「予測システム/モデル」による「殿堂入り確率」現役TOP60ランキング、人間の予想とは結構違う。ハーデン、ドワイト・ハワード、ラス、カイリー、レブロン、バトラー、ヤニス、ステフ、ロンド、カワイ、クレイ、PG、ヨキッチetc.
前回はThe AthleticのRob Peterson記者の殿堂入り選手予想で記事を書きました。
今回はデータサイトBBRの“Hall of Fame Probability”を見てみましょう。
“Hall of Fame Probability”は直訳すると「殿堂入り確率」、以前紹介したProjections(予測)システム/モデルを用いて算出されたスタッツです。
トニー・パーカーを例に“Hall of Fame Probability”の計算モデル/計算式が公開されているので、その一部を参考までに。
Int. -0.20303 Height (in.) -0.14203 * 74 = -10.51022 NBA Championships 0.80573 * 4 = 3.22292 NBA Leaderboard Points 0.01594 * 4 = 0.06376 NBA Peak Win Shares 0.41568 * 9.6 = 3.99053 NBA All-Star Game Selections 1.02443 * 6 = 6.14658 --------------------------------------------------------------- 2.71054
P(HoF election) = 1 / (1 + exp(-(2.71054))) = 93.8%
上記計算式を見て「この計算式、NBAでの実績だけで国際大会/アマチュアでの実績が考慮されてないじゃん。殿堂入りってNBA以外での実績も込みで決まるはずだからおかしくない?」と御思いの方、ごもっともです。
ただ、“Hall of Fame Probability”は元々「NBAのスタッツや実績だけで殿堂入りを予測してみよう」というコンセプトで作られた予測モデル/スタッツです。言い換えれば、「正確に予想するため」というよりも「NBAのスタッツや実績で色々遊んでみようぜ」って試みの予測モデルです(私の解釈では)。
以前紹介したSimple Projection Systemと似たようなもんです。
なので、Simple Projection Systemと同じように「そーいうもんなんだな」と気楽に楽しんで頂ければ幸いです。
では、見てみましょう。
“Hall of Fame Probability”「殿堂入り確率」現役TOP60ランキング。2022/9/12時点。
計算式上、キャリア年数が多いほど有利なので、順位もそれに倣った傾向に。
Rob Peterson記者の予想と比べてケビン・ラブやロンドが“Hall of Fame Probability”では高評価になっていたりと結構な違いがあります。
テイタムやドンチッチがいないのは「400試合出場」の条件を満たしていないからです。
・・・・・・聞きたくない方も多いかもしれませんが、昨季’22レイカーズはレブロン、ラス、AD、メロ、ドワイト・ハワードと10位内中5人の選手がいたチームだったんですね。
そりゃレブロンもこんな↓虚無感のある表情しますわね。※画像はCGです