○○マンバ「選手がGリーグで燻っている理由は“自分が何のオーディションを受けているか”を理解していないから」/クレイ、嫉妬する【NBA近況】

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○○マンバ「選手がGリーグで燻っている理由は“自分が何のオーディションを受けているか”を理解していないから」/クレイ嫉妬する【NBA近況】

先日ゴールデンステイト・ウォリアーズからマック・マクラングが解雇されました。

サマーリーグで人々を魅了するプレイを披露していて、来日中もウォームアップで派手なスラムを見せたりしていました。
その身体能力やハンドリングを目の当たりにした人間からすると「勿体ない」という気がします。

しかし同時に思い出されるのは以下の言葉。

(NBAを目指している)選手がGリーグで燻っている大きな理由は“自分が何のオーディションを受けているか”を理解していないからだ。

スカウトたちはGリーグにCFO(会社のお偉いさん、つまりスター)を捜しには来ていない、毎日働いてくれる清掃員を捜しに来てる。“自分が何が得意でチームが何を必要としているか”を認識するのが大事なんだ


How Sam Presti Changed Alex Caruso’s Perspective on Making It In The NBAから一部抜粋/意訳

この発言はアレックス・カルーソによるものです。2020/11/09頃、JJ・レディックのポッドキャストチャンネルThe Old Man and the Threeにゲスト出演した際、レディックとの「リーグで生き抜くための自己認識について」の談話中に発せられました。

この言葉は「非常に含蓄のある言葉」としてNBAコミュニティで大きく話題となりました。引用される事も多いです。

この言葉を裏付ける様に、ここ10年Gリーグ(’17以前はDリーグ)で華々しい活躍をしてMVPを受賞した選手で、NBAでまとまった出場時間(1シーズン通して平均20分以上)を得られたのは元NOP,WASのティム・フレイジャーと現TORのクリス・ブシェーくらい。

カルーソ自身は「自己認識の大事さ」を体現しているかのような選手です。チームから求められるものを熟知し、なおかつ出しゃばり過ぎない。得点力に秀でているわけではない分無駄打ちをせず、ディフェンスに手を抜かず注力し続ける。素晴らしい選手です。

ただ私、決してカルーソに反対するわけではありませんが同時に「若い頃から自身の才能にリミットを設けないでほしい」と思ったりもします。カルーソの言葉は興味深くタメになる言葉ですが、「思考停止で全ての選手に適用すべきではない」とも思うんです。
「出来ない事/不得意な事はやらない、得意な事でだけチームに貢献する」ではやはり成長に制限がかかってしまいますし、アマチュア/学生バスケの選手に「好きなプレイでなくチームから求められるプレイをしろ」とは言いたくありません。所属しているチームのレベルにもよりますし、非常に難しい問題です。


1、2年前にはニコ・マニオンがプレイタイムを求めてウォリアーズから退団しました。そのマニオンは自身のプレイスタイルを貫き通して、今夏にEurobasket2022イタリア代表として元気な姿を見せてくれました。

マクラングが今後どのような選択をするかは不明です。

リムへ果敢なハンドラースタイルで一番星を目指すのか、私が想像もつかない様な変貌を遂げるのか

どちらにせよ、楽しみにしております。

無駄に偉そうになったので、お詫びにお宝画像(?)。

サムライ写真撮影の仲間外れにされて怒るクレイ・トンプソンによる投稿。3人共眼光が本物のソレ。

今回はこの辺で。ではまた。

※タイトルの「○○マンバ」は「ハゲマンバ」、カルーソの愛称の一つ“bald mamba”から。

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