【タイムカプセル】5年前の米メディアによる’23オールスター選手予想その2、リアクションしづらい。カイリー、ヨキッチ、カワイ、KAT、ポルジンギス、テイタムetc.
前回記事↓の続きです。
約5年前の2018年2月14日付Bleacher ReportのAdam Fromal記者による“Predicting the 2023 NBA All-Stars”「2023年NBAオールスター予想」という記事を翻訳/紹介。ついでに私の感想/予想も添えています。2022/9/30時点。
では4年半前のAdam Fromal記者が選んだ’23オールスター選手たち24人のうち残り12人を見ていってみましょう。
13.カイリー・アービング
当時セルティックス所属「24.6 points, 3.6 rebounds, 5.0 assists, 1.1 steals, 0.3 blocks」を記録。
予想しづらい!
昨季もまさか「パートタイマー」になるとは思いませんでしたし、最近もリーグの決定への不服を感じさせる不穏な発言がありましたし。
コートに立ちさえずれば絹の様に滑らかなプレイを見せてくれる史上屈指のエンターテイニングな選手で、オールスターの華やかな舞台が良く似合います。つまり出て下さい、試合にもオールスターにも。
あとカイリーには申し訳ないですけどバークレーの”Half-Man, Half-a-Season”呼びはめっちゃ笑いました。(ビンス・カーターの“Half-Man, Half-Amazing”をもじったイジリ)
14.ニコラ・ヨキッチ
当時も今もナゲッツ所属ですけど当時は「16.6 points, 10.4 rebounds, 5.6 assists, 1.2 steals, 0.7 blocks」と一見おとなしめ。
しかし既にアドバンスドスタッツやアイテストでは傑出していたので、当時の予想としても割と無難な予想だと思います。
ただ前回記事のヤニス、ドンチッチと同じでまさか「2年連続MVP」とまで予想できた人はそうはいなかったかと。「国際化」が謳われて久しいNBAですが我々の認識はまだまだ追いついていないのかもしれません。後輩のニコラ・ヨビッチも頑張れ。
15.カワイ・レナード
当時スパーズ所属「16.2 points, 4.7 rebounds, 2.3 assists, 2.0 steals, 1.0 blocks」を記録(結局怪我でほぼ全休する事に)。
出てほしい。前回記事含め来季オールスターに一番出てほしいと思っている選手です。
怪我明けで完全復活した姿が見たいってのは勿論で、オールスターウィークエンドでのオフコートカワイもたまらなく見たいんです。
何かの間違いで空手家カワイの姿で登場とかしないかな。
16.ドノバン・ミッチェル
当時ジャズ所属「19.5 points, 3.5 rebounds, 3.4 assists, 1.5 steals, 0.4 blocks」を記録。
当時ルーキーでした。すでに20PPG近い数字を出していたわけですから誰だって輝かしい未来を想像しますよね。
しかしジャズではなくキャバリアーズ所属になるとは誰も予想しなかったでしょう、当時レブロンもいましたし。
昨季躍進するも怪我と共に終盤失速してしまったキャブスを強豪へと変貌させればオールスターの道は自ずと開かれますから、期待したいですね。
出来ればまたガーランドなりチームメイトと共に選出されてほしいなと思っております。一緒に成長していってほしいですから。
来季オールスターがユタで開催というのがなんとも。
17.ジャマール・マレー
カワイ、ミッチェルと並んで予想されてるってのが何やら運命的なものを感じますね(選手紹介順は元記事のまま)。
「16.3 points, 3.5 rebounds, 2.9 assists, 0.8 steals, 0.3 blocks」と当時のヨキッチと同じく他候補者と比べるとおとなしめ。
元記事でも「最もリスキーな選択」と書かれています。
しかし来季オールスターに選ばれる事となったら、それが上記ミッチェルやカワイと一緒であったなら、そりゃあもう見所満載なオールスターです(大手放送局がどう思うかは知りません)。バブルでの因縁の相手同士で対戦もしくは共闘、カワイとは同じACLtearからの復帰。
さらにヨキッチと並んで楽しそうにしてる姿を見たら私は鼻血を出すかもしれません。
そう考えると、最近のゆるーいオールスター本戦も悪くないのかも?1年おき交互にしますか、ガチとゆるい感じなの。
18.ヴィクター・オラディポ
当時ペイサーズ所属「24.4 points, 5.4 rebounds, 4.1 assists, 2.1 steals, 0.8 blocks」を記録。
現状この年の成績が諸々キャリアハイで、この年以降レギュラーシーズンで40試合以上出場した年がありません。
ただ昨季プレイオフでは随所でインパクトを残し今オフ2年18.2Mでヒートと再契約。
流石にウソはつきたくないので「来季オールスター狙える」とは言いません。けど苦難の道を辿ってきましたし3Pコンテストなりスキルチャレンジなり、誰かの付き添いでも何でも楽しそうな姿が見れたら嬉しいです。・・・・・・これが「フラグ」になって本戦出場となれば何より。
19.クリスタプス・ポルジンギス
当時ニックス所属「22.7 points, 6.6 rebounds, 1.2 assists, 0.8 steals, 2.4 blocks」を記録。
NBAに平坦な道などないでしょうがKPはとりわけ紆余曲折な道を歩んできてると思います。
