【NBA】米NBAメディアによる殿堂入り候補ティア分けと専用指標による殿堂入り確率ランキング。欠点と改良の繰り返しが進化の鍵なNBA業界全般。/レブロン、デュラント、クリス・ポール、ステフィン・カリー、ハーデン、ラス、リラード、カワイ、AD、ヤニス、ヨキッチ

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【NBA】米NBAメディアによる殿堂入り候補ティア分けと専用指標による殿堂入り確率ランキング。欠点と改良の繰り返しが進化の鍵なNBA業界全般。

なにかと便利なデータサイトBasketball Reference(以下BBR)。

BBRは“Hall of Fame Probability”「殿堂入り確率」という指標も取り扱っています。

とりあえず2024/8/12時点現役選手のHall of Fame Probabilityランキングを見てみましょう。

ルカ・ドンチッチの名前がないのは400試合未満の選手はそもそも対象外だからです。

このHall of Fame Probabilityは中々面白い指標でして、その計算式で考慮されている要因は

1.身長。
2.NBAでの優勝回数。
3.NBAでの得点、リバウンド、アシスト、ブロック、スティールの出場時間の順位。
4.NBAでのピーク時WS(Win Share。総合指標の一種)
5.NBAでのオールスター選出回数。

の5つ。計算式その他詳細へのリンク

実際のバスケットボール殿堂入りはNBAでの実績だけでなく国際大会などバスケットバール全般への貢献が考慮されて決定されます。

なのでハッキリ言ってしまえば、このHall of Fame Probabilityはアテになりません。ランキングを見ても違和感を禁じ得ない並びが数多くあります。

後に怪我で苦しんだとはいえ史上最年少MVPとなったデリック・ローズが○○よりも低い21位だったり。

NBA史上4人しかいない3つのチームで優勝を経験し、かつNCAAでも優勝を経験しているダニー・グリーンが××よりも低い45位だったり。(他の3人はロバート・オーリーとジョン・サリーとレブロン・ジェームズ)

彼らが実際に選ばれるかどうかは別にして、兎に角信ぴょう性のない指標なんですけども、この指標は元々「身長とNBAでの実績・スタッツだけを基に殿堂入りを予測する指標を作ってみよう」という試み、言わば「統計的お遊び・実験」を目的に作られた指標なんです。

このHall of Fame ProbabilityやPER、EPM、RAPTORなど、選手の貢献や能力を一つの数字で表そうとする指標には現状必ず留意点や欠点があります。大抵の指標が考案者自身により、その旨説明されています。

そして過去現在のデータアナリストたちは、そういった欠点を修正しながら各種スタッツ・指標やスポーツアナリティクスを進化させてきました。実験・練習・挑戦・失敗は進化と成功の素です。アスリートと同じですね。

つまり、このHall of Fame Probabilityも愛すべき進化と成功の素です。

・・・・・多分。

冗談はさておき。そういった事を踏まえて私は楽しんでおります。(DPOYも受賞したマーカス・スマートが92位でケネス・ファリードとブリン・フォーブスに挟まれているのとか見ると、ツッコミながら不思議と笑ってしまいます)

殿堂入りは非常に名誉なことで高い関心もあり、それでいて条件には曖昧な部分があるからか、Hall of Fame Probability以外にも殿堂入りを予測する記事や、更なる改良を試みた殿堂入り指標をよく見かけます。

The Athleticによる2023/8/10付の“Basketball Hall of Fame tiers”記事では

殿堂入り確実な現役選手:ヤニス・アデトクンボ、ステフィン・カリー、アンソニー・デイビス、ケビン・デュラント、ジョエル・エンビード、ドレイモンド・グリーン、ジェームズ・ハーデン、ドワイト・ハワード、レブロン・ジェームズ、ニコラ・ヨキッチ、カワイ・レナード、デイミアン・リラード、クリス・ポール、クレイ・トンプソン、ラッセル・ウェストブルック

殿堂入り確実な引退済み選手:ビンス・カーター、カーメロ・アンソニー

可能性が高い引退済み選手:ラマーカス・オルドリッジ、チャウンシー・ビラップス

ほぼ確実な現役選手:ジミー・バトラー、デマー・デローザン、ルカ・ドンチッチ、ポール・ジョージ、ルディ・ゴベア、カイリー・アービング

可能性の高い現役選手:アンドレ・イグダーラ、ケビン・ラブ、カイル・ラウリー、ジェイソン・テイタム

あり得る現役選手:ブレイク・グリフィン、アル・ホーフォード、ラジョン・ロンド

殿堂入りへと向かっている現役選手:バム・アデバヨ、デビン・ブッカー、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー、ジェイレン・ジャクソンJr、ドノバン・ミッチェル、ジャ・モラント、カール・アンソニー・タウンズ、トレイ・ヤング

としています。(デリック・ローズに関しては、唯一得点王になりながら殿堂入りしていないマックス・ザスロフスキーを引き合いに「デリック・ローズも例外的に選ばれないかもしれない」だそうです。・・・・これを機に両者一緒に入れたらええねん)

BBRを設立したJustin Kubatkoも最近新しく殿堂入り指標を公開していました。計算式・元記事へのリンク

その指標では、数値が40000以上だと殿堂入り確実、35000~40000だと非常に有力な候補、30000~35000だと有力候補といった具合で、主だった選手たちの数値は以下。

引退済み選手(現在NBAと未契約選手含む)

  • Dwight Howard (42,575)
  • Vince Carter (40,005)
  • Carmelo Anthony (39,353)
  • LaMarcus Aldridge (37,589)
  • Joe Johnson (33,645)
  • Andre Iguodala (31,161)
  • Paul Millsap (29,916)
  • Marc Gasol (29,225)
  • Jamal Crawford (26,676)
  • Rajon Rondo (26,636)

現役選手

  • LeBron James (71,563)
  • Kevin Durant (51,631)
  • Chris Paul (48,780)
  • James Harden (47,715)
  • Russell Westbrook (44,069)
  • Stephen Curry (42,767)
  • Giannis Antetokounmpo (35,732)
  • Anthony Davis (35,540)
  • Damian Lillard (35,350)
  • DeMar DeRozan (34,738)
  • Jimmy Butler (33,292)
  • Nikola Jokic (33,113)
  • Al Horford (32,669)
  • Kyle Lowry (31,425)
  • Kawhi Leonard (31,410)
  • Paul George (31,088)
  • Blake Griffin (29,951)
  • Kyrie Irving (29,740)
  • Kevin Love (29,677)
  • Brook Lopez (29,263)
  • Mike Conley (29,191)
  • Jrue Holiday (27,564)
  • Nikola Vucevic (27,263)
  • DeAndre Jordan (26,929)
  • Rudy Gay (26,716)
  • Rudy Gobert (26,443)
  • Kemba Walker (26,358)
  • Andre Drummond (26,230)
  • Thaddeus Young (25,594)
  • Bradley Beal (25,318)
  • Serge Ibaka (25,279)
  • John Wall (25,201)
  • Klay Thompson (25,134)
  • Karl-Anthony Towns (25,097)

こう数字が大きいとドラゴンボールの戦闘力やキン肉マンの超人強度みたいですね。

素直に驚いちゃうウォーズマンかわいい。

今回はこの辺で。ではまた。

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