米メディアによる最新NBA TOP100選手ランキングと旧ランキングで考える「選手の順位と評価への考え方」etc./ヤニス、レブロン、ヨキッチ、ドンチッチ、ステフ、テイタム、KD、エンビードetc.
現地時間2023/1/10。米メディアサイト“The Ringer”がTHE TOP100PLAYERS IN THE NBAを更新。
このランキングは“The Ringer”所属アナリストRob Mahoney, J. Kyle Mann, Kevin O’Connor, Michael Pinaの四人によって作成されたもので、今季の活躍を重視しながら随時更新されています。
とりあえず上位20選手を見てみましょう。
はい。この時点で各々賛否両論があるんだろうと思います。それがランキングの楽しみ方の一つでしょう。
スペースと手間の都合上、100位まで全てを本記事に載せられませんでしたが(リンクはこちら)、100位まで見た私の雑感としましては・・・・・・・おもしろいです、まる
順位はどうでも良いんです。選手それぞれに寸評と“強み”や“欠点”を表したアイコンが添えられていて、内容に同意は出来ずとも「しっかり見て考えられている」というのが察せられますし、手が込んでいて好感が持てます。
「お気に入りの選手が低い/いない」「アイツが高すぎる」等々、不満も生まれるでしょうがオススメです。
ついでに開幕前のFadeaway WorldのNick Mac記者による「’23TOP100NBA選手」はこんな感じ。
もう一個。開幕前のESPNのTOP100ランキングへのリンクはこちら
何でランキングって楽しいんでしょうね?
とりあえず今回はこの辺で。ではまた。
余談。選手ランキングに関する私見。少し長いです。
私は見るのは好きですけど自分で「TOPプレーヤーランキング」とか「GOATランキング」を作る事は殆どありません。(細かいスキル・能力に焦点を当ててランキングを作る事は沢山あります)
水を差す様な事を言いますが、「チームスポーツで1人の選手だけを切り離して評価/比較するのには限界がある」という思いも多少あるので、どーしてもランキング作成に時間がかかり過ぎてしまって、こうなっちゃうんです↓。
それに、「A選手とB選手間のシナジー(相乗効果)」を「A選手とB選手どちらの評価にどの程度帰するべきなのか」という難題の答えも私の中でハッキリとは出ていません。
この手のランキングでは大抵「自己完結した強みのある選手」がランキング上位に位置する傾向にあります(それが間違っていると言ってるのではありません)。
しかし優秀なファシリテーターやスクリーナー、ディフェンシブタレント、ボーカルリーダーが「自己完結した強みのある選手」よりもチームに大きな利益・優位性をもたらす事はざらにあります。そのもたらされた利益・優位性の手柄をどう分配するかが難しい。
雑に例を挙げますとドレイモンド・グリーン。ステフィン・カリーやクレイ・トンプソンらへのファシリテーター、ウォリアーズのシステムとマッチし、そのディフェンシブエフォートとIQをチームメイトにもシェア出来るボーカルリーダー。間違いなく優秀な選手(THE TOP100PLAYERS IN THE NBAでは35位)。
けど、1on1やisoスキル、シュートタッチを持っているわけでなく、身体能力に秀でたショットブロッカー/ロックダウンディフェンダーというわけでもない。「自己完結した強み」というのはスターと呼ばれる選手の中では少ない方です、私の見解では。
ドレイモンドの「優れたIQの持ち主/ボーカルリーダーとしての強み」は所属するチームによっては薄れます。Iso偏重のチームだったり、コアメンバーがまだ定まっていない様なチームではシェアもへったくれもありません。激しやすいドレイモンドの個性が裏目に出る事もあるかもしれません。どのチームでもその「強み」「魅力」を発揮できるかは大いに疑問があります。
しかし現実問題、ドレイモンドはウォリアーズでその強みを最大限に発揮し複数回の優勝に超大きく貢献。「3P革命」にだって貢献してます。ウォリアーズのシステム/ドレイモンドがもたらす堅守がトランジッションオフェンスやアウトナンバーを多く作り出し、ステフやクレイに多くのシュートチャンスを提供したのですから(多少こじつけ)。
それにドレイモンドの様な存在は非常に希少です。優れたディフェンダーは他にもいますが、チーム全体に(ディフェンス面での)規律をもたらす選手というのはあまり思いつきません。今だとマーカス・スマートもそうですかね。(ルディ・ゴベアはジャズ時代からコート上でよくチームメイトへ指示・声出ししてるんですけど肝心のチームメイトからのレスポンスが微妙でたまに気の毒に見えます)
一方、優秀な1on1/Isoスキルやボールハンドリング、シュートタッチを持った選手もしくはそういった類の「強み」は比較的どのチームでも一定以上の貢献を残せるでしょう。カイリー・アービングやルー・ウィリアムズのような選手・スキルはどのチームでも「持ち腐れ」になる事は少ないでしょう。
しかしカレッジや前所属チームでのスターが集まるNBAにおいて、スコアリング能力に長けた選手というのは珍しくありません(カイリーやルー・ウィルが珍しくないと言ってるんじゃないです)。優劣に差はありますが「スコアラー」という役割を務められる選手は現在のNBAでは多いです(特にガードで)。必ずと言って良いほど毎年優秀なスコアラーが台頭します。
選手としての「汎用性」と「希少性」、「自己完結した強み」と「相乗効果を生む強み」。これらをそれぞれどの程度重視して、どうランキングに反映させるのか。私には難しすぎて・・・・・・・・
我ながら卑怯な言い分だとも思います。他人の作ったランキングは楽しむくせに自分は屁理屈こねて作らないんですからね。
・・・・・いつか作ろう。
と思ったけど「思い立ったが吉日」。ランキングとは少し違いますがNBA歴代選手のティア分けをしてみました。10分足らずで作ったものですが、こんな感じ。
言い訳というか予防線を張っておきますと、TierMaker備え付けの選手リストで作成したティア分けなので選手に漏れがあります。(本当ならドラゼン・ペトロビッチ他を入れたかった)
レブロンをティア2にしたのは「決めるからにはGOATは一人にしたい」というのと「レブロンはまだ現役」でこの先どうなるかはまだわかりませんから。
単純に「マイケル・ジョーダン(以下MJ)以外にGOATは考えられない」って思いも強いですけどね。数字も凄いですけど、それ以上に観てた時(特にプレイオフで)の絶望感が凄まじかったですもの(私は他チームファンだったので)。
今より若いのもあって心底「憎い」「コイツさえいなければ」と思ったもんです。「選手としてはリスペクト」とかそんな感情が介入する余地すらなかったです、だっていつも勝ちやがりましたからね。
そんで勝ち逃げする形で2度引退。2度目の引退の時のナイキCM見た瞬間、今思い出してもようわからん感情で顔面をグシャグシャにしました。
ウィザーズでの最後の2年間でしっかり「人間らしさ」を見せてくれて、私の中で「踏ん切り」がついていなかったら、今でも憎んでいたかもしれません。
そんなこんなで「MJさえいなければ、私の好きなアイツやコイツも優勝できたはずなのに・・・」という思いと共に「MJがいたから悔しくて、その悔しさを晴らす期待・楽しみが沢山あった」という思いもあります。
・・・・・・・別に感謝とかはしてないですけど。思い出したら悔しくなってきました。やっぱりMJはGOATじゃなくてティア5くらいにしとくか。GOATはラリー・バードとビル・ラッセルとレジー・ミラーとドラゼン・ペトロビッチにしよう。
結局こんな感じで私はテキトーにしかランキングを作れないのです。ごめんなさい。
改めまして今回はこの辺で。ではまた。