効率の良い平均15得点以上選手TOP20ランキング、スターかもしれない選手が混ざっている。/ミカル・ブリッジズ、ステフィン・カリー、デイミアン・リラードetc.
NBA2023シーズン序盤はコート内外で「波乱続き」と言えるでしょう。ユタ・ジャズ首位は言わずもがな。昨季王者や優勝候補のスタートダッシュ失敗等々。
とはいえ、「波乱があるのは例年通り」でもあります。100%開幕前の予想通りに事が進む方が余程珍しいでしょう。クリッパーズやネッツはスタートダッシュに失敗したとはいえ、なんだかんだ調子を上げてきてもいます。
そんな中、ひっそりと「大方の予想通り」なチームもいます。
昨季最下位、The Athletic開幕前パワーランキング27位、NBA.com開幕前パワーランキング24位、ESPN開幕前パワーランキング30位で今季2022/11/10現在2勝10敗最下位のヒューストン・ロケッツです。(ちなみにジャズは開幕前パワーランキングでThe Athletic29位、NBA.com28位とロケッツよりも下位でした)
レーティングで言うと昨季OffRtg26位→今季24位、昨季DefRtg30位→今季28位、昨季NetRtg29位→今季29位。
OffRtgとDefRtgは順位こそ上がっていますが数値は昨季とほぼ同じ。「改善している」とは言いづらいのが現状です。
オフにクリスチャン・ウッドを放出し、本格的に若手へと“舵”を任せた今季。その“舵”を誰がどの程度の割合で握るのか、は私が今季ロケッツで楽しみとしているところです。
以下今季ロケッツロスター2022/11/10時点でのスタッツ一覧。※画像クリックで拡大
ジェイレン・グリーンとケビン・ポーターJr(以下KPJ)が出場時間、PPG、USG%でチーム内1位と2位で、いずれの数字も前年より上昇しています。
そうこなくてはいけません。ジェイレン・グリーンはAll-rookie-1stを獲得した2年目、KPJは長期延長契約(しかも1年目だけ保証でKPJにとってリスキーなの)を結んだばかりですからね。
だが少し待ってほしい。
・・・・・なんか変な選手がいます。
はい、アルペレン・シェングンですね。
シェングンの数字の伸びは凄まじいものがあります。ルーキーシーズン開幕前からヨキッチと比較されるようなプレイスタイルやボールに話しかけるフリースロールーティン等“物珍しさ”で注目を集めていましたが、今季2022/11/10時点でのシェングンは“物珍しい”いだけでなくハッキリと“実力者”です。
以下シェングンの1年目と2年目スタッツ一覧。
特に着目したいのはTS%の上昇率とショットチャート。TS%は1年目55.2%(リーグ平均56.6%よりも少し低い程度)から今季は65.5%と非常に高い数字です。今季15PPG以上を記録している選手の中で7位の高さです。
今季15PPG以上選手のTS%TOP20ランキング。
シェングンの試合を観ていて目立つ昨季との違いは「ペイント内/ゴール下でのステップやフィニッシュの巧みさ」です。ロケッツの大先輩アキーム・オラジュワンの薫陶の賜物でしょうか。オラジュワンとのワークアウト動画はこちら
昨季(左)と今季(右)のトゥルーシューティングチャート。
APGは微減しているもののフラッシーなパスを試みるのは相変わらずです。色々な面で目の離せない選手と言えます。
記事冒頭なんやかんや言いましたが、私にとってヒューストン・ロケッツと言うチームは「今後が気になる」という意味では強豪チームにだって些かも負けていません。
3位指名ルーキー、ジャバリ・スミスJrはどういった役割を担うのか、この2年で獲得した7人もの1巡目指名選手たちは他チームメイトたちとどう共存していくのか、興味津々です。
・・・・・・オラジュワンは以前高いレッスン料が話題になっていましたが可愛い後輩には流石にタダにしたのかな?
今回はこの辺で。ではまた。
おまけ。
何度でも見たいシェングンのシュート練習シーン↓。
Kawaii.