NBA昨季今頃と今季現時点の順位表比較でわかる、「諦めたらそこで試合終了」の精神。ファイナル進出のボーダーラインは25勝25敗?/ペリカンズ、レイカーズetc.
11月も中頃に差し掛かりまして、各チーム15試合程度の試合をこなし、おおよその雰囲気と言いますかシーズンの行く末がおぼろげながら見え始めた気がする時期であります。
2022年11月14日時点での順位表は以下。
多かれ少なかれ、皆さま希望と不安を胸の内に抱えていることと思います。
私も「このチームは優勝狙える」「あのチームは厳しい」云々あーだこーだと予想を立ててみたりしております。
この時期の予想なんてちっっっともアテになりませんけどね!
というわけで、昨季’22シーズン2021年11月15日時点での順位表を見てみましょう。今からちょうど1年前の順位表です。
まず注目したいのは2勝13敗のニューオーリンズ・ペリカンズ。
ペリカンズはここから昨季プレイオフ進出を果たしています。しかもウェスト1位のフェニックス・サンズを相手に2勝を上げ、熱い試合を見せてくれました。
昨季ペリカンズが、スタートダッシュに失敗するも中盤以降に盛り返した要因は最序盤欠場していたイングラムの復帰やルーキー/若手の躍進、トレードデッドラインでのテコ入れ等々、チームの知恵と奮闘が重なってのことです。
ですので「昨季ペリカンズができたのだから今季の他のチームもできる」だなんて軽々しく言うのは、些か不適切かつ失礼な気もします。
しかし現在苦戦中のチームのファンが“励み”にする分には問題ないでしょう。
レイカーズもレブロンやADやラスが健康でコンスタントに出場して、何らかのテコ入れをし、オースティン・リーブスら若い選手の成長を信じて時間がかかる事を受け入れれば・・・・・・もしかしたら・・・・・。
若々しく成長著しいロスターのロケッツやマジックは言わずもがなです。
次に注目するのは1年前のワシントン・ウィザーズとブルックリン・ネッツ。当時10勝3敗と10勝4敗と好成績。
しかしウィザーズはこの後細かな連敗を重ね勝率5割を切ったころにブラッドリー・ビールが怪我で離脱し、そのままシーズン中に復帰することなくチームもプレイオフを逃しました。
ネッツは色々とゴタゴタが重なり主力欠場&ロスター変更を余儀なくされ悪夢の11連敗も記録、プレイオフ1回戦で敗退(※)。
つまり現在(2022/11/14)首位ミルウォーキー・バックスやブレイザーズ他上位チーム/ファンの皆様は油断大敵。
もしかしたら、その好成績はスケジュールに恵まれてのものかもしれませんし、薄氷の上に成り立つギリギリの綱渡りなのかもしれません。
そして昨季ファイナル進出を果たしたボストン・セルティックスは2021年11月15日時点では7勝7敗の勝率5割。それどころか翌年1月28日まで25勝25敗の5割でした。
そこからセルティックスは26勝6敗の超快進撃を遂げ、レギュラーシーズンを51勝31敗イースト3位で終え、その勢いのままNBAファイナルにまで駒を進めたのでした。
そのNBAファイナル第3戦後、マーカス・スマートが過去やシーズン序盤の苦戦を差して、印象的な言葉を残しています。
“We had to go through the storm to see the rainbow”
俺達は虹を見るために嵐に立ち向かわなければならなかった
雨降って地固まる、七転び八起き、災い転じて福となす、怪我の功名、人間万事塞翁が馬。
贔屓が負けた時の負の感情は理屈でどうこうできるものでなく、往々にしてままならないものですが、できるだけ前向きでいたいもんです。
なんとなく前向きになれそうなコラ画像↓。
今回はこの辺で。ではまた。
※:余談。
昨季(というか今季も)シーズン中何かと話題に事欠かずコート内外で色々とあったネッツですがプレイオフの試合は非常に見応えのあるものでした。
KD&カイリーへのセルティックスのトータルエフォートは、その後のシリーズと比べても遜色ないものだったと思います。
この年唯一のスイープをされたとはいえファイナル進出のセルティックス相手に全試合1桁点差の接戦を演じましたし、何より面白かったですからね。
4試合スイープではNBA史上3番目に少ないマージン(点差)でした↓。この年のプレイオフ他シリーズでは大差の試合が多かったのが何とも皮肉。