「ニックスの希望」の立場を捨てて「マブスの希望の相棒」になる事を選ぶも残念ながら力及ばず。ウィザーズでの立ち位置もイマイチはっきりしていないと言いますか、ビールが中心になるのは間違いないんですけど昨季ウィザーズ/ウェス・アンセルドHCは明らかに従来のハイボリュームスコアラーな姿をビールに求めていなくて、元居たナゲッツのようなボールムーブメント/オフボールムーブメント両方とプレイに関与する選手を多くするオフェンスをやりたがっていた印象があります。
なのでビールと同じくKPも今後の活躍が読みづらいです、つまり気になりますし楽しみです。
シンプルにビール&KPのピック&ロールorポップの2メンゲームでも楽しそうですよね。
W杯予選での姿が渋くてイカしてました。
20.キャム・レディッシュ
当時ウェストタウン・ハイスクール所属(デュークへの入学が内定)「28.4 points, 6.9 rebounds, 4.2 assists, 2.5 steals, 0.4 blocks」を記録。
「ポテンシャル/タレントは凄い」でずるずるとキャリアが浪費されていっております。学生時代はよく知りませんが、NBAでも確かにわかりやすく「才能豊か」な選手だと思います。アスレティックでタフなジャンパーを決めたりで偶にホットで。
ただ所謂ヒーローバスケットボールをする姿が目立ち過ぎます。「決まれば凄いけれど、決して安定しては決められないシュート/プレイ」を選択してしまう事が多すぎます。
いつにもまして偉そうな物言いになってしまいますが、まずチームから求められているものを提供できるようになって、プレイタイムを確保する事からだと思います。タフショットメイキングは最後の手段、今後は効率の良いプレイやアシストを是非見せてほしいです。
キャリアFT%が84.1%もあるのにキャリアTS%は51.2%しかないってのは悪い意味でレアです。
「来季すぐにオールスター」って選手では現状ありませんけれど、それはあくまで「現状」でのお話。極東の個人ブログで小言を書き連ねたのも何かの縁、来季からさらに注目させて頂きます。
21.ベン・シモンズ
当時シクサーズ所属「16.4 points, 7.7 rebounds, 7.3 assists, 1.8 steals, 0.9 blocks」を記録。1年目は全休でこの年がデビューイヤー。
リストを見るに5年前のAdam Fromal記者はシモンズに限らずNBAデビュー前やルーキー、若手たちに多大な期待を寄せていたようで大いに好感が持てます。
シモンズは既に3度のオールスターに選ばれていて実力/実績的に見て来季オールスターを期待する事は何もおかしくありません。
ただ現ネッツの選手はこのリストでカイリー、KDに続き3人目。3人同時選出となると昨季前半ウォリアーズ並みの快進撃が求められます。
いつぞやの記事でも書きましたが、株が大きく下がっている分「成り上がり」な活躍があれば票は集められそうです。
22.ジェイソン・テイタム
当時「13.6 points, 5.1 rebounds, 1.4 assists, 0.9 steals, 0.8 blocks」を記録。
元記事の記述を見るに当時小指の怪我で1か月ほどスランプ↓と見なされていたようです。
スランプと言われていたのは覚えていないんですけど、それでもなお未来のオールスターであることは疑われていないのですから期待の高さが窺えます。
というか5年前のAdam Fromal記者、4年後の’22All-NBA-1st5人全員をリスト入りさせてますね。凄いです。
23.カール・アンソニー・タウンズ
当時「20.1 points, 12.1 rebounds, 2.3 assists, 0.8 steals, 1.4 blocks」を記録。
当時3年目でこの年含め3年連続で82試合スターター出場と既に大黒柱でした(当時チームメイトのバトラーは不満顔でしたが)
年が近い事もありヨキッチ、エンビード、KATと並んで語られたりもします。過去2シーズンのMVP投票1位と2位が相手ですから現在の評価では3番目とされますが、レギュラーシーズンのキャリアトラディショナルスタッツではKATが目立った数値を挙げているかと。
来季はゴベアとの共演/起用法にも注目が集まっています。割と今までもコアメンバーはとっかえひっかえでしたし、オールスターと共に期待したいです。
あと声が高い。
24.ジェームズ・ワイズマン
当時メンフィスのイースト・ハイスクール所属「 18.2 points, 8.5 rebounds, 0.3 assists, 0.3 steals, 2.4 blocks」を記録。
当時16歳、U-16アメリカ代表として活躍を見せていたことも評価されたようです。
後にドラフト2位指名を受けるのですから慧眼といえます。
ただスティーブ・カーHCは来季ケボン・ルーニーにスターターを任せる旨の発言をしていますし、怪我明けの来季にオールスター選出/本格的大ブレイクを期待するのは厳しいかと。
まだ21歳でサマーリーグでは元気な姿を見せていました。急ぎ過ぎも良くないでしょうから長い目で見守っていきましょう。
以上。5年前のBleacher ReportのAdam Fromal記者による“Predicting the 2023 NBA All-Stars”「2023年NBAオールスター予想」でした。
「慧眼」と思いますけど、当然予期できない事もあります。
恐らくですがレブロンを入れていないあたり昨季37歳過ぎても活躍するとは予想していなかったのではないかと。
他にもリラードが入っていなかったり、「納得できん!」って方もいるかと思いますが個人的には感心させられる予想でした。やっぱりプロは違います。
今回はこの辺で。ではまた。