内容になってしまいましたが、前述の通りプレイオフは別物。レギュラーシーズンスイープされたチームがプレイオフでリベンジした事例は腐るほどあります。

次の話題。

イーストの3シードvs6シード、ペイサーズvsバックスも因縁浅からぬ要必見マッチアップ。

ヤニス・アデトクンボのフランチャイズレコード記念球を巡り一悶着。色々と誤解もあったようで、事の是非は存じ上げませんが、試合へのちょっとしたスパイスにはなり得るでしょう。

バックスはドック・リヴァースHC就任後17勝19敗。レギュラーシーズン最終戦で順位を落とし、大黒柱ヤニスの健康状態も心配されるなど黄信号。

気になるのは「デイミアン・リラードがどうなるか」です。

ウルブズ対サンズシリーズはスタッツ・データで見所を示すアプローチをとりましたが、私が現在のリラードとバックスの苦境に対して思うのは

「リラードはもう一人のブレイザーズGOATクライド・ドレクスラーと同じ道を歩むのかもしれない」って事です。

ドレクスラーはブレイザーズで2度NBAファイナルまで進出するも2度とも敗退、ブレイザーズでの限界を感じ1995シーズン途中に前年チャンピオンのロケッツへとトレード加入。ロケッツにはアキーム・オラジュワンというリーグ最高峰のビッグマンがいました。

リラードも2021チャンピオンのバックスに加入。バックスにもヤニス・アデトクンボというリーグ最高峰のビッグマンがいます。

で、ドレクスラーとオラジュワンの超強力デュオを結成した1995ロケッツのレギュラーシーズン成績はというと47勝35敗で第6シード。前年1994の58勝22敗(第1シード)から大きく落ち込みました。より正確に言うとドレクスラーは1995シーズン途中での加入で、加入時点でのロケッツ戦績は27勝15敗でしたので、ドレクスラー加入以降は20勝20敗の勝率5割程度。

当時ロケッツ在籍で現コメンテーターのケニー・スミスは「ロッカールームで足を組みウォールストリート・ジャーナルを読むコイツは何様なんだ?俺たちは昨年コイツのいたブレイザーズに勝ったばかりじゃないか」と当時を回想し、優秀な戦友たちを失ってまで得たドレクスラーの事を快く思っていなかったらしく、オラジュワン以外の何人かのチームメイトも同様でした。

で、結果はというと・・・・・・

NBAファイナルでイースト第1シードのマジック(シャック在籍)をスイープしての優勝。

当時ドレクスラーはNBA12年目、3度目のNBAファイナル挑戦で悲願の初優勝。普段紳士然としているドレクスラーが優勝後に見せた子供のような笑顔とインタビューは強く印象に残っております。ハイライト動画へのリンク

記者会見中に前述のケニー・スミスから祝福(?)されるドレクスラー。

リラードも今季12年目のブレイザーズGOAT。勿論違う部分も沢山ありますけども、“リラードもバックスも侮るなかれ”です。

とりあえず以上。

他のチーム・マッチアップについてはまた別の機会に書きますが、まず言えるのは今までの全てのチーム・どんな優勝チームでも「シーズン全てが順風満帆だったチームなどない」という事です。一寸先は闇、良くも悪くも「お先真っ暗」です。

バスケ・NBAファンでありWOWOWのNBAイメージソングを手掛けた事もある甲本ヒロト氏のお言葉。

今回はこの辺で。ではまた。

余談。ちょっとした思い出話。

「レギュラーシーズンとプレイオフ、特にNBAファイナルは別物」みたいな事を聞いた時によく思い出すのは1998ブルズ。

1998ブルズはレギュラーシーズンでジャズに0勝2敗、カンファレンスファイナルではペイサーズ相手に第7戦までもつれる大苦戦でNBAファイナルまでの休みが少なく、一方ジャズはカンファレンスファイナルでレイカーズ(シャック在籍)をスイープし休みたっぷり。NBAファイナル直前では「ジャズ有利」とする声も少なからずありました。

世界で一番尾行に向いていない男シャック。ルディ・ゴベアに対して辛辣なのはジャズに良い思い出がないからなのかもしれませんね(プレイオフで1勝8敗)。

私も「よっしゃ。いい加減ジョーダン凹ましたれ。勝ち逃げなんざさせたらアカン」と期待しましたが、結果は歴史が示す通り。

第3戦では42点差の超ブロウアウトしブルズが4勝2敗で優勝。他の試合はいずれも5点差内でしたけど、当時の私は「こんだけ圧倒しといて引退とか本当にイケ好かない野郎だ」と怒り心頭でした。

NIKEの引退特別CMを初めて見た時の感情は今思い出してもよくわからんです。CMへのリンク

んで、鼻すすりながら「ああ、ちくしょう。ホントにジョーダン引退しちまうんだな」と思った3年後、ジョーダン再び現役復帰っていう。つくづくNBAの一寸先は闇です。

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